第三章 福猫さんの秘密(その一)

貧乏猫を見つけてから、三日後のことだ。ある日、わたしは公園へ向かっていたら、貧乏猫の軍団が走って来た。しかしわたしは、お金を持ってきていなかった。貧乏猫達は声をそろえて言う。

「今日こそ福猫を倒すにゃー。」

すると、大きい声が聞こえた。

「本当に倒せるのかにゃー?」

どしん、どしん、どしん…。大きな足音だ。よく見ると、その模様は福猫さん!でもすごく大きな体、とても大きな足に、大蛇のように大きなしっぽ。いつもの福猫さんとは全く違う。そして、巨大な福猫さんは貧乏猫をふみつぶす。数秒後には、貧乏猫軍団敗北!

「元の姿でも倒せたかもにゃー。あっまた会ったにゃー。はい金貨。」

そう言って福猫さんは元に戻り、走っていった。しかし、その時はもう一つの姿がある事を知らなかった。

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