第3話

ゴブリン達を奴隷にすることが出来た。

まず一匹起こしてみたら、僕の顔を見ていきなり襲いかかってきた・・・・・・なんてことはなく、自分が奴隷にされたことが分かったのか、それとも別の理由なのかは知らないけど

顔を伏せて震えている。

試しに後ろからそっと近ずいて肩に手をトンと置いてみると[ギギャガギガ!]って言いながら驚いて飛び退った。

やっぱり怯えてるみたいだ、まあこれから実験するんだし、暴れられるよりはいいか。

そして実験をしました。

その日森からゴブリンの泣き叫ぶような声がしばらく聞こえてたそうだ。

街道を通っていた旅人が聞いていて、街が少し騒がしくなったみたいだけど僕には関係ないよね・・・・・・本当だよ?─────────

─────────────────────

実験終了

フー疲れた疲れたっと。

ん?ゴブリン達?そこら辺に転がってるよ。疲れて寝てしまったらしい。全くご主人様より先に寝るなんて、どういう教育を受けてんのやら

なんてね。寝るってるんじゃなくて気絶しちゃったんだよね。ちょっとやり過ぎたかなーとは思うけど自重はしません。

実験結果その1

奴隷にすると相手は奴隷にされたことが分かるみたいだ。

これで隠れて奴隷にするってことが出来ないよ

はぁ、まあいいか。

実験結果その2

奴隷にすると言葉が通じるみたい。

まあゴブリンたちは片言だけどね

でも言葉が通じるのは有難い。ゴブリンの言葉なんて覚えたくないからね、脳の容量の無駄。

実験結果その3

こっちの言うこと聞かないと任意で痛みを与えることが出来た。スキルの説明にも書いてあったけど、弱い痛みから強い痛みそして殺すことも出来た。この確認のせいで1匹死んじゃったけどそいつはゴブリンの仲間じゃなくて余所者だったらしく別にどうも思わないらしい。恐るべき弱肉強食の世界だね。

実験結果その4

アイテムボックスの中に入らせることが出来た。やっぱり奴隷はもの扱いみたいだ。

でも中でこっちが何も設定しないと身動きひとつ取れなくなるみたい。

アイテムボックスの一部を動けるようにしてそこに入れると中は案外快適らしい。ここで移動中延々と訓練してもらおうかな。と和人は和人は思ってみたり?

実験家その5(これが最後)

奴隷にすると戦闘補正(暗殺術に限る)がかかる的なことが書いてあったからその確認。

結果はちゃんとかかってた。

普通は3日かけて覚えるものをゴブリンたちは半日もしないで覚えてしまった。

これはかなり使える。

というのが調べた結果。

え?なら何でゴブリンたちは気絶しているのかって?

それは訓練をやり過ぎちゃったから。テヘッ

さてではそろそろ行くとしますか。

ほらゴブリン共起きろ。そう言いながらゴブリンたちを蹴り飛ばしていく。

あ〜また街につくのが遅くなりそうだ。

え?今から行くんじゃないのかって?

そうです。行かないんです。

どこに行くかというとゴブリン達が寝泊まりしている場所、つまり巣だ。

そこにはまだ沢山ゴブリンたちがいるみたいで

そいつらものしてから奴隷にしちゃおう、という訳でこれからゴブリンたちの仲間がいる洞窟に向かおうと思います。です。

いつになったら人間に会えるのやら

はぁ、まあ頑張りますか!

これも街にの闇組織的なとこの元締め絞めてお仕事するためなんだから!

ガンバロー

寝起きで変なテンションになってるみたいだ

さてゴブリン達も起きたので(蹴り起こしたんだけども)そろそろホントに行こうか。

僕が

「案内頼んだぞ」

とゴブリン達に言うと

「ハイ、ワカッタ、マカセロ、クレ」

と答えてきたしかも嬉しそうに

何がそんなに嬉しいのかな。まさかこれから行く場所には僕より強い奴がいてそいつに僕を倒してもらえるからとかじゃないよな。

まあ行けば分かるか。

じゃ行くぞ

(これ何回言えばいいんだろう)

密かにそう思う僕であった

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