実験から起きた事件や人物の事情の設定がきれいにまとまっていて内容がすぐに入ってきます。これだけ人物が多いのに一人ひとりのキャラクターを覚えられるのはすごいと思います。タイトル回収も最初から続いているのは上手いと感じました。
個人的には春休みのはじまり編までが好きです。流れが完璧なので。
…ここから上からの文になるのはごめんなさい。
最近の話に「主人公のことを思うとなんだか~」が多すぎるのが気になります。正直しつこいです。それと、主人公が現れたからといって戦闘中に気を抜くのはエリートとしてどうなのかと思います。これでは記憶が抜けているという設定が弱くなっている気がします。
この小説は好きなので、参考にしてくれると嬉しいです。失礼しました。
物語の舞台は『アカデミー』と呼ばれる学園都市。
新入生としアカデミーに入学した主人公の七瀬幸太郎を中心に、次から次へとアカデミー全体を揺るがすような事件が発生します。
落ちこぼれで自らは戦闘能力のない幸太郎ですが、彼の周りには実力、容姿共にトップクラスの最強ヒロイン達が集い、彼女らも巻き込みつつ、また幸太郎自身も運だけでなく意外なほどの意志の強さで事件を解決していきます。
舞台は学園都市ですが、事件は学園だけに留まらずに、アカデミーを運営する巨大組織の陰謀などにも焦点が当たっています。
とにかくキャラクターが魅力的で、また中だるみする暇もない程次から次へと事件が発生するテンポの良さも特徴で、また各事件やキャラクターにも色々な伏線が散りばめられており、続きが気になり読者を飽きさせない工夫が為されています。
戦闘描写も非常に秀逸で迫力があり、とにかくヒロイン達が皆強いので、伏線とか難しい事を考えず、単純に最強ヒロイン達が無双する話が好きという方にもオススメです。
(ただしメインヒロインだけでなく、基本的に敵味方問わず強キャラは殆どが女性であり、女性>男性の図式がかなりはっきりしているので、それが好きな人にはむしろご褒美ですが、そうでない人にはちょっと気になる、かも)
ボリュームが大きい事は、裏を返せば長く読み続けて楽しめるという事です。
文字数やタイトルで敬遠してしまうのは勿体ない良作ですので、現代異能物が好きな方は、是非是非マイペースで読み進めてみて下さい。
第一部を読み終える頃には、きっとこの作品の虜になっているはずですから。
輝石と呼ばれる宝石の力を解放し、具現化した武輝を手に驚異的な戦闘力を現した人々が出現せしめた世界の物語。
世界はその輝石使いを縦横に集め、『アカデミー』と呼ばれる都市に集約させた。
主人公は落ちこぼれの輝石使いであり、どこか楽観的でありながらも周りの人達をその心で結んでいく。
彩り豊かな登場人物達が頭の中で駆け巡る姿は単に読みやすいだけでなく、心情や場面、伏線の描写がきちんとなされていて想像力を掻き立てられる。
題名がよくわからないと読まずにいられる方、『美少女』『バトル』が好きな方、設定がしっかりしているお話が好きな方は是非御一読ください。
きっと満足出来ると思います。