第一章 福猫さん登場

 わたしはその時、電車に乗っていた。そして、窓から何か光輝くものが見えた。その時は、わたししか電車に乗っていなかったので見たのはわたしだけだった。目を細くして、よーく見てみると、それは猫だった。でも、ただの猫ではなかった。物凄いスピードで、電車に追いついたと思ったら、窓から電車に入ってきたのだ。そして、その猫は言った。   

「私の名前は福猫、福の神みたいな猫だにゃー。…あっ大事な事を忘れてたにゃー。はい、金貨。私は私が見える人にかならず金貨をあげる事にしているんだにゃー。後、君からにおうんだにゃけど、もしかすると私と君の深ーい関係ができるかもしれないにゃー。」

そう言って福猫さんは物凄いジャンプをして電車から飛び出した。すると福猫さんはあわてて言った。

「あっそうそう、貧乏猫に気をつけるんだ…。」

途中から聞こえなかったけど「貧乏猫」というのに気をつけたらいいらしい…。

 これがわたしと福猫さんとの出会いだった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る