雲神様の箱でファンになり、他の作品も・・・と読んでみました。個人的には、クマシロの方がスケール大きくて好きです。国と国との対立、その理由が細かく描写されていて読み応えがありました。ありがとうございました。
舞台は古代日本。出雲を中心に大和から薩摩まで幅広く当時の様子が美しい日本語で描かれていきます。極上の生まれながら自分に自信のない狭霧と、特殊な能力を持って生まれたがゆえに両親や周囲に疎まれ孤独に育…続きを読む
狭霧(さぎり)は、出雲国の武王・穴持(なもち)と、その妻・須勢里(すせり)の娘だ。愛妻・須勢里の遺した娘を穴持は溺愛しているが、狭霧自身は、自分に大した能力のないことを引け目に感じていた。出雲国に…続きを読む
「狭霧にとって一番安心できる場所は、いつでも輝矢のそばだった。」 この自然な冒頭から、すうっと古代日本の世界に入り込むことができました。さすが、古代日本マニアという作者様。台詞や景色の細部に至るま…続きを読む
倭国大乱を舞台にした小説は未見でしたので、とても楽しく拝読いたしました。 気どりのない素直な文体が好きです。狭霧姫と敵国の王子輝矢の恋物語も興味深いけれど、私が一番気に入っているのはクセ者の高比…続きを読む
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