10皿目 試練2。
今日の試練は一風変わったものとなった。妻が新しいシェイプアップ方法を試していたからだ。
妻の身長は163cm。体重は、おそらく私と大差ないはずだ。私が痩せすぎなのだ。
妻の悩みは、おしりと、太ももと、ふくらはぎ。なかなか細くならないと嘆く。そのせいで、着れる洋服にかぎりがあることを嘆いている。
休みの日は妻の運動、シェイプアップに協力する。といっても、腹筋する妻の足を持つだけだ。ぎゅっと目をつむり、手を頭に添えて、息をはきながら、上体を持ち上げて、足を持つ私に迫って来る。この時の妻の顔がとても色っぽいので、私は飽きずに見ている。
男には、変なところにエロスを感じる事がある。代表的な例をあげると「あ〜〜〜れ〜〜〜お代官様ぁ〜おたわむれを〜」ってやつだ。着物の帯をひっぱり、クルクルと女性をまわしながら脱がす。
私は脱がす行為が好きだ。はずすのも得意だ。チューをしながら、パジャマのボタンをゆっくりはずして、脱がすのを楽しむ。まくりあげるのも好きだ。まくりあげる途中で止めたりするのもいい。
着ているものを剥ぐ行為。それは、相手を無防備に追い込む作業。そこに、エロスを感じるのだ。
でも、妻の足に捲かれた、サランラップは強敵だ。発汗作用があるからといって、なにも、捲いて寝ることもないだろう。
私は片手で、指3本で、ブラジャーを一秒とかからずに外せる。研究し、練習したからだ。しかし、足に巻かれたサランラップを剥がす練習は、したことがない。
私はパンツを脱がす瞬間が好きだ。しかし、サランラップを剥がす瞬間は想像できない。
私はパンツが足首あたりに絡まって止まっているのが好きだ。しかし、サランラップが足首に絡まっているのは、どうかと思う。
妻が寝返りを打つと、シャラシャラとラップのこすれる音がする。その音を聞きながら今日の試練は突破できないと思った。
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