第33話

 ――ようやく終わったか……


 夕暮れ時――早朝から行われていた取調べが終わり、制輝軍本部を出た優輝は疲れたように大きく欠伸を漏らし、長時間座りっぱなしで疲労と緊張がたまった身体を伸ばし、大きく深呼吸し、吸い込んだ空気を憂鬱なため息とともに深々と吐き出した。


 まったく、どうなっているのか聞きたいのはこっちだっての。

 まあ、戸惑うのも無理はないけどさ……


 どうして伝説の聖輝士が騒動を起こしたのか、目的は何か、彼の身に何があったのか、どうなっているのか――今日の取調べて嫌になるほど聞かれたことを頭の中で反芻しながら、優輝は心の中で毒づいた。


 本当に一体何が目的なんだよ……どうしてあんなことをしたんだ。

 あんなことをしたのに、どうして敵意を向けてこなかったんだ。

 どうして理由を話してくれないんだ。

 クソ……こんな気持ちになるんだったら、敵意くらいは向けてくれよ。


 次期教皇最有力候補を誘拐し、アルトマンと協力関係を結んだと思われる父への怒りを募らせる優輝だが、同時に父が何をしようとしているのか、どうして騒動を起こしたのか、息子として何も知らない自分自身への怒りを募らせていた。


 そして、激突しながらも敵意を向けてこなかった父に戸惑い、淡い期待を抱いている自分が嫌になっていた。


「お疲れ様です、優輝さん」


 父と自分自身への苛立ちに徐々に心がささくれ立つ優輝を優しく撫で、落ち着かせるような声が響く――その声の主は取調べが終わる優輝を迎えに来た沙菜だった。


 沙菜の姿を見て思わず駆け寄って抱きしめたくなる衝動に駆られるが、情けなくて弱い姿を見せれば彼女に無用に心配させると考えて、それを優輝は堪えた。


「沙菜さん、もしかして、ずっと待っていてくれたんですか?」


「そうしたかったんですけど、私も事後処理で忙しくて……共慈さんからそろそろ優輝さんの取調べが終わるって聞いて、慌てて駆けつけたんです」


「それでも、結構待たせちゃったんじゃないかな」


「そんなに待ってませんから大丈夫です」


 そう言っているが、待たせてしまっていることは冷えて赤く染まった沙菜の頬を見て何となく想像できたので、これ以上は何も言わずに彼女の冷えた手を自身の手で包み込んだ。


「……ありがとう、沙菜さん。それじゃあ、一緒に帰ろうよ」


「は、はい……」


 想い人の体温が掌から伝わり、沙菜の冷えた身体が一気に温まってくる。


 優輝も沙菜と同じ気持ちを味わっていたのだが、その表情は僅かに沈んでいた。


「……大丈夫ですか?」


 そんな優輝の表情を見て、沙菜は心配そうに尋ねる。


 自身の体調を聞いているわけではないと察した優輝は答えに窮するが――沙菜と二人きりでいるからこそ、優輝は自身の本心を告げることにした。


「うん……取り敢えずは落ち着いたかな」


 優輝のその答えを聞いて、「……そうですか」と沙菜は深く尋ねず、安堵したように微笑んだ。


 そんな沙菜の慈愛の笑みを見て、優輝は降参と言わんばかりに自身の本音を告げてしまう。


「父親は伝説の聖輝士って称えられているけど、実際はそんな大層な人じゃないんだ……人嫌いだし、頑固で気難しい性格のせいで母さんとは長年別居中。たまには連絡して無事を確認しているけど、それ以外は自分勝手に独りで生きて家庭をいっさい顧みなかった最低の父親……だから、そんな大層な人間じゃない」


 自虐気味に笑みを浮かべながら、父への憎まれ口を叩く優輝だが――今の優輝の表情はどこか誇らしげで、自分の父を自慢しているようでもあった。


「そんな最低な父親だけど、輝石使いとしての実力は俺が知っている中でも一番なんだ……認めるのは心底癪だけど輝石使いとしては尊敬している憧れている。輝石使いとしてだけは」


 言葉通り心底不承不承といった様子で父への憧れを口にし、父としては最低だと思っているのに、輝石使いとしては尊敬を抱く中途半端な自分に苛立つ優輝。


「だから更に息子として父が許せないんだ。力は衰えていないはずなのに、隠居したと言って現状を見て見ぬ振りを続けるあの人が……あの人がいれば、今までの騒動だってもっと簡単に解決できたはずだった。それなのに、久しぶりに人前に現れたと思ったら好きなように暴れて、思わせぶりなことを言うだけ言ってどこかに消えた……ホント、ムカつくよ……まったく、本当にどうしてあんな奴を尊敬してるんだろう。尊敬しているとはいえ、父親なのに……」


 父に対して中途半端な感情を抱く自分を嘲る優輝。


「見て見ぬ振りを続けていたのに今更何をしようと思っているのか、見当もつかないし、もしも理由があったとしても……それこそ今更だよ」


 尊敬し、軽蔑してもいる父への複雑な思いを吐露した優輝の言葉を黙って聞いていた沙菜は、母性的な笑みを浮かべて優輝を見つめ、彼の話を聞いて思ったことを口にする。


「優輝さんはお父様のこと、本当に嫌いなんですね」


「うん。大嫌いだよ……あんな人」


 沙菜の言葉を当然だと言わんばかりに頷く優輝だが、「でも――」と沙菜は話を続ける。


「それ以上に、お父様のことを尊敬している」


「輝石使いとして、だけはね」


「自分を誤魔化さないでください、優輝さん」


 気づきたくない、しかし、確実に存在している本心を見透かしてくる沙菜の瞳から逃れるように優輝は視線をそらす。


 だが、沙菜は逃がさない――優輝の本心を聞いた自分だからこそ、優輝が忘れてしまっている、気づきたくない本心を思い出させるために。


「輝石使いとしては尊敬していても、父親としては軽蔑している――本当に軽蔑していたら、どんな相手でも尊敬という気持ちは存在しません。そのことに気づいているから、優輝さんは自分自身が腹立たしいと思っているのでしょう?」


「確かに父に対して複雑な思いを抱いているのは確かだけど、そんなことありえないよ。絶対に」


 核心をついてくる沙菜の言葉に動揺が広がりながらも、優輝は冷静に反論するが――そんな優輝の乱れた心など沙菜はすぐに見透かしていた。


「お父様を語る優輝さんの顔は、お父様を軽蔑しているようには見えませんでした」


「それは……あの男の悪口を嬉々として語っただけだからだよ」


「軽蔑している相手、なのにですか?」


「悪口を言って気分が清々しくなっただけだから」


「……そうなんですか?」


「そうに決まってるよ……絶対に」


「私はそうは見えませんでした……だから、プリムちゃんも優輝さんの本心を見抜いたんです」


 バカバカしい……本当にバカバカしいな。

 まるで、子供みたいだ……

 だから、年下のプリムちゃんにも封印していた本心を見破られたんだ。

 ……情けない、本当に子供だ。


 隠された自分の本心に触れてくる沙菜から逃れようと、適当に言い訳を思いついてはそれを口に出す自分の情けなさに呆れる優輝は、降参と言わんばかりに深々とため息を漏らし――


「ごめん、沙菜さん」


 適当な言い訳するだけではなく、年下のプリムにも気づきたくない本心を見破られてしまった情けない自分を振り返った優輝は沙菜に謝り、もう少し素直になることにした。


 だいぶ落ち着きを取り戻している優輝を見た沙菜は安堵の微笑を浮かべ、話を続ける。


「優輝さんはお父様のこと、信じたいんですよね」


「……どうだろうね。昨日父と対峙して敵意を感じられなかったから、ティアやセラはまだ信じているみたいだけど、信じていいのか悪いのか俺にはわからないよ。何度もあの人に期待を裏切られたことがあるからね」


「それなら、それでいいんです、今はわからないままで」


 父との苦い思い出を回想しながら、昨日の父との戦いで、父から感じられなかった敵意に縋り、中途半端な思いを抱えている自分の本心を口にする優輝。


 そんな中途半端な気持ちを抱えている優輝のすべてを受け入れる沙菜。


「いいのかな、中途半端なのにさ。こんな気持ちを抱えてたら周りの迷惑になるよ」


「時には中途半端なことも重要だと思います。もう少し、落ち着いて考えましょうよ。もし辛くなったら私はもちろん、セラさんやティアさん、大道さんたちに相談してください。優輝さんには大勢の友人や仲間がいるじゃないですか」


「……そう言われると、だいぶ楽になるよ」


 そうだな……俺は一人じゃないし、一人で抱えているわけじゃないんだ。

 セラだって、ティアだって、きっと俺と同じ気持ちだろう……

 こんな時だからこそ、しっかりしないと……

 それに、まだ何もわかっていない状況で悩んだって仕方がない。

 時には中途半端になって、リラックスになることも重要か……――よし!


 力強さを取り戻した優輝の瞳を見て、沙菜は嬉しそうに微笑んだ。


「もう、大丈夫ですか?」


「取り敢えず、ね――まだ完全にあの男を信じたわけじゃないけどさ、取り敢えず、また現れたらぶん殴って、ぶっ飛ばして、ふん縛って、じっくり話を聞くことを目的にするよ」


「……で、できれば、穏便に……」


 父・宗仁と大喧嘩するつもりの優輝を制する沙菜だが、すっかり気合を入れ直した優輝はやる気満々といった様子で止まる気配はなかった。




 ―――――――




「まったく、あの性悪女……エレナの女将さんを失脚させられる情報がないとわかったら、手間賃も出さずに簡単に手を切りやがって……おかげでとんだ無駄な仕事をしちまったぜ」


「ハーッハッハッハッハッハッハッハッ! 彼女相手に口約束で済ませたのがそもそもの失敗。まあ、今後の糧となる良い教訓になっただろう」


「あー、クソ! 今思い出しても腹立つぜ、あの性悪女狐。人を利用するだけ利用しやがって!」


 アカデミー都市内に点在する、ヴィクターが勝手に作った秘密研究所――


 そこに強引に呼び出された刈谷は、アリシアに対しての不平不満を述べていた。


 そんな刈谷の不満を聞きながら、ヴィクターとアリスは二つのショックガン――昨日の事件で七瀬幸太郎と呼ばれる少年が持っていた白銀に輝くショックガンと、刈谷が持っている黄金色に染め上げた派手なデザインのショックガンを弄っていた。


「大体彼女と取引をして、何を得ようとしたのだ」


「それは、その……まあ、色々とだよ」


「……どうせ、いかがわしいことに決まっている」


「ば、バカ! そんなわけねぇだろうが! 俺は合意の上が一番いいんだよ」


「聞きたくもないし、興味もないことを言わないで。気持ち悪い」


 ヴィクターの質問に言い淀んだ刈谷の反応を見て、アリスは引き気味にそう呟いた。


 必死に否定する刈谷だが、更にアリスの不信感を募らせる結果になった。


「ハーッハッハッハッハッハッ! 我が娘と同じ意見というのは奇跡だ!」


「……ウザい」


「だから違うっての! ちゃんと理由があるんだよ! ――ああ、もう! 勝手にしろよ!」


 断じてエッチなお願いを聞いてもらおうとしたわけではないのだが、これ以上騒いだら更に自分の立場が悪くなると判断して、「それで――」と話を強引に替えた。


「人のショックガンをバラバラにして、一体何してんだ?」


 大きな事件も一応は解決したので、行きつけのステーキハウスでガッツリと食べようと思っていたのに、強引に、それも、大量のガードロボットで取り囲んで、研究所に来いと呼び出され、研究所に入るや否やショックガンを渡せと言って、解体しはじめた理由を尋ねた。


「君のではない、元々私が制作した試作型のショックガンだ」


「それを貰って俺が改造したんだろうが」


「威力だけに特化された品のない改造だが、よくできているよ」


「褒められてるのか貶されてるのかよくわかんねぇな」


「ハーッハッハッハッハッハッハッハッ! 一応は褒めているぞ、一応は!」


「全然嬉しくねぇよ! ――で、バラシてどうすんだ?」


「フム……色々とね、気になることがあったのだよ」


 二つのショックガンを解体した理由を刈谷に問われ、ヴィクターは難しい表情を浮かべる。


「もしかして、俺のショックガンを改造してくれんのか? それだったら、是非ともビームを撃てるように改造してくれ。効果音はズビシャーン、な?」


「中々ロマンが溢れるが、残念ながら今の技術では無理だ。そうだな……君のショックガンなら、肌に優しい電動髭剃りをつけることができるぞ」


「いらねぇよ!」


「そうなのか? フムーーそれなら、美顔ローラーはどうだ」


「いらねぇっての!」


「まったく、君も我儘だな。それなら、ドライヤーはどうだ?」


「いらねぇって言ってんだろうが! つーか、何で毎回美容グッズなんだよ! 嫌味か!」


「ハーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ! 先月に引き続いて一週間前に女性に失恋した君を思ってのことだというのに、残念だよ」


「な、何で知ってんだよ! そ、それだったら、その……惚れ薬とかない? できれ遅効性で段々効いてきて、惚れるまでの過程をジックリ楽しめるの」


「ハーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ! そんな都合の良いものはない!」


 賑やかで騒がしい会話を繰り広げるヴィクターと刈谷の会話、そんな二人の様子を心底ウザそうにアリスは聞いていた。


 ひとしきり刈谷をからかうのを楽しんだヴィクターは、「さて、本題に入ろう――」と言って、刈谷に分解した二丁のショックガンのパーツを見せた。


「これを見て、何か思わないかな?」


「見たところ、ほとんどが同じパーツだな。ま、性能は違っても中身はショックガンだからな」


「君の着眼点は実に平凡だが、非凡でもあるな」


「バカにしてんのか?」


「限りなく正解に近いということだ。――我が愛しの聡明な娘はどう思う?」


 唐突に父に話を振られ、心底嫌そうな表情を浮かべるアリスだが――父に頼まれてここに来て、二丁のショックガンの分解を頼まれ、ショックガンの中身を開いた時から違和感を抱いていたアリスは、その違和感の正体を探るために渋々答えた。


「……二つとも、アンタが作ったショックガン。世界中で使われている量産されたショックガンじゃなく、アンタが直々に作ったと思われる形跡がある」


 機械に、そして、ヴィクターの娘だからこそ、二丁のショックガンが量産されている者ではなく、ヴィクターが直々に制作したものだった。


 試作型である刈谷のショックガンは当然ヴィクターが設計したものだが、もう一丁のアルトマンの仲間であるショックガンもヴィクターが設計したものというのが不可解だった。


「その通り! 大正解だよマイラブリースイートハニー!」


「ウザい――でも、どうしてアンタの発明品をアルトマンの仲間が持ってるの?」


「ハーッハッハッハッハッハッハッ! 残念だが皆目見当もつかん!」


「ハハーン、さてはオメー、どこかで盗まれたんだな」


 自分の発明品だというのにどうしてアルトマンの仲間が持っているのかわからないと平然と答えるヴィクターに、刈谷は彼が自分の不手際を誤魔化していると思っているが、話はそう単純ではないというのは、珍しく困惑している様子の父を見て、アリスは何となく察していた。


「少年が持っていたショックガンは間違いなく私が設計したものだろう。現在世界中に普及されている、試作型の欠点であった高威力な分衝撃発射の際に生じる反動を抑え、威力が失った分誰もが扱えて連射可能になったショックガンによく似ている――それの試作型と呼んでいい代物かもしれない」


「やっぱり盗まれたんだろ、その試作型」


「残念ながら、試作型はしっかり保存してあるのだ――問題は、このショックガンは私が明らかに誰かのために調整したような形跡があるのだ」


「そりゃあ、アンタの発明品なんだから当然だろ」


「……私はこんなもの、作った記憶もなければ、調整をした記憶もないのだ」


 自身の想定を遥かに超える答えが返ってきて、刈谷は「はぁ?」と素っ頓狂な声を上げるが――真剣な表情を浮かべている今のヴィクターが冗談を言っているようには見えなかった。


「……ボケてるわけじゃなさそうだな。どういうことなんだよ」


「さっぱりわからん」


「オイオイ、どうなってんだよ。それじゃあ、アンタが寝惚けながら作ったのか?」


「非現実的で、もしできるのであれば羨ましい能力だが――その可能性も十分にありえる」


 冗談で言ったつもりが、本気でそう思いはじめているヴィクターに、事態は自分が考えているよりも複雑であり、自分の理解が追いつかなくなってきていると刈谷は思いはじめる。


 刈谷は縋るような目を年下であり、自分よりも頭の良いアリスに向け、答えを求めた。


「アルトマンが普及しているショックガンに手を加えた可能性は?」


「その可能性も考えたが――しかし、我が娘ならばわかるだろう? このショックガンは私が開発し、調整したのも私であると。それに、我が師であるならば、このショックガンの欠点――連射可能だが、威力が弱いという欠点も補えるはずなのだ」


 存在するはずのないショックガンを父の学問の師であるアルトマンが開発し、手を施したのであるならば、父によく似た痕跡を残したのではないかと考えたアリスだが、父の答えは聞いてその可能性は低いと思った。


「このショックガンの持ち主……七瀬幸太郎だけど――どこかで会ったことがある?」


「名前に聞き覚えもなければ、映像で見た顔も見覚えはないのだ――わからん……わからんのだが……実に興味深いよ! あぁ、この解き明かせない謎! 最高だ!」


「……アリス、ホントにお前は苦労してるよな」


「……わかってくれたなら、嬉しい」


 存在するはずのない自分が開発・調整したショックガンについて、七瀬幸太郎の正体について、何もわからなくなるが――そんな状況で苛立ちながらも、解き明かせない新たな謎と対面し、七瀬幸太郎という新しい実験動物を思い、恍惚とした笑みを浮かべるヴィクター。


 一人で盛り上がっている父の姿を見て、アリスの苦労を改めて痛感した刈谷だった。


「しかし、七瀬幸太郎……ふむ――なぜだかわからんが、懐かしい響きだ……」


 一人で盛り上がった後、不意に放たれたヴィクターの言葉に、理由は不明だが、刈谷とアリスは彼の言葉に同意してしまった。


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