02 魔法少女とマッド・ピエロ

 本日の試合も、残り三試合である。

 瓜子はユーリのウォームアップを手伝うかたわらで、モニターをチェックすることになった。第八試合は、鞠山選手とイリア選手の一戦であったのだ。


 ストロー級の『コスプレ三銃士』の対戦に、会場はわきかえっている。

 両者の最初の対戦はイリア選手の戴冠前までさかのぼるため、これは三年越しのリベンジマッチとなるのである。

 そのときの結果は、時間切れでイリア選手の判定勝利だ。鞠山選手はイリア選手の繰り出すトリッキーな大技に翻弄され、自分の庭場であるグラウンドに引きずり込むこともかなわず、あえなく敗北してしまったのだった。


 イリア選手の実力は、本物だ。

 しかも彼女は去年の瓜子との初対戦を機に、格闘技に本腰を入れ始めたのだと公言し、その言葉に恥じない成長を遂げていたのだった。


(でも、厄介さだったら、鞠山選手も負けてないからな)


 特別仕立ての試合衣装で入場した鞠山選手は、にんまりと笑いながらイリア選手と相対した。

 鞠山選手は百四十八センチ、イリア選手は百六十八センチであるため、身長差は二十センチにも及ぶ。しかも前者は公式ウェアを改造した魔法少女の姿で、後者はピエロのマスク姿だ。そんな両者の格闘ゲームめいたたたずまいが、観客たちをいっそう熱狂させているようであった。


 そうして試合が開始されると、イリア選手は尋常なMMAのフォームで前進する。

 それに対する鞠山選手は、カエルを思わせるぴょこぴょことしたステップワークだ。

 鞠山選手は間合いの外で躍動し、ときおり牽制のジャブや右ローを放つ。

 イリア選手が遠い距離から関節蹴りを放つと、鞠山選手はさらに遠くへとステップを踏んで回避した。


 寝技で活路を見出すしかないはずの鞠山選手が、なかなかイリア選手に近づこうとしない。

 卯月選手の助言によって考案された、アウトスタイルである。


 ただし鞠山選手はもともとアウトファイターであったため、イリア選手もべつだん不思議がっていないように見えた。どうせ最後は組み技を仕掛けてくるはずだと踏んでいるのだろう。イリア選手はそういう相手にカウンターで反撃することを、何より得意にしているのだった。


 しかし鞠山選手はイリア選手の周囲をぐるぐると回るばかりで、まったく近づこうとしない。

 それで第一ラウンドの半分が過ぎると、会場にはブーイングがあがり始めた。

 だが、鞠山選手もイリア選手もブーイングに心を乱されるようなタイプではない。イリア選手は関節蹴りばかりでなく、挙動の大きな前蹴りなども織り交ぜて、相手を誘う様子を見せたが、それでも鞠山選手は遠い間合いをキープし続けた。


 そうして何のアクションも生まれないまま、ついに第一ラウンドは残り一分となり――そこで、鞠山選手が動いた。

 ほとんどスライディングするような勢いで身を沈めつつ、足払いのような右ローを繰り出したのだ。


 イリア選手は左足首を蹴られたが、さすがのバランス感覚で姿勢を乱すことなく後方へと逃げた。

 すぐさま身を起こした鞠山選手も、落ち着いた面持ちで距離を取る。

 そしてイリア選手が攻撃を誘うように前進してくると、鞠山選手は再び同じ攻撃を放った。

 このたびは、イリア選手も素早く後方に下がって、その蹴りを回避する。ただ、鞠山選手が身を屈めているために、有効な反撃はできないようだった。


 その後はおたがいに手を出すこともなく、一ラウンド目は終了である。

 会場にはブーイングが吹き荒れていたが、鞠山選手は涼しい顔でセコンド陣の準備した椅子にどかりと座り込んだ。


「ふん。眠たくなるような五分間やったけど……ピエロはんは一発の攻撃も当てられなかったんやから、ポイントは魔法少女のもんやろな」


 沙羅選手の言葉に、大和源五郎が退屈そうに「そうだな」と応じる。


「どっちも派手な格好をしてるくせに、ずいぶん地味な試合になっちまったもんだ。こんな試合じゃどっちが勝っても、評価されんだろ」


「ま、残り二ラウンドでどうなるかやね」


 二人はそのように語らっていたが、瓜子はまったく心配していなかった。合宿稽古で鞠山選手が奮起する姿を見届けていた瓜子は、老練なる魔法少女がこのまま終わるわけがないと確信していたのだ。


(鞠山選手はきっと一ラウンド丸々かけて、相手との間合いを測ったんだろう。勝負は、次のラウンドからだ)


 そうして第二ラウンドが開始されると、いきなり様子が一変した。

 ただし、鞠山選手ではなくイリア選手のもたらした変化である。イリア選手はMMA風のスタイルを打ち捨てて、彼女本来のスタイル――腰を落として両腕を左右に大きく振りながらサイドに移動する、カポエイラ流のステップ、ジンガを披露したのだった。


 このようなステップを踏めるのは、カポエイラを習得した人間のみである。よって対戦相手は事前に対策を練ることもかなわず、大きな苦労を背負うことになるのだ。

 しかし鞠山選手は、何事もなかったかのように、これまで通りのステップワークを見せている。カエルのようにぴょこぴょことしたステップと、ゆったりと大回りで移動するステップの、奇妙な対決だ。


 イリア選手のジンガは挙動が大きく一見は隙だらけのようにも思えるが、歩幅は一歩ごとに微妙な差があるし、動きにも緩急がつけられている。そしてこれはカポエイラの技に繋げるための動きであるため、迂闊に近づけばカウンターの餌食であるのだ。その厄介さは、瓜子もこの身に叩き込まれていた。


 相手が横移動するためにサイドに回りにくなった鞠山選手は、円を描くステップから前後と左右のステップに切り替える。

 しかしそうすると、イリア選手がじわじわと斜め前方にステップを踏んで、距離を詰めてくる。このままでは、フェンスに押し込まれるのは鞠山選手のほうであった。


 さらなる展開を求めて、焦れたような歓声が巻き起こっている。

 そんな中、鞠山選手が鋭く踏み込もうとした。


 得たりと、イリア選手は長い右足を振り上げる。

 前側に、半月の軌跡で足を旋回させる、ケイシャーダだ。


 しかし鞠山選手はすぐさま身を引いたため、その攻撃は空を切る。

 そうしてイリア選手の右足が戻る動きに合わせて、鞠山選手はサイドに踏み込んだ。

 それを予測していたかのように、イリア選手は上体をよじった。

 右足がマットを踏むと同時に、今度は左足が振り上げられる。カポエイラ流のバックスピンキック、アルマーダである。


 なおかつそのアルマーダは、ハイキックではなくミドルキックの軌道であった。

 鞠山選手がただ接近していたなら腹を、身を屈めてタックルを狙っていたなら顔面を蹴り抜かれていたことだろう。


 しかし鞠山選手はイリア選手のサイドを通りすぎただけで、間合いは詰めていなかった。

 そうしてアルマーダをも空振りさせてから、ワンテンポ遅れて接近したのだ。


 このタイミングでは、組みつくこともタックルも間に合わない。そのときこそ、イリア選手の第三のカウンター技で撃退されていたことだろう。

 よって、鞠山選手が繰り出したのは、右のローだった。

 これだけの手間をかけてイリア選手の間合いに踏み込み、一発の右ローを当てただけで、また大きく距離を取ったのである。

 会場には、困惑の念が入り混じった歓声がわきおこっていた。


 そしてその後も第二ラウンドが終了するまで、同じような展開が続いた。

 イリア選手がジンガを披露すると、鞠山選手はフェンス際に追い込まれる前に接近の挙動を見せ、相手の攻撃をさそったのちに、横をすりぬけて脱出する。それでリズムが合ったときのみ、右ローを繰り出していた。

 また、イリア選手がさらなる展開を求めてMMA風のフォームに戻すと、再びスライディングのようなローキックだ。こればかりは有効なカウンター技が存在しないため、イリア選手はおおよそバックステップで回避していた。


 それでも一ラウンド目よりは両者のアクションが大きかったため、客席の歓声にも熱気が混じり始めている。

 ただ、両者ともにダメージらしいダメージはなく――あえて言うならば、鞠山選手のほうが大きくスタミナを削られてしまっていた。


「そらそやろ。魔法少女はぴょんぴょこステップを踏みっぱなしやし、あんな身を屈める動きはタックルの不発ぐらいスタミナを使うやろしな」


「ああ。それでいて、自分の攻撃は大してダメージを与えられてない。このままじゃあ、ジリ貧だぞ」


 そのように語る沙羅選手と大和源五郎も、もう退屈そうな様子はなかった。この奇妙な試合がどのような結末を迎えるのかと、期待をかきたてられている様子だ。


 二ラウンド終了後のインターバルでは、鞠山選手が大きく肩を上下させている。

 いっぽうのイリア選手はマスクのせいで表情もわからなかったが、とりあえずスタミナにゆとりはありそうだ。激しいダンスを本業にしているイリア選手は、並の選手より持久力に秀でているのだった。


 ただし、二ラウンド目もイリア選手の攻撃は一発もヒットしていない。

 このまま時間切れで終わったならば、鞠山選手の判定勝利になる公算が高いのだ。

 スタミナをロスした鞠山選手がこのまま逃げきるか、イリア選手が得意の大技で一発逆転するか――見ている人間の多くは、そんな風に考えているかもしれなかった。


(でもきっと、鞠山選手の狙いは別にあるはずだ)


 瓜子は、そのように思っている。

 問題は、鞠山選手にそれを遂行するだけの体力が残されているかどうかであった。


 そうして開始された、最終ラウンド――イリア選手が、またもや新たな動きを見せた。今度は何の構えもなく、すたすたと無造作に歩いてケージの中央に進み出たのだ。

 しかしもちろん、鞠山選手もこれには対策を練っていた。ほとんど小走りのような挙動でサイドに回り込み、遠い間合いからローを飛ばすのだ。

 赤星弥生子であったなら、きっとそういう動きにも適切なカウンターを返せるのだろう。しかし、鞠山選手の動揺を誘えなかったと見るや、イリア選手は芝居がかった仕草で肩をすくめて、ついに最終形態を取った。


 最終形態――両腕をだらりと垂らして、膝にクッションをきかせつつ、半身で相手と対峙する。全神経をカウンターに集中するためのポージングである。

 これは不動で相手の接近を待つ構えであるため、本来はポイントで負けている場面で出すものではない。鞠山選手が接近しないままやりすごしたら、時間切れでイリア選手の判定負けとなってしまうのである。それでもこんな場面でこんな作戦を選択するのが、トリックスターたるイリア選手であるのだった。


 鞠山選手はこのスタイルに対しても対策を練っていたが、まずは距離を取ったまま呼吸を整えた。最終ラウンドはまだ始まったばかりであるのだから、急ぐ必要はないと考えたのだろう。


 すると――イリア選手が同じ姿勢を保持したまま、すり足で前進した。

 やはりイリア選手も、考えなしにこのスタイルを持ち出したわけではないのだ。鞠山選手はひと息ついただけで、慌ててバックステップすることになった。


 イリア選手は、じりじりと前進していく。動くはずのない石像か何かが前進しているような不気味さだ。並の選手であれば、それだけでプレッシャーを感じてしまいそうなところであった。


 鞠山選手はぜいぜいと荒い息をつきながら、ステップを踏む。

 その足取りは、もはや一ラウンド目とは比較にならないぐらい重くなっていた。


 そんな疲労をはねのけるようにして、鞠山選手がふいに大きく踏み込んだ。

 低く身を屈めた、タックルの軌道である。

 が、どう考えても相手に届く距離ではない。それでイリア選手は、蹴り技で撃退する動きを見せかけたが――右足を振り上げつつ、左足だけで後方に跳躍した。


 届かない位置からタックルを繰り出した鞠山選手は、マットに片膝をついた状態で大きく息をついている。

 もしもイリア選手が右足を振り抜いていたなら、鞠山選手の顔面か肩を蹴っていたところであろう。ただし、鞠山選手はすでにマットに膝をついているため、この状態で顔面を蹴っていたなら反則を取られていたのだ。


 レフェリーにうながされて立ち上がった鞠山選手は大きな口で大きく息を吸い込んでから、仕切り直しとばかりに前進する。

 そしてイリア選手が不動でそれを待ちかまえると、また同じ距離からタックルを繰り出した。

 今度はイリア選手も蹴り技の挙動を見せることなく、後方に逃げる。

 もしも頭を避けて肩かどこかを蹴ろうとしたならば、死んでもその足を捕まえる――という気迫を、鞠山選手から感じ取ったのだろう。実際、鞠山選手は合宿稽古でもそういった練習を積んでいたのだった。


 鞠山選手は肩ばかりでなく上半身全体を上下させながら、荒い息をついている。

 空振りのタックルとは、激しくスタミナを消耗するものであるのだ。すでにスタミナが尽きかけている鞠山選手には、地獄の苦しみであるはずであった。


 イリア選手は遠い位置で頭をかく仕草を見せてから、ジンガのステップに切り替えた。

 鞠山選手であれば、地獄の苦しみに耐えながら同じ行動を続けると踏んだのだろう。それでラウンドが終了すれば、鞠山選手の判定勝利となってしまうのだ。


 よって、イリア選手はただジンガを見せるばかりでなく、遠い距離から攻撃を繰り出した。

 カポエイラ流のサイドキック、シャパ。変形の回し蹴り、マルテーロ。サイドキックの軌道で振り上げた足をかかとの方向に振り抜く、ガンショ――いずれも、カポエイラのトリッキーな蹴り技である。


 しかしそれらも、すべて当たらない距離からの攻撃だ。

 自ら大きく動くことで、鞠山選手の接近を誘っているのだろう。


 イリア選手の華麗な蹴り技に、会場がまたわきたっている。

 鞠山選手はその攻撃をやりすごしているだけで、判定勝利をものにできるはずであるが――試合時間は、まだ二分以上も残されている。そんな消極的な姿勢で勝利しても、観客たちは納得しないでしょうねぇ……と、イリア選手のかぶったピエロのマスクが、嘲るように笑っているかのようだった。


(鞠山選手、どうか落ち着いて……自分のペースで、試合をしてください)


 そんな風に祈る瓜子の眼前で、鞠山選手が前進した。

 イリア選手は嬉々として、遠い位置から足を振り上げる。

 この蹴りは、最初からタイミングが外れている。両者ともに、その蹴りの後に勝負をかけているはずであった。


 まず鞠山選手は、間合いぎりぎりの位置で足を止める。

 その鼻先を、イリア選手の蹴り足が通りすぎた。


 その足が戻りきる前に、鞠山選手はまた前進する。

 その頭が、すうっと低く沈み込んだ。


 それと同時に、イリア選手が軸足で跳躍する。

 後方に逃げるのではなく、鞠山選手の顔面へと膝蹴りを繰り出したのだ。

 最初の蹴り足は、まだマットに戻されていない。そんな状態で膝蹴りを出せるのは――瓜子の知る限り、イリア選手と赤星弥生子のみであった。


 イリア選手の鋭い膝が、鞠山選手の顔面を目掛けてのびあがっていく。

 すると――その勢いに圧されるかのように、鞠山選手の頭部が浮上した。

 そして横合いから、別の存在も浮き上がってくる。

 鞠山選手の右拳である。

 鞠山選手はいったん身を沈めつつ、カエル跳びのように右アッパーを繰り出したのだった。


 イリア選手の膝は鞠山選手の胸もとを打ち、鞠山選手の右アッパーはイリア選手の下顎をかすめる。

 鞠山選手はリーチが短いため、クリーンヒットはできなかった。

 ただし、命中していればKOを狙えていたのではないか――そのように思えるほどの、迫力であった。


 イリア選手は膝蹴りの反動を利用して、後方に跳びすさる。

 鞠山選手は、不屈の執念でそれに追いすがった。

 そして今度は、左拳が横合いから振るわれる。

 これもまた、サイトーのライジングフックを思わせる迫力だ。


 しかしイリア選手は、それから逃げるように上体を後方に倒していた。

 上体をのけぞらしながら、左足を振り上げる。サイドキックの軌道で蹴り足をかかとの方向に振り抜く、ガウショだ。


 鞠山選手の横っ面に、イリア選手の左かかとが肉迫する。

 そのまま真っ直ぐ突進していたら、まともにこめかみを蹴り抜かれていたことだろう。

 だが――その蹴り足は、鞠山選手の頭上を通りすぎた。

 鞠山選手は左フックをフェイントにして、今度こそ足へのタックルを仕掛けていたのである。


 今度ばかりはイリア選手も膝蹴りを出すことはかなわず、長い右足を鞠山選手の両腕に抱え込まれた。

 鞠山選手は何か気合の声をあげながら、上体をよじってイリア選手の身をマットにねじ伏せる。


 イリア選手はすぐさま上体を起こそうとしたが、鞠山選手が全身でのしかかってそれを許さなかった。

 体勢は、鞠山選手が右側から覆いかぶさった、サイドポジションだ。

 イリア選手は水揚げされたマグロのようにのたうったが、鞠山選手はべったりとへばりついたまま離れない。ただどっしりと乗っているだけではなく、イリア選手の動きに合わせて重心を調整し、力を逃がしているのだろう。それだけの技量がない限り、イリア選手を抑え込むことは難しいのだ。


 会場には、大歓声が吹き荒れている。

 それに背中を押されるようにして、鞠山選手はひょいっとイリア選手の胴体にまたがった。まったく無造作な挙動に見えるが、これも相手の動きを見切った上での行いだろう。そうしてついに、鞠山選手はイリア選手からマウントポジションを奪取したのだった。


 イリア選手は驚異的なスタミナで、まだ激しく身をよじっている。

 それでも体勢を崩さない鞠山選手は、ロデオさながらであった。

 そうして鞠山選手がイリア選手の右腕をひっつかみ、片方の膝を立てたとき――無情にも、試合終了のブザーが鳴らされたのだった。


 鞠山選手は何かわめきたててから、イリア選手の横合いにばたりとひっくり返る。

 イリア選手も最後の抵抗で力を使い果たしたのか、二人仲良く大の字の体勢で大きく胸を上下させていた。


 そんな二人を祝福するように、会場には声援と拍手が巻き起こっている。

 残念ながら、時間内に決着をつけることはかなわなかったが、判定の結果を聞くまでもないだろう。鞠山選手は道路で干からびたカエルさながらの姿をさらしていたが、全ラウンドを通して当たり損ないの膝蹴り一発しか攻撃をくらっていなかったのだ。


 かくして――苦節十余年、《アトミック・ガールズ》の創立時から活躍しつつ、長きにわたって中堅の壁と称されていた鞠山選手は、ついにトップファイターのひとりを打ち倒すことがかなったのだった。

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