ACT.3 西国見聞録#3

01 閉会式

 怒号のような大歓声の中、瓜子は大切な仲間たちと花道を引き返すことになった。

 この会場のどこかで、あの眼鏡の女の子も瓜子の試合を見届けてくれただろうか。

 そんな風に考えると、瓜子の胸にはいっそう熱い激情が駆け巡ってしまうようだった。


 そうして瓜子が、充足しきった心地で入場口の扉をくぐると――そこには、ベリーニャ選手が待ち受けていた。

 次は、彼女の試合であったのだ。

 漆黒の柔術衣を纏ったベリーニャ選手は、壁にもたれて腕を組み、無表情でまぶたを閉ざして、こちらの一行を見ようともしなかった。セコンド兼通訳の舘脇は、曖昧な笑顔で会釈をしてくる。


 その鼻先を通過して、控え室を目指しながら、瓜子は意を決してユーリを振り返った。

 ユーリは――最前までと同じように、満腹の赤ん坊みたいな顔で微笑んでいた。


「どーしたの、うり坊ちゃん? 疲れちゃった? おんぶする?」


「いえ。……ユーリさんが気にしてないみたいで、よかったです」


「んん? もしかしたら、ベル様のこと? うん! 今はそれよりも、うり坊ちゃんの勝利が嬉しくて嬉しくてたまらないの! ああもう、うり坊ちゃん大好き!」


「わかりましたから、もうちょいボリュームを落としてくださいよ」


 ベリーニャ選手の態度によって冷えかけた心に、新たな熱が宿される。

 負の感情を隠蔽することにかけては卓絶した能力を持つユーリであっても、今のこの笑顔が作り物であるとは思えない。そして、ユーリが瓜子の試合結果をダシにして自分の弱さを隠すような真似をするわけがないと、瓜子はそのように信じることができた。


「おー、帰ってきただわね、このイノシシ娘!」


「あんた、やってくれたじゃん! 勝てとは言ったけど、あんなド派手なKOを決めろなんて言ってないでしょー!?」


 と、控え室に戻るなり、今度はコスプレ姿のおふたりから熱い言葉を届けられることになった。

 どちらも怒ったような顔をしながら、瓜子の二の腕をぴしゃぴしゃ叩いてきたり、頭を小突いてきたりする。ずいぶんと乱暴な歓迎であったが――しかしそれでも、瓜子は大きな喜びの気持ちを噛みしめることができた。


「ありがとうございます。これで『コスプレ三銃士』は、無事に全撃破っすね」


「ぬわー! だから、こんなやつらとわたいをひとくくりにするんじゃないだわよ!」


「そーだよ! いつかあんたをぶちのめして、今日の手柄もあたしの踏み台にさせてもらうからね!」


 他の選手やセコンド陣はそんな両名の様子に苦笑を浮かべつつ、瓜子のために拍手をしてくれた。


「ついにやったな、猪狩さん。うちの花子だけじゃなく、ピエロさんまで打ち負かすとは……これでもう、まごうことなきトップファイターだ」


「ああ。うちのウサ公もあやかりたいもんだよ」


「だーっ! 試合会場で本名をさらすんじゃないだわよ!」


「あたしだってねー、今日からまた連勝記録をぶったててやるよ!」


 選手もセコンド陣も入り乱れて、大変な騒ぎになってしまった。

 瓜子の大事な仲間たちは、一歩ひいたところでそんな様子を見守ってくれている。ユーリまでもが幼子を見守る母親みたいな顔をしていたので、瓜子はとたんに気恥ずかしくなってしまった。


「お祝いのお言葉、ありがとうございました。……あの、次の試合も見ておきませんか?」


「ああ。兵藤さんとベリーニャか。……いくらホームでも、兵藤さんにはキツい試合になりそうだな」


 ということで、控え室に居揃っている面々は遠巻きにモニターを囲むことになった。

 すでに両者はリングインしており、リングアナウンサーがコールを始めている。


『青コーナー。百六十八センチ。六十キログラム。ジルベルト柔術アカデミー所属。《アトミック・ガールズ》無差別級王者……ベリーニャ・ジルベルト!』


 ベリーニャ選手は柔術衣を脱ぎ捨てて、黒い半袖のラッシュガードにハーフのスパッツという試合衣装をさらしていた。たとえグラップリング・マッチであっても、柔術の試合ではないのだ。


『赤コーナー。百六十八センチ。七十九・四キログラム。柔術道場ジャグアル所属……兵藤、アケミ!』


 兵藤選手もまた、ベリーニャ選手と同じような試合衣装であった。

 ただし、両方の膝に黒いサポーターを装着し、足首にはテーピングを巻いている。長きの選手活動により、彼女もあちこち故障を抱える身なのである。


『両者、中央へ!』


 レフェリーに招かれて、両者は間近から相対する。

 奇しくも、両者は同じ身長であった。そのために、二十キロ近い体重差がいっそう明確に示されている。若鹿のようにすらりとしたベリーニャ選手に対して、兵藤選手はその異名の通りに猛牛じみていた。


 また、ベリーニャ選手は端正な顔に静かな表情をたたえており、兵藤選手は土佐犬じみた顔に闘志をみなぎらせている。何もかもが、対照的な両名であった。


「確かに兵藤さんは、アトミックでも指折りのグラップラーだけど……今回ばかりは、相手が悪いな」


 そのようにつぶやいているのは、天覇ZEROのセコンドだ。

 鞠山選手は、ぺちゃんこの鼻から「ふん!」と鼻息を吹き出している。


「グラップリングだったら、アケミちゃんは舞ちゃんに勝つことだってあるんだわよ。いくら相手が本場の柔術家だって、そうそう後れは取らないはずだわよ」


 鞠山選手は兵藤選手とも来栖選手とも、アトミック設立以来の朋友であるはずなのだ。赤コーナー側の入場口では、雅選手もこの一戦を見守っていることだろう。


 しかし――現実は、無情であった。

 体格でまさる兵藤選手は試合開始早々からグラウンド状態で上を取り、相手を押し潰さんばかりの勢いであったが、ベリーニャ選手の技術がそれを許さなかった。フックガードで相手の腰を浮かせると、魔法のようにその脇をすりぬけて、相手の背後に回り込んでしまう。そこから繰り出されたチョークスリーパーは、兵藤選手も何とかしのいでみせたのだが――兵藤選手が相手の右腕を抱え込み、何とか向きなおろうとしたタイミングで、ベリーニャ選手の両足が相手の頭部と左腕にからみついた。


 柔術でも柔道でもポピュラーな技、三角絞めである。

 兵藤選手は腰を浮かせて、力まかせにその拘束から逃げようとした。

 その両膝がマットに落ちて、きっかり三秒ほど経過したところで、ベリーニャ選手は自ら技を解いてしまう。

 兵藤選手はうつ伏せに崩れ落ち、そのまま動こうとしなかった。

 頸動脈を圧迫されて、ブラックアウトしてしまったのだ。

 歓声と失望の声が吹き荒れる中、容赦なくゴングが乱打された。


『一分十七秒、三角絞めにより、ベリーニャ選手の勝利です!』


 控え室には、脱力気味の嘆息がこぼされていた。

 鞠山選手は黙して語らず、モニターからぷいっと顔をそむけて、そのまま控え室を出ていってしまう。

 いっぽう灰原選手は、「あーあ」と気安く肩をすくめていた。


「ま、こうなる予感はしてたけどさ。やっぱ、ノッてる選手ってのは勢いが違うよね」


「そんな勢いだけで、兵藤選手に勝てるかよ。兵藤選手だって柔術の黒帯で、キャリアは十年以上なんだぞ?」


「それを言ったら、相手は生まれながらの柔術家でしょ? なんたって、ジルベルト一族なんだからさ。……でも、ちょっと腑に落ちないよね」


 と、灰原選手の光の強い目が、瓜子のかたわらに控えるユーリへと飛ばされてきた。


「ねえ、あんたはどうしてあのベリーニャと、フルラウンドまでやり合えたのさ? あんたなんて、格闘技を始めてからせいぜい三年ていどのキャリアなんでしょ?」


「ふにゅ? それはユーリにも、永遠の謎でございますねぇ。あの日はトーナメントだったので、ベル様もお疲れだったのではないでしょうか?」


「そんなん言ったら、あんたなんて右拳骨折のズタボロだったじゃん。いくら勢いがあるからって、あんたと兵藤選手でそこまでの差があるわけないよね。しかもウェイトでは、二十キロも差があるんだしさ!」


「……案外、そのあたりがカギなのかもなー」と、サキが横から割り込んだ。


「あのブラジル女は、ガキの頃から兄貴どもと取っ組み合ってたんだろ? そんでもって、すべての兄貴を打ち負かすのを生涯の目標にしてるって話だ」


「それが、なんだってのさ?」


「だから、手前よりガタイのいい相手には慣れてるし、その対策も練りまくってるって話だろ。おんなじていどのウェイトでくるくる動かれるほうが、あいつは苦手なのかもしんねーな」


 もちろん、真相は不明である。

 何にせよ、今日の試合ではベリーニャ選手のほうが兵藤選手にまさっていた。はっきりしているのは、その事実のみであった。


 やがて意識を取り戻した兵藤選手は、再びマットにつっぷして、大きな背中を震わせていた。

 無差別級トーナメントで結果を残せず、それでも得意のグラップリング・マッチでベリーニャ選手に挑むことが許されて――そうして、あっけなく負けてしまったのだ。


 ストライキングを好む瓜子は、もともとグラップラーたる兵藤選手の存在に心をひかれてはいなかった。また、昨年からはユーリの存在を巡って、兵藤選手に悪感情を抱くに至っていた。さきほどのユーリのライブでも、音源に細工をしたのは兵藤選手だったのではないかという疑いを消せずにいる。


 しかしそれでも、瓜子は小学生の頃から《アトミック・ガールズ》の試合を見守り続けてきた。

 兵藤選手は、その屋台骨を支えていたひとりであったのだ。

 そんな兵藤選手が、リングの上で人目もはばからずに泣いてしまっている。それを目の当たりにして、とうてい平静な気持ちではいられなかった。


(これが……世界最強の力ってやつなのか)


 すでに勝利者コールも終えたベリーニャ選手は、自軍のコーナーで膝をそろえて座していた。

 おそらく、兵藤選手が立ち直るのを待って、試合後の挨拶を交わそうとしているのだろう。

 その褐色をした面には、試合前と変わらぬ静謐な表情だけが浮かべられていた。


                  ◇


 その後、《アトミック・ガールズ》の大阪大会は、雅選手の勝利で締めくくられることになった。

 強豪の外国人選手を退けて、三度目の王座の三度目の防衛である。試合は判定までもつれこむ大接戦であったが、ホームタウンディシジョンを疑う余地がないぐらいには、雅選手が優勢な試合運びであっただろう。

 よって、試合後の閉会式においても、その日の『ベスト・バウト賞』は雅選手に贈られていた。


『続きまして、本日のベスト・ストライキング賞は……第八試合に勝利した、猪狩選手です!』


 客席とリングの上下から拍手と歓声の祝福を浴びつつ、瓜子は駒形氏から再び熨斗袋を受け取ることになった。


『昨年にデビューを果たした新鋭の猪狩選手が、ついにトップファイターの一角たるイリア選手を撃破いたしました! これはもう、現王者のサキ選手に迫る勢いなのではないでしょうか?』


『いえ、とんでもありません。自分なんて、まだまだです』


『しかし! 輝かしき戦績を誇るサキ選手も、デビュー五戦目ではイリア選手に敗れているのです! 同じ五戦目でイリア選手を撃破した猪狩選手に、何か運命的なものを感じるのは、わたしだけでしょうか?』


『はい。あなただけだと思います』


 瓜子は本気で言ったのだが、会場は爆笑に包まれていた。

 インタビュー役を務めるリングアナウンサーは、ずっこける真似などをしてその笑いに拍車をかけようとしている。が、瓜子にはまったく笑いごとではなかった。


『イリア選手と二度も対戦の経験があるサキさんがあれこれ戦略を授けてくれたおかげで、自分は何とか勝ちを拾うことができたんです。これでサキさんに迫る勢いだなんて、そんな大それたことが言えるはずありません。自分とサキさんの力量差は、去年の試合ではっきりしてますよね?』


『ええ、まあ、ですが……』


『自分の目標は、サキさんです。同じ道場だからって、なれ合うつもりはありません。心の底からサキさんを尊敬しつつ、いつか追いつきたいと願っています。どうかこれからも、応援お願いします』


 瓜子は言いたいことを言いたいだけ言って、観客席に一礼してみせた。

 幸いなことに、観客たちは声援をあげてくれている。そうしてもとの位置に戻ると、灰原選手に頭を小突かれてしまった。


「あんた、けっこうしゃべくりもイケるじゃん。あんまりスキがない女は、モテないよ?」


「いいっすよ、モテなくても。自分は本心を語っただけです」


 そんな言葉を交わしている間に、『ベスト・グラップリング賞』の受賞者も発表されていた。

 確認するまでもなく、それを受賞したのはベリーニャ選手である。まったく控え室に現れないまま着替えを済ませたベリーニャ選手は、黒いパーカー姿で金一封を受け取っていた。


 ベリーニャ選手にもインタビューが敢行され、緊張した面持ちの舘脇が通訳の仕事を果たす。

 それを見守る選手の中に、兵藤選手の姿はなかった。どこにも負傷は負っていないはずなので、メンタル的な問題であるのだろう。

 ちなみに、イリア選手も閉会式を欠席している。彼女も病院送りになったわけではないのだが、レバーブローの苦しみに耐えかねて、早々にホテルへ帰ってしまったというのだ。最後の最後まで、彼女は型破りなスタイルを貫き通していた。


 やがて次回の興行の説明が開始されると、出場選手であるユーリがリングの上に呼び出される。

 そうしてユーリが語っている間、ベリーニャ選手は無表情でそっぽを向いていた。


(なんでそうまで、ユーリさんを嫌うんだよ? ライブやサイン会なんかが、そこまで気に入らないってのか?)


 試合を終えた瓜子は、ぞんぶんに熱くなることができた。

 ベリーニャ選手の態度は、あまりに極端すぎるように思えてならないのだ。だったら出会った当初からそのように振る舞っていれば、ユーリだってむやみに心をかき乱されたりはせずに済んだはずだった。


『それでは、《アトミック・ガールズ》四月大会、「そうる・れぼりゅーしょん#2・5 in 大阪」は、これにて終了させていただきます! 大阪のファンのみなさま、またいつかお会いいたしましょう!』


 歓声と拍手の中、選手たちはリングを下り始める。

 瓜子はベリーニャ選手に何かひとこと言ってやろうかと思っていたのだが、それは雅選手によって邪魔立てされてしまった。


「瓜子ちゃん、お疲れ様ぁ。うちの期待通り、熱ぅい試合でおふざけピエロをこらしめてくれはったねぇ?」


 そんな風に言いながら、雅選手は瓜子の首にぬるりと腕を回してきた。試合の直後で汗ばんでいるというだけでなく、どこか軟体動物のような皮膚の質感なのである。


「どうも、お疲れ様です。ただ別に、自分はイリア選手をこらしめたつもりじゃないんすけど……」


「ええのええの。うちは勝手に楽しませてもろたわぁ。……ところで瓜子ちゃん、まさか東京にトンボ帰りてことはあらへんよねぇ? お泊まりはどこの宿なん?」


「宿っすか? プレスマンがいつもお世話になってる、阿原屋旅館ってところですけど……」


「ああ、あっこなぁ。うん、あっこはええ宿や。ほんなら今宵は、祝勝会やねぇ。ハメ外さんていどに楽しんでなぁ」


 と、最後はあっさりと瓜子を解放し、雅選手はしゃなりしゃなりと消え去ってしまった。

 ユーリとともにリングを下りた瓜子は、サキたちと合流するなり頭を引っぱたかれてしまう。


「おめーなあ、公衆の面前で人様の名前を連呼するんじゃねーよ」


「だって、黙ってらんなかったんすよ。自分なんかを持ち上げるのにサキさんの名前を使うなんて、そんなの最低じゃないっすか」


「あんなん、リップサービスだろ。適当にのっかっときゃいいんだよ」


 仏頂面で言いながら、サキも瓜子の首に腕を回してきた。

 雅選手とはまったく異なる、力強くてしなやかな腕である。


「ま、この足をどうにかできたら、いくらでも挑戦を受けてやんよ。それまでに、ライト級のタコスケどもを一掃しておけや」


「押忍。いつか必ず、追いついてみせますよ」


 すると、ユーリが二人の羽織ったジャージの裾をいっぺんに引っ張ってきた。


「もー! 今日はイチャイチャしすぎだぞー! ユーリちゃんは、嫉妬で爆発しそうだぞー!」


「うっせーなあ。このちびっこさが、松葉杖にちょうどいいんだよ」


「これからは左膝をいじめて鍛えなおすって言ってたじゃん! 言ってたじゃん! だったら松葉杖なんて不要じゃん! 不要じゃん!」


「うっせーなあ。わかったっつーの。……おめーは思ったほど、めげてねーみたいだな」


「んにゃ? サキたんまで心配してくれちゃってるの? ベル様のことは、もう大丈夫だよー! あそこまで態度に出されたら、あきらめもつこうってものさあ」


 そんな風に言ってから、ユーリはふにゃんと微笑んだ。


「ただ、今はうり坊ちゃんのKO勝利に酔いどれ真っ最中だからねぃ。ふとしたはずみにフラッシュバックする危険性はなきにしもあらずでありますので……ユーリが今後、どのような心持ちでベル様と接していくべきか、おふたりのお知恵を拝借できたら恐悦の至りでございまする」


「はい。自分もこのまま終わらせるつもりはないっすよ。いざとなったら小笠原選手のときみたいに、本音を打ち明けられるような場所を作りましょう」


「うひー、おっかにゃい! ……でも、うり坊ちゃんがいてくれたら、どんな試練でも乗り越えられそうだわん」


 ユーリはキャップのつばを深く下ろして、目もとの表情を隠してしまった。

 しかしそれでも自分の弱みを隠そうとはしていないのだと、瓜子はそのように信じることができた。

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