もう一つのラスト~「絶対零度の怪物」(後半)


N「政府はさっそく富士山中にあるASK支部での緊急会議が

  何日にも渡って開かれたが、命があるならいつか反撃のチャンスもある

 と言う政治家たちによる〔奴隷容認派〕の意見と、たとえ叶わずともあくまで

 戦うべきだと 唱える村雨参謀を始とする〔あくまで戦う派〕の意見が対立

 しあって中々結論が出なかったのであった 一方、コスプレ仮面がいなくなった

 今となってはASKだけでは怪獣には歯がたたないので、さっさと降伏を

 受け入れ刺激しないようとの 人々の意見に逆に火がついたASKのメンバー達

 による新兵器開発がコンピュータープログラマーである真理子と

 エンジニアである山寺を中心に進められていたのだった。」

(5)新兵器の開発

「会議」

〇ASK本部 会議室

 いつもの萌え系の服から白い衣装に着替えた真理子が話し始める

真理子「えーわたしは普通のSFドラマのように、やれ量子力学がどうとか 不確定

 性原理がどうとか そんな難しい事を言うつもりは毛頭ありません。

 大体そんなこと書いても 書くほうも疲れるし読む方もサッパリわかんないと思う し、とにかく私が言いたいことはただ一つ あらゆる学説から見ても

 〔絶対0度〕は不可能だと言うことなの、もっともこれは計算上零度には

 ならないと言う事なんだけど 今度の敵は私たちの常識をはるかに超えた 

 言わば 超絶対零度なわけ」

本能「超絶対って、それは どう言うものなの?」

真理子「ビーナ、スクリーンを」

ビーナ「ハイ、マスター」

 会議室の電子黒板が 3Dスクリーンへと変わる

一文字「真理子さん・・これは一体 何のデーターっすか」

ともみ「なんだか よくわかんないわ」

 真理子「これは、エリカ1号機の 破片を分析しデーターにしたものです

 その結果 機体は瞬時にマイナス∞で凍った事が解りました」

一文字「無限ってまじっすか」

真理子「マジすか学園」

神「不可能だ、あり得ない」

 と 繰り返す整備士助手神啓介(21)

真理子「その不可能を あいつはやってのけたのよね」

ともみ「ならどうやって やっつけるの、やりようが無いじゃない」

  『そうだ、そうだ』

  と 会議に参加してる他のメンバーたち

マサヒコ「なら逆をやればいいんじゃ無い絶対零度の逆を?」

山寺 「ほう マサヒコくんは鋭いねえ」

一文字「でも 具体的にはどうやるっすか」

ビーナ「マスターの指示に従い ユダのデーターを分析した結果ユダは熱に弱いと 思われます」

真理子「そう それも 太陽の2,30倍の超高熱が必要 しかし 残念ながら

 地球上には そんなエネルギーも時間も無いのよね」

一文字「じゃーどうしようもないじゃないっすか?」

  会議は振り出しに戻るのだった、その時青白い顔をした女性が会議室に

  入ってくる

沢乃 「・いや、法法はあるわ たった一つ最後の手段が」

   と、ふらつき倒れそうになった所を 一文字が受け止める

一文字「エッエリ」

ともみ「隊長、大丈夫なんですか そんな 体で」

沢乃 「平気よ こんな時におちおち寝ていられるもんですか」

  息を『ハアハア』させながら言う沢乃

山寺 「で その最終手段とは」

沢乃 「それは秘密よ、それより真理子、ユダの動きを数分いや数秒でもいいから

  止めることは出来ない」

真理子「さっきも言った通りユダは熱に弱いことは間違いはないと思う

 ただ完全に封じるには桁違いの超高熱が必要 でもほんの数秒間だけなら

 私と山ちゃんとで何とかできるかもしれない」

沢乃 「とにかく時間が無いから急いで作業にかかって、それからともみは

 RIVERの敦子さんに頼んでほしいことがあるの」

ともみ「わかったわ、後であっちゃんに連絡とって見る」

一文字「一体なんすか、エリの作戦って」

山寺 「まあ、なんか思いついたんやろなせいぜい期待しましょか」

マサヒコ「その言い方風見兄ちゃんみたい」

真理子「・・ホントだね」

  真理子と山寺はASK基地の殆どのエネルギーを使って

 ノヴァ・バズーカーの大規模な物を 残り10日間で仕上げるため

 職員やASKメンバー達と徹夜で作業を続けたのだった。

〇 数日後 地下実験場

真理子「出来た 試作品だけど さっそくテストして見るね」

  真理子はスーパーノヴァランチャーで 怪獣に仮装した標的を撃つ

  それを祈るような気持ちで見守る作業員たち

    『ズバーン』

  ランチャーは破裂し、真理子は数メートル吹っ飛ばされる

真理子「痛・た・たた」

ともみ「だっ、大丈夫真理子さん」

真理子「うーん しっぱいかぁ」

 防護服を着た真理子が頭をかく真理子

山寺 「ランチャーの強度が足りなかったんだな」

一文字「しかしよく無事でしたね」

真理子「そりゃー100分の一の威力なもんで、しかし思ったより難しいな

 ホントに出来るのかな」

 不安を口にする真理子、その時 鋭い目の女性が入ってくる

 『 チビチビー』と亀が興奮して鳴く

(6)真理子の夢

  ヒョウ柄のど派手な衣装を着た、目つきの鋭い女性が入ってくる

裕子 「あんたやったら出来るで、自信持ちや」

真理子「その声はもしかして」

  チビチビ~と亀も喜び彼女に飛びつく

裕子 「チビチビ―元気やったか 真理子の面倒みてるか」

真理子「裕ちゃん」

  それは真理子の親友で暴走族モーモーハリケーンズの会長でもある

  阿賀澤裕子だった。

 N「真理子は飯田中学時代 先輩の勧めで モーモーハリケーンズと言う暴走族  に入った しかし実のところ 使い走り(いじめられっ子)だったのである

  もっとも真理子自身は 先輩のバイクの背に乗り、警察との追いかけっこを

  楽しんでいたのだが そんなある時 神奈川のある堤防を眺めていたら

  下に倒れている女性を見つけた どうやらバイクが整備不足で暴走したらしい

  小さい時亡くなった母が看護師だったため、バックの中に一応の治療グッズを

  用意していた真理子は その女性を手当てしてあげた そしてその時の

 お礼として亀のチビチビをくれたのだった。」

〇回想

〇堤防に座って

裕子「へーえ あんたのお父さん発明家だったんだ」

真理子「まーね でも亡くなった父さんが これがまた、お人好しでさあ 

 いっつも特許を先に申請されちゃうの? まだ小さかったおいらも

 (未だに小さい?)さすがに頭にきてさぁ「何で訴えないの」って聞いたんだよ

 そしたら「発明は誰の者でもいいんだよ お父さんは皆が幸せになるために

 地球を救う為に 作ったのだから』そう言って 笑ったんだ」

裕子「ふーん、なるほどね」

真理子「そのときおいらメチャメチャ感動しちゃってさあ、いつかおいらも

 父さんのような『地球を救える発明家』に成りたいって思ったんだ」

 瞳を輝かせて そう語る真理子、その女性は 全ての暴走族を影で仕切る

 存在だったそれ以後 ハリケーンの仲間たちは全員で真理子の夢を応援し

 続けた

〇戻る

沢乃 「真理子さんを応援したいとさっきASK本部を尋ねて、見えられたの」

裕子 「浜の仲間たち、飛鳥もサヤカもなちも みんな

 〔いつか地球を救うりっぱな発明家になりたい〕ってあんたの夢 応援して るで

 たとえ どんな世界に成っても夢を持ち続けるのと諦めるのとでは違うもんな」

 優しい目で励ます裕子

真理子「ありがと 祐ちゃん、わたしもう一度 がんばって見る」

 ハグし合う裕子と真理子、心強い声援を得て真理子たちの作業は活気づく

 そしてまもなく決戦を迎えようとしていたのである。

(7)悲しみの勝利

〇横浜 港町 ナルト地区21番地

〇午後6時30

 『キエー』

ユダの肩に乗ってメディナー(ヒミコ)が姿を現す

メディナー「フッフッフッフ ASKの諸君結論は出たかな」

 真理子がASKを代表して、前に進み出る

真理子「ええ、出たわ 飛びきりの結論がね」

メディナー「それは、無論降伏だろうな」

 冷ややかな表情で言うメディナー

真理子「いえ、その逆よ わたし達ASKはどこまでも戦う何者にもこの地球は

 渡さない」

マサヒコ「いっちゃったよ、今日の真理ねえちゃんカッコイイ」

  大勢の人々と、なりゆきを見守るマサヒコ

メディナー「ハッハッハッハッハ、それは利口な判断ではないな

 ユダよこの者達を粉々にするのだ」

ユダ 「ギエー」

 従妹と吠えると、冷凍光線を発射しようと口を開けるユダ

真理子「いまだ、必殺スーパーノヴァ弾発射」

 『ドビューン』

 ユダに向ってノヴァ―弾が放たれる

真理子、ともみ、一文字『うわあああああ」

  同時に1、2メートル 飛ばさせる真理子とそれを支える一文字とともみ

  ノヴァー弾はユダを包んだ、その瞬間ユダは5秒くらい活動を止める

メディナー「なっ?」

声『ERIKAMAXゴー』

  そのとき何かがユダの体内に飛びこむ

一文字「そっ、そんな」

沢乃 「弥樹ちゃん ノアを頼んだわよ」

一瞬、一文字を見てそう呟く沢乃

 ユダの体内に入った沢乃はスーパー念力で自らの体を超高熱に変えていった

沢乃「デョーオ」

 『ビビビビビビビィ』

沢乃 「・・まだ・・まだ・・熱が・た・りな・い」

 それとほぼ同時に移動衛星RIVERからスーパーノヴァ砲がユダに口に向って

 放たれようとしていた

敦子 「RIVERの97パーセントのエネルギーをゼノン砲に充電

いくわよERIKAさん受け取って、発射―」

 『ババババババー』

ユダ 『ギエー』

 ゼノン砲の熱エネルギーを得て太陽の数倍の熱エネルギーとなったエリカは

 内側からユダを崩壊する。

 『ガガーン』

 『トロトロトロ』

メディナー『そんなばかなー』

 『オノレー』

 ユダの首はことごとく吹き飛び、全体はまるでバターのように溶ける

 後には静けさだけが残った

村雨 「かっ、勝ったのか、これが 勝ったと言うのか」

 吐き捨てる様に言う村雨

(8)真理子の旅立ち

〇ナルト地区 午後7時30

一文字「エリ、見ているだろ 俺達勝ったんすよ・・なのに・」

  大地を叩く一文字とそれを漠然と見守る仲間たちそのとき宇宙から大きな

  シャボン玉が現れる

一文字「あっ、あれは?」

〇球体内

みなみ「あれっ、ここは なんか見覚えがあるよ」

優子 「ほら、ヒーローショーをやった後のあれじゃない」

セブン「ふふふ、2人とも相変わらずですね」

  七色のコスプレ星人が二人に話しかける

みなみ「その声は?」

セブン「2人には 人間の姿でお会いしましたね」

優子 「麻衣ちゃん、 セブンね」

セブン「そのとおり、わたしは地球に202 の命を持ってきました」

みなみ「202のいのちぃ、私たちそんなにいらないよ」

セブン「話は 最後まで聞きなさい、その内の2つをみなみと優子に上げましょう

 今までよく地球を守りましたね」

みなみ「うん」

優子 「でも 最後はやられちゃったけんだけどさ」

セブン「安心しなさい、ユダはASKの仲間達が倒しましたよ、これからはどんな ときも自分達 地球人の手で乗り越えることでしょう」

みなみ、優子「そっか、そうだよね」

セブン「勇敢に戦ったあなた達2人を 是非コスプレファミリーに迎えたいと

 キングが行って来ましたが どうします」

みなみ「光栄ですと伝えてください」

優子 「でも、コスプレキングって誰だろう」

セブン「かつての戦いで変身能力を失ったキングは人間としていつもあなた方を

 側で見守っていたのです」

  そのとき二人の脳裏には、ある人物の姿が浮かんできた

みなみ「わかった 沢乃隊長ね」

優子 「きっとそうだよ」

〇ナルト地区21番地

 球体は突然破裂し、中からセブン、ルビーユリシーズらコスプレ仮面達が

 現れる

マサヒコ「あっ、コスプレ仮面だ、やっぱり生きていたんだ」

 『ピコンピコンピコン』

 「ショワッチ」

 セブン、ルビー、ユリシーズ大空に飛びたつ

マサヒコ「さようならーコスプレ仮面、お姉ちゃん達 また遊びに来てねぇ」

  手を振るマサヒコ

真理子「えっ、コスプレ仮面て あの2人だったの」

マサヒコ「なんだ 知らなかったの、とっくに気づいていると思ったのに」

風見 「ほんまやで、まあ確かに駄洒落は宇宙人並みやったけどな」

ともみ「その声は 風見さん、なんで?」

   霧の向こうから本能、風見、 沢乃の3人が現れる

一文字「えっ エリ、こりゃーどうなってんの」

沢乃 「わたし達にもわからないけど この宇宙には 奇跡もあるって事ね」

  そう言って、ウインクするエリカ

N「その夜 墓場から202人の人たちが生き返ると言う奇妙な事件が起こった

 それは怪獣が現れて以来犠牲になった人々の数と同じだったそして真理子は

 この功績が認められ、ASKアメリカ技術庁長官として赴任して行ったので

 ある」

〇羽田空港外

みなみ「おーい真理子さーん」

優子「行ってらっしゃぁい」

ビーナ「マスターお元気で」

 間もなくニューヨークに出発する飛行機に向って手を振る仲間たち

同・機内

 窓を見ながら

真理子「さよならみんな、いつかまた」

  しんみり呟く真理子、 その頭上で亀が『チビチビー』っと嬉しそうに鳴く。

(9)マザープラネット

〇東京20x5年 

新宿郊外 一文字の家

マサヒコ「ノアちゃん、5歳の誕生日おめでとう これプレゼント後で開けて見て 

 ね」

一文字「マサヒコくん、毎年いただいちゃって悪いっすねぇ」

マサヒコ「いいって事よ」

 と照れるマサヒコ

ともみ「ノアちゃん誕生日おめでとう、これわたしが一生懸命焼いたクッキー

 美味しいから 後で食べてね そしてこっちが真理子さんから送られてきたハート 型のポーチ」

  クッキーと ポーチを渡すともみ 

  ハート型のポーチには「ノアちゃん5歳の誕生日おめでとう」

  と言う真理子のメッセージカードと 真理子とおカマ風の男性がチビチビを

  連れて写った写真が添えられていたのだった。

ノア 「ありがとう、ともみお姉ちゃん」

風見「へーえ、真理子はん、結婚しなはったんか?」

本能「でも、この男性あれだよなあ」

ともみ「フフっ、でも私はてっきり山ちゃんと再婚すると思っていたんだけど」

エリカ「あー、それ私も思った」

山寺「あのね、前に行ったと思うけど 真理ちゃんは 亡くなった 妹に

 似ていたの」

一文字「またまたぁ、エッチ位はしたんでしょ?」

山寺「あほー、お前と違うは」

ともみ「同感 私も昔口説かれたし」

エリカ「あらっ それは初耳 まさか 何もなかったんでしょうねーえ」

 一文字を締めあげながら言う沢乃

一文字「きっ キスだけっす」

エリカ「ほんとにぃ」

ともみ「いきなりね 後 お尻もちょっぴり触られたかも」

一文字「うそだ、それは嘘だ 触ろう思ったらひっぱたかれたかれたんじゃな

 いっすか」

ともみ「あらそうだったかしら 胸にかみつかれた跡がまだ残ってるのに」

一文字「嘘だ 嘘だ 裁判長 嘘です」

ともみ「でも あわよくば やろうと思ったんでしょ?」

一文字「もちろんっす ともちんは美人っすから エリとの二股も良いかなっ   て・」

 『ギェー』

  沢乃の回し蹴りを受けて『ドテッ』と倒れる一文字

一文字「ふえ―ん、冗談っすのに」

 『あはははは』

  笑う一同

エリカ「みんな今日はノアの誕生会にようこそいらっしゃいました

 何も無いけど うんと楽しんでいってね」

ノア 「今日はノアの誕生日に来てくれてありがとう」

  挨拶するノア

N「そのときラジオから地球保護キャンペーン曲として

 世界中で1千万枚を売り上げ レコード大賞Ⅴ7を達成した、Ⅴenusの名曲

 マザープラネットが流れてくる」

〔マザープラネット~母なる大地地球♪〕

最初宇宙には何も無かった

ただ黄昏だけが辺りを包んでいた

ある日、女神が時の扉を開いて

星の種を宇宙に ばら撒いたの

風は雪と出会い自然が生まれた

人は人と出会い愛が生まれた

この世界が出来る 幾千年前のこと?

大切なこと それはあなたに愛されること

遥か世界の彼方から 君の事守ることだけが

僕の願い

2番

昔、世界には孤独は無かった ただ永遠の

闇が 辺りをとり巻いてた

ある日 少女が 絶望(かなしみ)の中から

希望と言う、種を残したの

そして人はみんな、自由になった

だけど それが 世界の 終わりを早めた

この世界が終る 幾千年 前のこと

大切なもの それは地球 母なる故郷

グリーン・アースに包まれた この星を

守るために 僕らは 生まれてきたんだ

□手話で

*何かがあった 遠い世界で

果てしない時を越えて 輝き続ける

熱い魂 、大切なとき いつも君が

側にいてくれた もし僕等の声が届いたなら 伝えたい この星は まだ生きているんだ と

ルルールルルルルルルルルー・ルルルルルー・ルルルルルールルールルールルルー

 (3回繰り返し)

地球という この星に住む 誰かに

  『パチパチパチ』と拍手が巻き起こる

ともみ「いい曲だね」

一同 「ほんとにね」

  誕生ケーキを囲んで聞き入る仲間たち

エピローグ ラストENDLESS

〇数日後 京都

柏木雪「あっ チンとンシャン ハイハイハイ」

  扇子を持って 舞子姿で踊る 雪

聖子「ねえゆきりん 彼方 精神の ボランティアでしょ何で 舞子さんまで す るの?」

 セレブタレントの浜崎聖子(27)が、疑問を口にする

 雪「それがするんだよね、最近は若者もお年寄りも 心を病んでる人が多くてさ

 まあ カラオケもあるから引き受けちゃたんだけどさ、でもあるのは

 昭和初期の唄ばかりカチューシャやヘビロテ 歌えると思ったんだけどね」

  大きくため息をつく柏木

聖子「そりゃー大変だね でも ノーパンで舞妓姿なんてそりゃー確かに

 癒されるわ」

 雪「ねーえ聖子 あんた バカにしてるでしょ」

  その時 何かが吠える声が聞こえる

  『ギェー』

雪「ギェーって、あの大きなマグロみたいなのは何?」

  上を指差して言うゆきりん

聖子「ん マグロ そうかさっすが京都だね、マグロの怪獣さんまで居るんだ」

雪「えっ、怪獣」 

 『怪獣っだってさ』『えー怪獣かよ』

 たちまちパニックになる人々、マグロ怪獣金閣寺に迫る

聖子 雪「きゃー」

Sマグロ「ホッホッホッホ、我が名はスーパーマグロ星人こんどこそ、この地球を いただきに来た」

〇ASK本部

ともみ「沢乃(旧名で呼んでいる)隊長、京都にスーパーマグロ星人が出現した

 と の事」

風見 「なんやて 」

本能 「性懲りもなくまた現われおったか」

沢乃 「よっし グランドマザーで、久々に全員出動」

全員 「ラジャー」

  その頃スーパーマグロ星人は世界遺産の数々を壊そうとしていた

  このままではASKが到着する前に 京都中の遺産が壊されてしまう

スーパーマグロ「ガッハハッハッハッハ、遺産な全部壊れてしまうがよい」

 『ダーン』

 大仏を壊すスーパーマグロ星人

雪「あっそれ 修復が大変なのにぃ」

聖子「ばか そんな事 心配してないで逃げるよ」

 柏木の手をとって逃げる浜崎聖子

 『ガガガガ・レディガガ』

 あちこちに 大仏の顔の破片が飛び散り、逃げ惑う人たち そのとき

 『バババババーン』

 空から 光の 球体 ( しゃぼんだま ) が 出現しそれが『パーン』とはじけ

 中からラッコのコスプレをした戦士が現れる。

ルビー 「宇宙の果てから久々にやって来た自由の戦士ルビー」

ユリシーズ「変幻自在に悪を切る 太陽の使者ユリシーズ」

  腰を振るおなじみのポーズを決める

ルビー、ユリシーズ「我らコスプレ仮面シスターズ、あなたのハートを

 メロりんこしちゃうぞ」

 駆けつけたASKのメンバー、笑顔

                END

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