第5話

まず闇魔法を使って周囲約500メートルを夜にする。

そして自分も闇魔法を使って夜闇に溶け込む。

その場から少し離れてボスゴブにむかって小針を飛ばす。

キンっ!

だが剣で弾かれたってええ!!

何で?あいつ見えてるわけ?この暗闇を?それともまぐれか?

もう一度今度は2本飛ばしてみる。

キキンッ!

やはり弾かれた。あいつはこの暗闇が見えているみたいだね、それか別のスキルか。なら影魔法を使うか。

この場は真っ暗だから少し太陽の光を入れて影を作る。

光を入れるって言ってもやっている僕も気づかないくらいの光だから辺りは真っ暗のままだけどね。

そして影を操りボスゴブを拘束しようとしたらこれも避けられた

はぁ?これも避けるの?まあいい、じゃあ追いかけっこと行きましょうか!

周囲にある影を使い追いかけっこを始める。

あまり追い過ぎると闇から出ちゃうからね、きおつけないと。

まず影を使ってボスゴブの周りをドームのように囲む

そして影を尖らせてボスゴブに突き刺す・・・・・と上手く行けばいいんだけどそうは問屋が下ろしてくれないのね。これも避けられる。

これゴブリンのスペック超えてるよね。

さてこれも無駄だとわかったのでドームを解除してまた小針を今度は10本飛ばす。

キキキキンッ!

キキキンッ!


「ぐあ!」


7本弾かれたけど3本は弾かれないで刺さったみたい。

やっぱり見えてるみたいだけど見えてるだけみたいだね。

さて実験も終わりにしようかな

え?何の実験かって?

影魔法と闇魔法を戦闘に使った場合の実験。

さっきから僕が遊んでるように見えるのも実際遊びながら実験してるから

だって本気出したらすぐ終わっちゃうし

せっかくだからと思ってね。

それに僕の暗殺は遠距離からじゃなくて近距離から気配を消して殺すやり方だし

さて最後の実験。これが上手くいくとかなり助かる。

ボスゴブは剣をこちらに向けながら、様子を見ている。

肩と左腿、右胸に傷がついている、きっとあそこに小針が刺さったんだろう。

するとボスゴブが影に沈んでいった。

なっ!

あいつも影魔法を使えるのか!

・・・・・なんちゃって使えないでしょ。

だってあれ僕がやってるんだし、名前をつけるなら影沼かな。

名前の通り影がある場所を底なし沼にして相手を捕まえる魔法、であります!

さて捕まえることも出来たし、なぜ僕が日本人だと分かったのか聞かないとね

闇魔法を解除して周囲を元に戻すうわ、眩しい!

次に影魔法を使って影の中にいるボスゴブを拘束してから外に出す。

なんか貼り付けにされたキリストみたいだ。


「さて負けを認めて、奴隷になってくれると嬉しいんだけど?」

「・・・・・・・・・・分かった俺の負けだ、奴隷になろう」

「そう!良かったじゃあスキルっとその前に、ねぇ」

「何だ?人間」

「何で僕が日本人ってわかったの?」

「・・・・・約束だ。答えてやろう、お前の名前」

「名前?それだけで僕が日本人ってわかったの?」

「ああ」

「どうして?ここは異世界、地球じゃない。こっちに日本人がいるならまだしも多分いないよね?ならなんで名前だけでわかったの?」

「それは俺も元々日本に住んでたからだ」

「ええ!それじゃあ君も神様にあったの?」

「神様?何のことかわからないが俺は会社に行く途中事故にあって死んだんだ。それで気がついたら此処でゴブリンに生まれ変わってた。

所謂転生って奴だ」

「神様に合わなかったの?」

「神様?」

「そう、神様。僕はあっちで死んだら神様にあってスキルと加護を貰って気がついたら森の中にいたんだ」

「何?それはチートじゃないか。セコ」

「チートじゃないと思うけど。それにセコって酷くない?」

「まあそんな訳でお前が日本人だってわかったんだ。ほら答えたんだからさっさと奴隷にしろ」

「ああそう言えばそうだった。じゃあ遠慮なく」

「何をすぐが!・・・・・」


僕はボスゴブの後頭部を小刀で殴って気絶させた。

ではでは


スキル[奴隷化]発動!


うん成功

さて奴隷も出来た事だしさっさと人間がいる場所に行きますか。

個人的には王都とかでかい街がいいな。

それじゃあゴブリンたちをアイテムボックスに突っ込んで。レッツゴー!

(何回言ったかな、これ)

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