黒い手袋
感情書道家 紫流
第1話
雨は上がった。
彼は自転車通勤なのに手袋を持っていなかった。それは彼があたしを駅まで送ってくれた時に気づいた。プレゼント好きなあたしは、迷わず彼に送った。送った、と云うのは、遠距離で、しかも片思いだからだ。
黒い手袋 感情書道家 紫流 @shiryu821
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