教皇庁の変化編

あらすじ

 教皇庁のトップである教皇エレナ・フォルトゥスとともに、七瀬幸太郎ななせ こうたろうは教皇庁の旧本部がある海外へ向かうことに。


 観光スポットや温泉などが多く存在する旧本部へと海外旅行気分でいる幸太郎だったが――


 エレナとともに、幸太郎は教皇庁のいざこざに巻き込まれてしまうことになる。


〇登場人物


七瀬幸太郎

・主人公。輝石きせきと呼ばれる不思議な力を扱う輝石使いを集めたアカデミーに通っているが、まともに輝石の力を扱えない落ちこぼれ。旧本部にいる教皇庁の人間から呼び出されてしまい、エレナとともに旧本部へ向かうことになる。


セラ・ヴァイスハルト

・アカデミーでもトップクラスの実力を持つ輝石使いであり、その美しさで異性同性年齢問わずに人気がある少女。アカデミーでお留守番。しかし、幸太郎とともに行動している幼馴染のティアが気がかりで--?


鳳麗華おおとり れいか

・幸太郎とセラが所属するアカデミー都市の治安を守る風紀委員を設立した張本人。教皇庁とともにアカデミーを運営している鳳グループ社長の娘。金髪ロールの美少女だが、性格に難があるため人気がない。教皇庁の旧本部で鳳グループの人間が暴れるわけにはいかないので、アカデミーでお留守番しているが――?


白葉しろばノエル

・アカデミーの治安を風紀委員とともに守っている国から派遣された輝石使いの集団、制輝軍せいきぐんをまとめていた白髪の少女。弟であるクロノの交友関係が姉として気になっている。アカデミーでお留守番中。


伊波大和いなみ やまと

・制輝軍が現れる前にアカデミー都市を守っていた輝動隊の元隊長。麗華の幼馴染。アカデミーでお留守番中だが、旧本部に向かった幸太郎を気にしている麗華とセラを煽る。


ティアリナ・フリューゲル

・幸太郎とともに旧本部へと向かった、銀髪セミロングヘア―の美女。常日頃から心身ともに鍛え上げている、アカデミーでトップクラスの実力を持つ輝石使い。以外に実家は教皇庁の幹部・枢機卿を輩出している一族であり、お嬢様。


銀城美咲ぎんじょう みさき

・一族が教皇庁とかかわりがあるということで、旧本部へ向かう幸太郎を守るために、彼の警護に協力しているちょっとえっちなおねーさん。制輝軍に協力しており、実力もティアと同レベル。


久住優輝くすみ ゆうき

・セラとティアの幼馴染。ティアと同様、幸太郎を守るために旧本部へと向かう。父親は伝説と称されるほどの実力を持つ輝石使いであり、教皇庁にそれなりに顔が利く。


リクト・フォルトゥス

・教皇エレナの息子であるが、少女と見紛うほどの外見の美少年。次期教皇最有力候補として、多くの人から尊敬を集めている。母についてきているが、目的はティアたちと同じく幸太郎を守るため。年下ながらも、甘えてくる幸太郎を受け入れるほどの父性――ではなく、母性本能の持ち主。


プリメイラ・ルーベリア

・かつて教皇庁の枢機卿を務めていたアリシア・ルーベリアの娘。エレナとともに旧本部へ向かう。年上の幸太郎に尊大に接する少女だが、たまに幸太郎のことを甘えさせる。


白葉クロノ

・白葉ノエルの弟。姉のノエルとそんなに変わらぬ美しい容姿をしている。一度リクトともに旧本部へ向かったことがあるので、周辺に詳しいという理由で、アカデミーで留守番をする姉の代わりに幸太郎を守るために旧本部に向かう。


エレナ・フォルトゥス

・輝石以上の不思議な力を持つ煌石こうせきを扱える資質を持ち、輝石を生み出す煌石・ティアストーンを扱う力に長けた教皇庁のトップ。今回、鳳グループと協力すると世間に公表すると同時に、教皇庁を潰して新たな組織を鳳グループとともに設立すると表明したのが原因で、教皇庁全体に激震が走った。それらの説明をして教皇庁の人間を納得させるために、旧本部へと向かった。


アリシア・ルーベリア

・かつては教皇庁の枢機卿を務めていたが、現在は色々あって鳳グループに所属することになった妖艶な美女で、セクシーな衣装を着るのを好む。幼馴染で腐れ縁であるエレナとは仲が悪く、ことあるごとに口論をしている。


水月沙菜みづき さな

・眼鏡をかけた三つ編みおさげの少女。美咲と同じく一族が教皇庁と関係しているため、幸太郎の護衛として旧本部へと向かった。優輝とは中々良い関係を保っており、少しだけだが積極的になった。


大道共慈だいどう きょうじ

・美咲や沙菜と同じく、一族が教皇庁と関係しているため、幸太郎の護衛として旧本部に向かった坊主頭の青年。義理堅い性格で、頭もそれなりに固いが、結婚間近の婚約者がいる。


鳳大悟おおとり だいご

・鳳グループトップであり、麗華の父親。突発的にうるさく笑う娘とは違って、寡黙で厳格な雰囲気が漂うが、それなりに娘には甘い。旧本部へ向かうエレナたちのフォローをすると約束する。


萌乃薫もえの かおる

・鳳グループの幹部と、アカデミーの校医を兼任している美女--ではなく、中性的な外見の男性。現在、ヴィクターとともに幸太郎やアルトマンについてを調査中。


ヴィクター・オズワルド

・自他ともに認める天才のマッドサイエンティスト。現在、萌乃とともに幸太郎や、師匠であるアルトマンについてを調査中。


グラン・レイブルズ

・ティアの幼馴染であり、セラや優輝よりも付き合いは古い。教皇庁に認められた輝士きしと呼ばれる輝石使いの中でも、実力や実績が認められた聖輝士せいきしという称号を得ている。師匠はティアの父親であり、彼の元で修業を積んで聖輝士となった。


アルバート・ブライト

・水と油の関係で決して混ざり合わないとされていた機械と輝石の力を無理矢理融合させた、『輝械人形きかいにんぎょう』を作り出した天才。ヴィクターとは相弟子だが、自身の研究を邪魔をした彼を憎んでいる。年々増え続ける輝石使いを危惧しており、輝石使いに対抗する手段として輝械人形を作り出し、それが明るい未来を築けると信じている。


北崎雄一きたざき ゆういち

・風紀委員が設立するきっかけとなった事件を起こした人物であり、特区と呼ばれる輝石使いや、輝石に関わる犯罪者を収容する施設にいたが、脱獄する。アルバートやアルトマンの協力で、『兵輝へいき』と呼ばれる、輝石を扱える資格を持たない一般人でも、輝石を扱えるようにする機械を作り出した。


アルトマン・リートレイド

・ヴィクター、アルバートの師匠であり、輝石や煌石研究の第一人者。かこにとある事件で命を落としたとされていたが、実は生きていた。生命を操るとされている伝説の煌石・賢者の石をその身に秘めている。

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