第二章 福猫さんの家へ

 福猫さんに出会ってから一週間後、わたしは福猫さんに出会った時に乗っていた電車にのっていた。この電車に乗ればまた、福猫さんに会えそうな気がしたからだ。そして、その予想どうり福猫さんが現れた。そして福猫さんは言った。

「あっまた会ったにゃーね。はい、金貨、 あっそうだ、私の話をするにゃー。私はそこら辺で迷子になっていたにゃー、そこで私はいいことを思いついたのにゃー。『そうだ!ここに家を建てたらいいんだにゃ!』そこで私は豪邸を建てたにゃー。…あっそうだ!私の家に来るといいにゃー。はい、住所を書いた紙にゃー。ばいにゃー。」

福猫さんは電車から飛び出した。住所の紙を見た。その紙には、「光が丘 向日葵畑 7―7」と、書いてあった。わたしは早速、福猫さんの家に行った。わたしは思った。(近いな。わたしの家は、光が丘 向日葵畑4―5だよ。)

福猫さんの家についた。とても大きい。わたしの家の四倍だ。いつも五郎おじさん(知り合いのお金持ち)の家かと思ってた。

「お邪魔します…。」

わたしは大きなドアを開けた。…静かだ。執事とかいないのかな。それにしても広い。まるでお城だ。わたしは思った。(ん?何か臭いな…。あっ何あれまさか福猫さんが言ってた、貧乏猫?どうしよう…。)すると遠くから声が聞こえた。

「にゃああああああ!」

福猫さんがジャンプして飛んできた。そして爪で貧乏猫をひっかいた。貧乏猫は逃げていった。福猫さんは言った。

「貧乏猫と目を合わせると手持ちのお金が、なくなってしまうにゃー。あっはい、金貨。」

「どうも、ありがとう。」

わたしはそう言った。しかしその時はまだ、福猫さんの真の姿を知らなかった。


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