第5話 ちょいと古いネタですが

北野武がノリタピー子で映画を撮るという噂が立っている。


ちょっとストーリーを考えてみた。


映画は漫才夫婦の話。


売れない漫才夫婦が子供を抱えて必死に生きている。


少し売れてきたが、ギャラは安く仕事はハードな毎日だった。


事務所が入れた無理目なスケジュールもこなしていかなければならない。


ある日、寝不足から舞台の上で眠ってしまう。このことで興行主からひどく怒ら


れる。


事務所はこの失態に対して「眠気を取る薬」を渡す。


この薬の効果はてきめんで、頭は冴え、テンションも高くなり三日間くらい寝なく


ても平気になった。もちろん夫婦でこの薬を使った。


この頃から「ハイテンション漫才」と呼ばれるようになり、人気も一気に上がって


いった。安定飛行に入った夫婦にとって「眠気を取る薬」は手放せないものになっ


ていった。


やがて使用頻度も増え、舞台の前には薬を入れないとやっていられなくなった。


そんな中、町で夫が警官に職務質問を受ける・・・・・


コンビ名は「しゃぶしゃぶ」


二人そろって目の下にクマを付け出てくる。髪の毛はボサボサ。歯抜けの墨を


塗っている。


二人「はい、こんにちはー」


二人「夫婦漫才のシャブシャブでーす」


男「漫才で売れてシャブシャブを腹いっぱい食べたいな、ということで、


  このコンビ名にしてみました」


女「あんた何言ってんの?二人そろってシャブで捕まったんで、シャブシャブに


  しようって・・・・」


男「言うな!!」


女「元々こいつが警官に職務質問されたのが悪いんですよ」


男「しかたないだろ」


女「おまけに現場に私のことを呼び出して」


男「お前は気が強いから何とかなると思って」


女「しかも、あれをポケットに入れたままにして」


男「気が動転していたんだよ」



女「私だって気が動転して、子供を友達に預けて、コンビニでお金をおろして、


  下着をたくさん買って、知り合いの車に乗って逃げたのよ」


男「十分冷静だろ」


女「冷静だったら、化粧ポーチの器具を処分しないわけないでしょ」


男「そりゃそうだ」


女「でも、部屋にあった1.5キロの覚せい剤は処分したけどね」


男「それは内緒だろ」


女「いっけなーい、喋っちゃった。でも」


二人「時効!時効!」腰を振る。


男「それにしても、逃げている間、お前どこで何をしていたの?」


女「山梨や都内を転々と」


男「薬抜きしていたんだな」


女「ちがいますぅ、ただのデトックスですぅ」


男「やめい!!真面目にデトックスを商売にしている人が迷惑するわ」


女「そのおかげで尿検査は陰性」ピースピース


男「うまいことやったな」


女「後は腕っこきの弁護士と、私の涙の演技で警察なんてイチコロよ」


男「そういえば、全部俺のせいにしたそうだな」


女「男が細かいことがたがた言わないの」


男「そのせいで刑事さんの取り調べがきつくなったんだぞ」


女「でも、一年前から数回って言ったから情状酌量されて」


二人「不起訴!不起訴!」腰を振る。


男「違う、俺は起訴されて執行猶予付きだ」


女「本当は十年前からやっていたのにね」


男「だからそれは内緒だろ」


女「いっけなーい、喋っちゃった。でも」


二人「時効!時効!」腰を振る。


もうなんだか異常に受けて、芸人の中には薬物使用をカミングアウトする奴も出て


きた。話題作りでポケットに覚せい剤とポンプをはみ出して渋谷をうろついていて


、やくざ者に袋叩きになるタレントも出てきたときは世も末と思った。


(この役は上島龍平でお願いします)


寸評


当時、創作したのだけど、ちっょと生臭すぎて使えず今回のアップとなりました。



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パワハラ @kawasakiz900rs

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