第11話『師匠と呼ばせてください』
グリフィン像の前に推定年齢二十歳ちょっとの勇者と、年齢不詳の見た目中学生の犬耳青年が向かい合って正座をしている珍妙な光景。
何が悲しくて、グリフィン像を仲人に自身を『神器』と名乗る魔刀ローウェル君とお見合いごっこをしなきゃならないんだ。
「教えを説く前に、お前には2,3質問したい事がある」
「質問? なんでしょうか?」
ローウェルの質問に、首を傾げる。
「まず1つ目――。お前の……器と中身が、食い違っているのは何故だ?」
「器と中身?」
「ああ、お前の肉体と魂……何故、男でありながら女の魂を持っている? 支障はなさそうだが、お前の様な奇怪な者は初めてだ」
「うう、奇怪か……。ん? ローウェル君は、どうして私が女だって分ったの!?」
「だから、君はいらん……その喋り方、何とかならんのか? 聞き苦しい上に、耳に妙な違和感が残る」
「ひ、酷い! 何もそこまで言わなくても!」
「その口調も判断基準だが、決定付けたのは、お前の魂から発している匂いだ。お前の魂は雌臭い」
これ見よがしに立派な犬耳をピクピク器用に動かすローウェル。
さっきより、眉間の皺が深くなっている。
雌臭いってヒドくない? そんな事言われても魂と心は女性のままなんだから、仕方ないじゃない! と非難の声を浴びせる。
ローウェルは、腕を組み、ポ-カーフェイスを崩さずに私を見ている。
さっさと話を続けたいんだが? って顔だ。
話の趣旨から逸れてしまった。ショックを引き摺る形になるが、本題に戻ってあげましょう。
私は、この世界で目覚めるまでに起きた出来事をローウェルに順を追って説明した。
「クェーサーの手違いで、女だった私が勇者……しかも、男性に転生しちゃったんだよ」
「そうか、創生神様がな……」
感慨深そうに呟くと、ローウェルは宙を見た。
クェーサの事で、思い当たる節でもあるのかな?
それともクェーサーがやったんじゃ、仕方ないよねって納得してるのかな?
その行動は見れば見るほど、本当に達観している。たまに犬耳がピクピク動くのが気になるけど。
そうだね、46人の勇者が使った刀なんだから、見た目は中学生でも中身は、私なんか足元にも及ばない仙人級の大人なんだろうね。
「どうにかならないのかな? 魔法で、今から女の体になるとかって出来ないの?」
「そんな術は存在しない。清く諦めろ」
「取り付く島も無しなのね! 魔法って、何でもありじゃないの!?」
「仮に魔法で何でも出来るのならば、勇者などいらんだろう?」
「あ……それもそうか」
私の意見は物の見事に、バッサリと切り捨てられた。
それ、一理あるね。妙に納得してしまった私はポンと手を打った。
そんな私を見て、ローウェルはため息をついていた。
「そう落ち込むな。小生の見たところ、お前の魂の質はそう悪くは無い。2つ目の質問をする。勇者の試練は7歳で挑むと記憶していたが……お前は何故、成体になっている? ソルシエールの巫女が方針を変えたのか?」
「違うよ、これもクェーサーがやったの。私を手違いで殺しちゃったから、せめてものお詫びだって」
「まったく、創生神様は何を考えていらっしゃるのだ?」
「何って、真剣に……この世界の健やかな発展を願ってたと思うよ?」
この世界を『我が子』と呼び、愛しむ姿は母親そのものだった。
雷で人間を仕留めちゃうとんでもない神様って印象は変わらないけど、その物言いに嘘偽りは一切なかった。
「肉体は成熟していても、中身は7歳の子供と同じと言うことか……なるほど、納得した」
「納得したって、何に?」
「お前のダンジョンクリアレコードが、初代勇者を除いた45人中45位……つまり最下位と言う事にだ。だが、世話係の巫女から、何も学ばずにこのダンジョンに挑んだ度胸は認めよう」
「え、ウソ!? 私、ビリなの?」
「嘘を言ってどうするのだ」
精神的ショックの第2波の到達は、思っていたより早かった。
《第六感》を駆使して、ここまで来たのに……45人中45位だと?
7歳児達に、成人済みの私が負けた?
人生の再スタートが負けと最下位で始まるとか、前世と大差ないじゃない。
チートスキルとは? 大人への急成長は何のため?
度胸を認められても、手放しで喜べませんよ。
全身から力が抜けて、力なく床に両手をついた。
「だって、仕方ないじゃんか……。前世と今の体のリーチに差があり過ぎて、上手く歩けなかったし。ダンジョン攻略なんて初めてだし。そもそも、この状況が本当に現実なのかって、疑問もまだ拭いきれて無いし……」
「気の毒には思うが……現実逃避はやめろ。お前は、紛う事無き勇者だ」
そんな私を目の前にしても、ローウェルは腕を組んだまま動じない。
卓越し過ぎだろ。もういっその事、君が勇者やれば良いんじゃないかな?
鼻の奥がツンとする。泣きそう、涙の前に鼻水出てきてるけど。
「質問は以上だ。次はお前に、この世界の成り立ちについて説くことにしよう」
「切り替え早いよ。私、着いていけない……それに、それって今、説明しなきゃ駄目なの?
出口で巫女のキリカちゃんが待ってるし、ダンジョンの外に出てからでも遅くないんじゃ」
ズズッと鼻を啜りながら、ローウェルに待ったをかける。
ローウェルの目付きが、少し険しくなった。
「駄目だ、予備知識無しに下界に出るのは危険だ。本来、巫女が7年かけて教えるものだが……状況が状況だったとは言え、今回の巫女にはあまり期待できん」
「ちょっと、キリカちゃんをディスるのはやめてよ! ちょっと天然でドジだけど、良い子なんだから! 何でそんな急かすのさ!?」
「お前の到着が遅かったせいで、この後の予定が押している。余裕も暇も小生達にはない」
「はいはい。全部、最下位の私のせいですよ……お話の続きをどうぞ!」
「自棄を起こすな。この世界の知識を何一つ習得していないにも拘らず、お前はここまで無傷で到達した。認めたくはないが奇跡だ……名誉挽回の機会など、この先いくらでもある」
抑揚のない口調だったけど、ローウェルは私を励ましてくれた。
正直、まんまり心に響かなかったけど。
素直にローウェルの話を聞こう。
もう、人生の先輩だし、色々教えてくれるみたいだから、次からローウェルを呼ぶ時は『師匠』って呼んで良いかな? 良いよね?
「まずは、この世界について話そう。この世界の名は、【オリゾン・アストル】と言う」
「オリゾン・アストル?」
「そうだ。勇者は挙って、何故かこの世界の形状を聞きたがる。お前も例外ではあるまい?」
「そうだね、師匠。前世の世界は……もう他の勇者から聞いていると思うけど、地球って言う球体の惑星だったんだよ。7割の海と、3割の大陸があって、南半球と北半球で気候が全然違うの」
「師匠?」
地球の説明より、師匠って呼んだ事に食いついたローウェル。
黄金の瞳に栄える漆黒の瞳孔がキュッと細くなる。もしかして、気分を害してしまったのだろうか。
でも、ローウェル君って呼ぶと嫌そうな顔するし、かと言って呼び捨てにするのも年上に対して失礼だと思うんだよ。
「だってローウェル君って呼ぶと怒るでしょ。もしかして、師匠も嫌だったりする?」
「いや、悪い気はしない。勇者には呼び捨てにされるのが、常だったからな……少しばかり、意外だっただけだ」
「ふーん、そっか」
「話に戻るぞ。何代前の勇者だったかは忘れたが、この世界の形状を『太い心棒のあるガリレオ温度計』と言う風に例えた者がいた。お前は、ガリレオ温度計を知っているか?」
頭をフル回転させて、自分が知るガリレオ温度計の知識を引っ張り出す。
「ガリレオ温度計って……透明な液体で満たしたシリンダーに玉ねぎ形のカラフルなガラス器が何個か入ってる道具だよね? 外気温の変化でそのガラス器が浮いたり、沈んだりして、それで温度を測るって聞いたけど。見た目が綺麗で可愛いから、インテリアで飾る人もいるよ」
「ああ、それで合っている。最初は何の事か分からなかったが、後にガリレオ温度計を自作した勇者がいてな。なるほど、的を得た表現だと感心したものだ」
柔和な微笑で、懐かしそうに語るローウェル。
私はと言えば、その説明を聞いて頭を捻っていた。
ガリレオ温度計の見た目は知っている。でも、あれにソックリな形の世界ってどう言う事? 少なくとも、球体じゃないんだよね? じゃぁ、夜と昼はどうやってくるの? 四季の概念は?
そもそも球体じゃない世界が存在するなんて、「世界は丸いんだよ!」って提唱したギリシャのアリストテレスや、「それでも地球は回ってます!」って断言したコペルニクスとガリレオが、驚いて腰を抜かすか、泡を吹いて失神するだろう。
「球体じゃない世界が存在するなんて……じゃぁ、この世界の昼と夜ってどうなってるの? 世界が球状で自転してないと、ずっと昼か夜のままじゃない?」
「安心しろ、昼と夜はこの世界にもある。四季や気候区分も同様にな」
「うーん? 余計に分からなくなったよ。大体、心棒のあるガリレオ温度計って表現が的を得てるって、私達がいる地表はその温度計のどの部分に該当するの?」
「百聞は一見にしかず……それは、外界に出れば嫌でも目にする。故に、今回は詳しく説明せん。どうしても知りたいなら、暇な時に巫女にでも聞け。どんどん行くぞ。次はこのオリゾン・アストルの歴史だ」
「師匠の説明って……案外、投げやりだよね」
「ふむ、聞きたくないのであれば、今すぐやめるぞ? その場合、お前は7歳児でも知っている常識を知らずに、今後を過ごす事になるがな?」
「くッ、なんて酷い脅しなんだ……!」
殊勝に口元を吊り上げるローウェルを、恨めしい顔で睨むしか出来なかった。
君は勇者の武器なんだよね? 持ち主の私にもうちょっと、優しくしてくれても良いんじゃない?
「オリゾン・アストルが誕生して早、46万年――。その歴史は、創始期、創生期、虚空期、創造期、創現期の5つで構成される。それぞれの時期で、この世界は形を変え、変貌と進化、発展と衰退を繰り返している」
「ふむふむ、歴史の年表みたいなものかな?」
私が相槌を打つと、ローウェルも頷いてくれた。
そして、私の前に自分の手を開いた状態でかざすと、
「混沌とした空間に、突如、オリゾン・アストルの外殻が形成された創始期」
創説明して、かざした手の親指を折り曲げる。
続けて、
「様々な元素と魔力の元である魔素が世界を覆い、それらがぶつかり合い、融合を繰り返した結果、生物の先祖が産まれた創生期」
「魔素以外は、本当に地球の誕生と一緒だ」
ローウェルが人差し指を折り曲げるを見ながら、私は呻いた。
そして、次の指である中指を、何故かローウェルは中途半端に曲げる。
「そして虚空期……。たった100年と言う短期間で、オリゾン・アストルは劇的に変化した。学者達が日夜、論争と研究で邁進している。だが、未だにこの期間に何が起きたのかは解明されておらん」
「100年って言ったら、一世紀だけど……生物が生まれたばっかりの世界が、100年で如何変わったの?」
「人類、生物、魔物が現れた。さらに人類は言語、文化、魔法、国家を確立し、高度な文明を築いた。たった100年間でな……それが創造期の始まりだ」
「えぇええー!?」
ローウェルは、ため息交じりにそう言うと、中途半端に曲げていた中指と薬指を同時に折り曲げた。
たった100年間で生物の祖先が人類まで進化して、文明と国が出来たって……3分クッキング顔負けのメイキングじゃない! そんなの調理台の下から取り出される『1時間煮込んだ物がこちらになります』の鍋じゃないですか!!
猿から人間になる段階の原始人の時期を丸々ぶっ飛ばしたのか……ホントに、虚空期で何が起こったんだ?
「その100年間に何が起きたのか、師匠にも分からないんですか?」
「皆目、検討もつかんな。小生は、人が作った道具に過ぎん。人が知らん事を、人の手が打った小生が分かると思うか?」
「あー、それは無理だね」
「ちなみに勇者が文献に登場するようになったのは、創造期中期からだ。そして、現在は創現期と呼ばれ、それぞれの種族と国家が独自の文化を築き、時に調和し合い、時に意見の食い違いから衝突している。今のオリゾン・アストルは、倦怠期に入っていると言っても過言ではない」
ローウェルのかざした手は、パーからグーに変わった。
その手を膝の上に置き、ローウェルは一旦、説明を切った。
「倦怠期……嫌な時期に入っちゃったね」
「何を他人事のように言っている。この時期を乗り越えるため、創生神に選ばれたお前は転生したのだ」
「いやー、いくら勇者が頑張ってもすぐには変わらないでしょ?」
「今すぐ、この世界を如何こうしろとは言っていない。お前は変化のきっかけを作るだけで良いんだ」
きっかけか……簡単に言うけど、デリケートな倦怠期を乗り越えるのって大変なんだよ? そっとして置いた方が、良い場合だってあるしさ。
私が何かしたからって、世界が変わるとは思えないんだよなー……うーん。
「今までの話は理解できたか?」
「はい、師匠! たぶん、バッチリだと思もう」
「語尾に不穏な曖昧さを感じたが……良いだろう。小生からの説明は、これが最後だ。オリゾン・アストルを統べる6つの種族と魔力についてだ」
「6つの種族?」
「誕生が古い種族から順に魔人族、森人族、鬼人族、獣人族、翼人族、人族だ」
「うーん。どんな種族かは、何となく想像はつくけど……」
「そうだな、各種族について軽く解説してやろう」
居住まいを正す私を正面に捉えながら、ローウェルは静かに語りだした。
オリゾン・アストルに最初に誕生したのは魔人族だったと伝えられている。
魔人族は、名の通り魔法に長けた種族らしい。
しかも、その魔力は月の満ち欠けで威力が変化すると言う特殊な体質だ。
満月の夜、彼らの魔力は最大になる。
魔力が最大になった魔人族と他種族が、勝負をしても子供と大人の喧嘩で、絶対に多種族は勝てない。
魔法攻撃でコテンパンにされるのがオチなので、遭遇しても決して勝負をしけてはいけないのが鉄則だそうだ。
これで魔人族の説明は終わりだ。
2番目に古い種族である森人族は、森林地帯に住む長寿の民。
前世で言うところのエルフのポジションが森人族だ。ファンタジーの鉄板だね!
魔人族同様、魔法を得意とする種族だが、異なる点は攻撃魔法ではなく回復魔法や精霊の力を借りる召喚魔法をメインで使う。
全体的に気難しい性格の種族で、他種族を目下に見ている。交流に難有りだそうだ。
これは覚えておこう。
3番目の種族、鬼人族。
前の2種族と比べて、魔法はさほど得意ではない。
その代わりなのか、鬼人族は異常な怪力の持ち主である。産まれたばかりの赤ちゃんでも自分の両親を片手で持ち上げられる。まさにお伽話の金太郎だ。
鬼人族の名の由来となったのは、額に生えた角と口から覗く鋭い牙だ。角の本数は固体によって異なるが、1~2本が通常。稀に3本や4本持つ特異体も存在するそうだ。
見た目に反して、戦いを好まない温厚な種族なので、怪力を活かして土木工事や建設事業を各国で請け負っている。
4番目の種族は、ローウェルを打った刀匠でもある獣人族だ。
獣の特徴を色濃く残す人種で、その容姿も様々だ。ある者は犬獣人。また、ある者は馬獣人、その他にも海獣人、爬虫類獣人、魚類獣人などなど……。
種族の特色は、非常に手先の器用な根っからの職人気質。獣人族の作った調度品は高値で取引される。
また、嗅覚や視力、身体能力が高い獣人は特殊な訓練を受け、国軍の特殊部隊や暗殺者、スパイに在籍する職業軍人の獣人も多い。
ちょっと、怖いね。
そして、いまいち外見が想像できない、5番目の種族である翼人族。
普段の外見は人族とさして変わらない。が、一点だけ異なる部分がある。
彼らには、生まれた時から喉元に『魔鳥石』と呼ばれる小さな魔石が付いている。
その魔石の力で、翼人族は巨大な怪鳥へと変化し、大空を自由に飛び回る。
それが名の由来になった。
翼人族は臆病な性格なので、他種族が近寄れない断崖絶壁や標高1000m越の高い山脈に村や町、王国を築く。そのため、翼人族が統べる王国と他国家の国交は、断絶状態なんだってさ。
しかし、絶対に彼ら出会えないと言うワケではない。
貧しい町村に住む翼人族は生活のため、他国へ出稼ぎに来ている。
労働者として働いている翼人族に会う事は、どの国でも可能なのだ。
外国で労働しないと国民が生活できないって、翼人族の政府は独裁政権なのか、はたまたただの無能なのか。
国民の生活を守るための政府だろうに……。
最後の6つ目の種族、それが人族だ。
6種族中、特に秀でた能力もなく『最弱種族』と言われている。
だが、特に秀でた能力がないと言うのは、捉え方によっては「どの能力でも使えるマルチな種族」と言い換えられる。故にか、その勢力は6種族中トップだ。人族の分布図は、今も現在進行形で拡大中……何処にでも居て、そこ当たり前に順応しているが人族。
地球と同じ道をオリゾン・アストルも歩んでいる様だ。
歴代勇者の45人中私を含めた20人が人族だそうだ。
6種族全ての説明が終わると、ローウェルは瞳を閉じて押し黙ってしまった。
ノンストップで話していたから、疲れてしまったのだろう。
私は、おずおずと小声で、
「師匠、お疲れ様。あの、飲みかけで申し訳ないんだけど、ポ○リ……回復薬あるけど、飲む?」
と労いの言葉をかけた。
すると、ローウェルは片耳だけをピクピクと動かした。
そのジェスチャーに何の意味があるのかは、私には分からない。
「いや、結構だ。まだ6種族についての話は終わっていない。回復薬は、この後のためにも取って置いたほうが良い」
「あ、まだ終わってないんだ……」
「むしろ、ここからが本番だ。複雑かつ込み入った話になる故、少しでも内容に着いて来られなくなったら、すぐに言うんだぞ?」
「今の時点でもけっこう、いっぱいいっぱいなんだけど……とりま、分かった」
やんわりと私の申し出を断って、ローウェルはため息と付いた。
込み入った話か……これ以上、難しい話になると本当についていけないかもしれない。
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