週刊ファミトゥー 1996年7月26日号(No.397)
◆◆ 漫画:おとなのしかけ ◆◆
◆◆ 作者:鈴樹みそ ◆◆ P142
今頃ですけど【ときめきコロシアム】を買ってきた。
誰に聞いても評判いい恋愛シミュレーションだし、とても楽しみだった。
しかし、イライラする!プレイ後、僕は爆発するように怒った。
ゲームの完成度はかなり高いと思う。作り手も気合い入れて作っているし、ゲームとしては良い。
しかし!僕が引っ掛かるのはもっと、根本的なところ。
恋愛シミュレーションなのに愛がない!!
まず僕が引っ掛かった点は、なんで告白されるのを待つのか。
好きだったら自分から言え!男だろうお前は!
愛っていうのは、好きになることであり、好かれるかどうかは次の問題だ!
誰がどう思っても関係ない。世界中の人間に嫌われたって、たった一人の女に好かれたいのが、愛ではないのか!?
憧れと現実には大きな葛藤があるのは分かる。
ただ、僕が今まで生きてて思うことは『やって失敗したことより、やらなかった後悔のほうが大きい』ということだ。
僕が昔、高校生だった頃、好きな娘と公園を歩いたことがあった。しかし手を握りたいけど握ることもできず、ただ二人で散歩しながら景色を眺めることしかできなかった。
結局、僕はその娘に告白しないまま卒業してしまった。
『あの時、好きと言っていれば』と何度も後悔した。
誰でも拒否されるのは怖い。でも自分で動かなければ何も始まらない。
失敗したところで自分の人生だ。
今まで行動にふみ切れなかったのは、友だちの目を気にしているからだと、僕は気付いた。
人の評価を気にするから傷つく、笑われると思うから怖いんだ。
笑わせておけばいいんだよ。真剣に愛の告白をする人間をあざ笑うやつは、友だちなんかじゃない。
そして、自分に自信ない人。嫌われないかとビクビクしているから嫌われるんだよ。そういう人ほど、『あいつのせいだ』とか他人のせいにする。
『君がどう思ってもどう思っても、僕は君が好きだ』くらいでいいと思う。だから、他人のせいにせず、自立してほしい。自分の人生は自分で切り開け。
【みそ先生へのお便りは ” おとなのしかけ ” 係まで】
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