過去の因縁編

あらすじ

 教皇庁きょうこうちょうトップである教皇エレナ・フォルトゥスが何者かに誘拐されてしまった。


 自他ともに認める天才であり、マッドサイエンティストであるヴィクター・オズワルドが容疑者として浮上し、教皇庁や制輝軍せいきぐんに追われることになる。


 事件に違和感を覚えたヴィクターの娘であるアリス・オズワルドは独自に事件を解決すると決め、制輝軍の命令に背いてしまい、彼女も制輝軍に追われることになってしまった。


 そして、アリスは父の無実を信じる七瀬幸太郎ななせ こうたろうたちと出会い、彼らを利用することになるが――


 〇登場人物


七瀬幸太郎

輝石きせきを扱う資質を持っているが、輝石を武輝ぶきに変化させることができない、アカデミー設立以来の落ちこぼれ。アカデミーの治安を守る風紀委員に所属している。


セラ・ヴァイスハルト

・幸太郎の同級生であり、彼と同じく風紀委員に所属しているショートヘアーの少女。アカデミー内でもトップクラスの実力を持つ輝石使いであり、凛々しい容姿と、誰にでも優しい性格で異性同性年齢問わずに人気がある。


鳳麗華おおとり れいか

・風紀委員を設立した張本人であり、アカデミーを運営する巨大な組織の一つである鳳グループトップの娘。一部の髪が癖でロールしている金髪ロングヘアー、抜群のスタイルと、外見だけならば気品溢れる淑女だが、高圧的な性格のせいですべてを無駄にしている。


伊波大和いなみ やまと

・中性的で美しい外見の麗華の幼馴染。かつて存在していたアカデミー都市の治安を維持する役目を持っていた輝動隊きどうたいの隊長を務めていた。現在は色々あって、風紀委員に協力をしている。


アリス・オズワルド

・アカデミー都市内の治安を風紀委員とともに守る、国から派遣された組織である制輝軍に所属している、プラチナブロンドヘアーをショートボブにした少女。天才・ヴィクターの娘であるが、とある一件で父を憎んでいる。


久住優輝くすみ ゆうき

・セラの幼馴染である青年。数年前に起きた事件のせいで、歩けなくなり、力の大半を失ってしまったが、だいぶ力を取り戻せた。


ティアリナ・フリューゲル

・優輝と同じくセラの幼馴染である、銀髪セミロングヘアーのクールビューティー。アカデミー内の輝石使いでもトップクラスの実力を持つ。幸太郎だけではなく、優輝も厳しく鍛えている。


リクト・フォルトゥス

・鳳グループとともにアカデミーを運営する巨大な組織である教皇庁トップの、少女と見紛うほどの外見の息子であり、次期教皇最有力候補の一人。


白葉しろばノエル

・アカデミー都市内に駐屯している制輝軍を束ねる、短めの白髪の髪を赤いリボンで束ねている少女。与えられた任務を忠実に果たすのを最優先に考えている。


サラサ・デュール

・アカデミーの中等部一年でありながらも、風紀委員に所属している赤茶色の髪をセミロングヘアーにした、褐色肌の強面の少女。強面で口数少ないが、心優しい性格をしている。


プリメイラ・ルーベリア

・リクトと同じく次期教皇最有力候補である少女。世間知らずのわがまま娘であるが、誇り高く、豪放磊落で憎めない少女。


白葉クロノ

・ノエルの一つ年下の弟であり、ノエルと瓜二つの外見の少年。姉のノエルと同じく、与えられた任務を忠実に果たすのを最優先に考えているが――?


ドレイク・デュール

・サラサの父親であり、麗華の使用人兼ボディガードを務めているスキンヘッドの大男。口数少ないが、かなりの親バカ。


大道共慈だいどう きょうじ

・制輝軍がアカデミー都市に来る前に、輝動隊とともにアカデミーの治安を守ってきた輝士団と呼ばれる組織に所属していた坊主頭の青年。心優しい性格をしており、人望も厚い。輝士団にいた頃には、多くの団員たちの訓練に付き合っており、訓練時の彼は普段の仏のような優しい表情から、修羅のような怖い顔つきになる。


水月沙菜みづき さな

・かつて輝士団に所属していた、眼鏡をかけた三つ編みおさげの少女。優輝に淡い恋心を抱いていると同時に、ある事件に巻き込まれて不自由になった優輝の世話をしていた。


銀城美咲ぎんじょう みさき

・輝石使いの犯罪者や、輝石に関わる事件を起こした犯罪者を収容する『特区』と呼ばれる監獄で看守長を務めていたが、現在は制輝軍に協力している、手入れのされていないながらも艶のあるロングヘアーのちょっとエッチなおねーさん。


鳳大悟おおとり だいご

・麗華の父であり、鳳グループトップである人物。


御柴克也みしば かつや

・大悟の秘書を務める、大悟の右腕的存在。二十代前半か、十代後半にしか見えないほど若々しい外見だが、大悟と同い年であり、成人している娘もいる。


萌乃薫もえの かおる

・大和よりも以前に輝動隊の隊長を務めていたが、現在はアカデミーの校医を務めている、鳳グループ上層部の人間。女性と見紛うほどの美しい外見であり、長い髪をポニーテールにしている、妖艶で淫靡な雰囲気漂う美男子。


ヴィクター・オズワルド

・自他ともに認める天才であり、マッドサイエンティスト。数十年前に多くの輝石使いを世界中に生み出すきっかけとなった『祝福の日』と呼ばれる事件を引き起こした原因を作った人物。今回、エレナ誘拐の容疑者として制輝軍や教皇庁から追われることになる。


エレナ・フォルトゥス

・教皇庁トップの教皇であり、年齢不肖な外見のリクトの母親。輝石よりも神秘的な力を持つ煌石こうせきを扱える資質を持ち、『ティアストーン』と呼ばれる輝石を生み出す煌石の力を操るのに長けている。教皇を務める時は感情を捨てているが――実はけっこう抜けている。


アリシア・ルーベリア

・かつて、次期教皇最有力候補として、次期教皇の座をエレナと争った人物であり、現在は教皇庁上層部である枢機卿を務めている。プリムの母親であるが、利用するための道具としてしか見ていない、目的のためならすべてを利用して裏切る、冷酷な人物。


ジェリコ・サーペンス

・教皇庁に所属するボディガードとして、アリシアの警護を務めている、爬虫類を思わせるかのような表情の、長身痩躯の人物。ドレイクが教皇庁に勤めていた時代に、彼の相棒を務め、友人同士だった。


アルバート・ブライト

・ヴィクターと同じく天才と呼ばれている人物。アカデミー都市のセキュリティを構築した人物であるが、輝石使いは排除すべきだという過激な思想を持ち、特区にいる犯罪者を使って人体実験をした結果、アカデミー都市から永久追放された。しかし、煌石の資格者を部品として利用して、輝石の力で動かすガードロボット『輝械人形きかいにんぎょう』とともにアカデミー都市に戻ってきた。


ヘルメス

・顔半分を仮面で覆った謎の男。アリシアやアルバートとつながりがある。


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