第25話
「はい、幸太郎さん、口開けてください」
「ん、あーん」
「よく噛んで食べてくださいね。――はい、よくできました」
「リクト君、くすぐったい。でも、気持ちいい」
風紀委員本部にある本革のソファの上で横になっている幸太郎は、リクトに膝枕をしてもらい、本部内の棚に中に買い置きしていたお菓子をリクトに食べさせてもらっていた。
リクトは嫌な顔一つすることなく、むしろ、嬉々として幸太郎にお菓子を食べさせていた。
よく噛んでお菓子を食べる幸太郎に、リクトは母性溢れる笑みを浮かべて頭を優しく撫でた。
自分の頭を撫でる気持ちの良いリクトの手の感触に、幸太郎は目を細めた。
「一日中歩いて疲れたから、リクト君の膝枕すごく気持ちいい」
「僕が傍にいますから、ゆっくりしてくださいね――よしよし」
「リクト君、さすがに恥ずかしいかも」
自身の膝を枕代わりにして横になっている幸太郎を、腕に抱いた赤ん坊のように接するリクトに、鈍い幸太郎もさすがに気恥ずかしそうに頬を紅潮させていた。
「恥ずかしがることはありませんよー、そのまま身を委ねてくださいね」
「リクト君、何かホントにお母さんみたい」
「幸太郎さんのお母さんになっても良いですよ?」
「それはいいかも」
そう言って、妖艶でありながらも冗談っぽく笑うリクト。特に何も考えている様子なく幸太郎はリクトの提案にちょっとだけ乗り気で満更でもなさそうだった。
「……すみません、幸太郎さん」
幸太郎はリクトの膝枕を心から堪能していると、暗い表情を浮かべたリクトは幸太郎に謝罪の言葉を口にした。
「プリムさんのわがままに付き合ってもらっただけじゃなく、危険に巻き込み、その結果セラさんたちと喧嘩をしてしまうことになって、本当にすみませんでした」
「気にしなくてもいいのに」
「いいえ、ここまで騒ぎが大きくなってしまったのは僕の責任です。プリムさんを好き勝手にさせなければ、こんなことにはならなかったんです」
今日一日のことを謝るリクトだが、幸太郎は別に気にしていなかった。
優しい幸太郎ならば絶対に恨み言を言わないと確信していたからこそ、幸太郎が気にしないと言ってもリクトの罪悪感は消えることはなかった。
今回の一件に関して強い責任を感じて泣き出しそうなリクトの顔を幸太郎はジッと見つめ、彼の頬を一度だけそっと撫でるように触れた。
頬に熱く広がった幸太郎の優しく、温かい手の感触に強い罪悪感を抱えて重苦しくなっていた心の中が軽くなったような気がした。
「セイウスさんが襲って来た時はびっくりしたけど、プリムちゃんやみんなと一緒にいて楽しかった」
「でも……セラさんたちとの仲が険悪になってしまいました……」
「喧嘩するほど仲が良いから大丈夫――それに、僕は喧嘩をするって感じじゃないかも」
友人たちとぶつかり合うかもしれない状況だというのに、幸太郎は呑気にも明るい笑みを浮かべて、意味ありげなことを何気ない様子で呟いた。
「色々あったけど、今日はすごく楽しかった」
そう言って、すべてを包み込むような優しい幸太郎の笑みを見て、救われたような気がしたリクトは、何としてでもこの笑顔を守りたいと思うと同時に、彼に自分の身のすべてを委ねたい衝動に駆られた。
甘く囁くような声で「……幸太郎さん」とリクトは幸太郎の名を口に出すと、自分の膝の上にいる幸太郎を潤んだ瞳を向けたリクトは、そのまま彼に自分の――
「失礼する! セラさんは――いないようだな」
アブノーマルで甘ったるいリクトの雰囲気に水を差すように、風紀委員本部の扉が勢いよく乱雑に開かれ、慌てた様子の貴原康が部屋に入ってきた。彼に続いて、呆れたように深々とため息を漏らしながら大道も部屋に入ってきた。
部屋に入ってすぐに目が入ってきたリクトに、「どうも、リクト様」と無理矢理取り繕ったような笑みを浮かべて挨拶をした貴原は、彼の膝の上に頭を乗せて呑気にリラックスしている幸太郎の胸倉を掴み、無理矢理リクトから離した。
「七瀬幸太郎! 刈谷さんたちから聞いたぞ! 貴様、セラさんに喧嘩を売ったようだな!」
「ちょ、ちょっと、貴原さん、落ち着いてください!」
「答えろ! セラさんと敵対して何のつもりだ! 貴様正気か!」
リクトの制止を振り切って、胸倉を掴んでいる幸太郎に詰問する貴原。
怒り心頭の貴原の勢いに圧倒されながらも、幸太郎は「うん、そうだよ」とセラたちと喧嘩をしたことを素直に認めた。
「貴様が喧嘩を売ったセラさんとティアさんの実力は、アカデミートップクラス、いや、世界でもトップクラスの実力だ!」
「さすがはセラさんとティアさん、すごいなぁ」
「理解しているなら、悠長に感心している場合じゃないだろう! 今すぐセラさんたちに謝罪しろ! 貴様が圧倒的に悪い、悪いに決まっているんだ! 地に頭を擦りつけて謝罪しろ!」
「謝って解決できるのかな」
「黙れ! 言い訳無用だ、さっさと謝れ! 今すぐ謝るんだ!」
激情のままにきつく掴んだ幸太郎の胸倉を思いきり揺さぶりながら、貴原は捲し立てた。
凄まじい剣幕の貴原に圧倒されっ放しの幸太郎を見かねたリクトは「いい加減にしてください!」と怒声を張り上げて貴原を一喝した。
「し、しかし、リクト様……この男は無謀にもセラさんたちに喧嘩を売ったんですよ」
「意見の相違があっただけで、幸太郎さんはセラさんたちに喧嘩を売ってません。それに、元はと言えばセラさんたちと口論に発展した理由は僕にある! 文句を言いたいのなら、僕に言ってください!」
力のある者に弱い貴原はリクトの一喝を受けて気圧されてしまい、不承不承ながらも幸太郎の胸倉を掴んでいた手をそっと放した。
「幸太郎さんに詰め寄っていますが、貴原さんだったらどうするんですか?」
「も、もちろん、私はセラさんの――」
「誰の味方になるか否かを聞いているんじゃありません。今すぐプリムさんを助けるか、教皇庁の判断を待ってプリムさんを助けるか、貴原さんはどう考えているんですか?」
真っ直ぐとリクトに睨むように見つめられて意見を問われる貴原。
セラの味方になることしか考えていなかった貴原だったが、リクトに意見を求められて「そ、それは……」と答えに窮してしまった。
次期教皇最有力候補を今すぐ助ければ自分に名声が集まるが――それをすれば、セラと敵対することになってしまうと考えれば、教皇庁の判断を待ちたかった。
しかし――貴原の頭の中には自分の恋路について熱いアドバイスをしてくれたプリムの姿が過り、セラの意見に同調するのに迷いが生じてしまった。
真剣に苦悩している貴原を理解したかのように、彼の肩を優しく撫でた大道は、リクトに向けて鋭い視線を送った。
「どちらも正しいと思っている以上、私はとやかく言う権利も、お前を止める権利もない……だが、リクト。あっちはぶつかり合うと決めた以上、覚悟を決めてくる。お前はどうなんだ」
脅すような口調で大道はリクトの覚悟を問う。
教皇庁の判断を無視して枢機卿であるセイウスに立ち向かえば、セラたちの言う通り周囲の人を危険に巻き込む可能性が大いにあり、母を失望させると同時に立場も悪くさせ、もちろん次期教皇最有力候補である自分だって悪影響を及ぼす。
それらを考えて、リクトは怖くなってしまったが――捕えられた友人であるプリムのことを思えば恐怖心なんて簡単に抑えることができた。
「大道さん、僕はプリムさんを助けたいです」
短い言葉だが、リクトの言葉には迷いはなく、強い覚悟を宿していた。
その言葉を聞いただけで、大道は何を言ってもリクトの覚悟が揺らぐことがないと確信し、安堵したようでいて優しい表情を浮かべて、「そうか」と満足そうに頷いた。
「僕も頑張ります」
「そ、そうか……君の場合、あまり無茶はしないように気をつけるんだぞ」
リクトに続いて小さな拳をきつく握り締め、胸を張って一人気合を入れている幸太郎。
リクトと同様に幸太郎も強い覚悟を決めているようだが、頼りなさそうなくらい華奢な胸を張って気合を入れている彼を見て、安堵感とともに不安を覚える大道だったが、ほんの僅かに安堵感の方が不安よりも勝っていた。
セラとぶつかり合う気でいる幸太郎に、思考を中断させて貴原の怒りが再燃する。
「まだ状況を理解していないのか! このクズめ! 身の程を弁えろ! 君のような輝石の力をまともに使えない落ちこぼれの弱者が一体何の役に立つというのだ! 君の存在は周囲の人間を不安にさせるということをどうして理解できない! 立派な覚悟を抱いていたとしても、貴様のような弱者には意味がないんだ!」
「ぐうの音も出ない」
「それならば、今すぐセラさんたちに謝罪しろ! 自分が間違っていました! 生きていてすみませんと! 今回の騒ぎはすべて自分の責任です、だから責任はすべて自分が取ります、と」
「遺言みたい」
「いいからさっさと謝罪するんだ!」
掴みかかる勢いで幸太郎に詰め寄った貴原は、幸太郎の身の程を思い知らせるために捲し立てた。すべての言葉がぐうの音が出ない事実なので、胸にグサグサくる貴原の言葉に、幸太郎は苦笑を浮かべることしかできなかった。
「貴原さん、あなたはどうして――」
幸太郎に詰め寄る貴原に明らかな敵意を向けて、先程のように制しようとするリクトだったが、そんなリクトの行動を読んだ幸太郎は、無言で彼に向かって笑みを浮かべて制した。
無言で自分に笑みを浮かべる幸太郎が「大丈夫、僕に任せて」と言っているような気がしたリクトは、貴原を止めたい気持ちを抑えて静観することにした。
「心配してくれてありがとう、貴原君」
「何をバカなことを言っているんだ! この僕が貴様のような落ちこぼれを心配するはずがない! 勘違いも甚だしいな!」
「素直じゃないね、貴原君」
「言っても聞かない貴様のような愚か者を相手にするのはもうゴメンだ! 勝手にしろ!」
罵詈雑言の嵐をぶつけてくる貴原だが、素直じゃない彼なりに発破をかけているんだろうと幸太郎は思い込んでいた。
実際の貴原は落ちこぼれが強者であるセラたちに挑もうとする無謀を呆れ果てていたが、ほんの僅かながらも貴原の中にはセイウスに攫われたプリムを思う気持ちは確かに存在していた。
勘違いを続けて自分に対して純粋な感謝をしてくる幸太郎に対しての不快感と同時に、プリムの安否が気になる複雑な気持ちを抱いている貴原は、逃げるようにして自分の気持ちから、幸太郎の前からも立ち去った。
「どちらの考えも正しいと思っている中途半端な気持ちを抱く私が偉そうにアドバイスをするのはどうかと思うが――ぶつかり合うからには、後悔しないために意地でも自分の意思を貫き通すんだ」
中途半端な気持ちを抱いている自分に自虐気味な笑みを浮かべながら、大道はリクトと幸太郎にそうアドバイスを残して貴原の後を追うように部屋から出た。
貴原の罵詈雑言、大道のアドバイスに、改めて幸太郎は心が引き締まったような気がした。
――――――――――――
セントラルエリアの高級高層マンションにある自室にいるセラは、今日何度目かもわからないため息を、傍にいるティアに気づかれないように小さく漏らした。
意見の相違で幸太郎たちと決別したセラだったが、彼女の中に明らかな迷いがあった。
本当に……本当に、私の考え方は正しいんだろうか。
……私は、守ると誓った幸太郎君とぶつかり合えるのだろうか。
何度も同じようなセラの頭を駆け巡っていたが――
自分の考えは正しいはずだ。
多くの権力者と交流がある枢機卿に考えもなしに手を出せば、権力者たちを敵に回すことになる。
だから、教皇庁の判断を待つべきなんだ。
それに、ぶつかり合うことで幸太郎君は守れる――だから、大丈夫だ。
――私は間違っていない。
何度も頭に浮かぶ疑問に対して、同じような答えを何度も言い聞かせていた。
自問自答を繰り返して生まれそうになる迷いを消しているセラに、ティアは「……セラ」と温かみが若干含まれた声で話しかけた。
自問自答に集中していたせいで、自分を呼ぶティアの声に一瞬の間を置いて「どうしたの?」とセラは反応した。
「麗華の部屋に幸太郎が来ている……おそらく、そろそろ動き出すだろう」
自分が暮らしている近くにある麗華の部屋に、幸太郎が来たということをティアから聞いて、いよいよ幸太郎たちがプリムを助けるために本格的に動くことを悟ったセラは、「……そう」暗い表情を浮かべて頷いた。
「大丈夫か?」
「……平気。覚悟はできてる」
何度も自問自答を繰り返して迷いを消したセラは力強く頷くと、ティアは満足そうに頷いた。
そうだ、大丈夫……もう迷いはない。
覚悟もできている。
ティアに心配されて、改めてセラは気合を入れ直した。
「もしも――いや、確実にだろうが、幸太郎たちとぶつかり合うことになった場合、幸太郎のことは私に任せてくれ。アイツは私が力ずくで止める。お前は見届けてくれ」
「私だけ傍観者に徹しろって言うの? 一人だけ悪人になってカッコつけないで」
輝石の力をまともに扱えない弱い幸太郎を、力ずくで強引に打ち負かせて一人だけ悪人になるつもりのティアを、セラは語気を荒めて非難した。
守ると誓った幸太郎とぶつかり合うと覚悟を決めた以上、ティア一人だけに重荷を背負わせることはできなかった。
納得していないセラだが、ティアは一人で幸太郎を力ずくで止める強い覚悟を決めていた。
「今回、幸太郎たちの意見の相違が生まれることになったのは私が言い出したからだ。そのせいで軋轢を生み、お前も巻き込んでしまった。それくらいの責任は取らせてくれ」
「私は自分の意思で幸太郎君たちの考えを否定した。巻き込まれたとは思っていないよ。前みたいにティアだけにすべてを背負わせるつもりはない。もしも、私を気遣ってそんなことを言っているなら、余計なお世話だよ!」
アカデミー都市で久しぶりに再会した時に、すべてを背負った気になって、友人である自分のことを気遣ってアカデミー出て行かせようとしたティアのことを思い浮かべながら、セラは声を張り上げた。
普段はまったく動じないティアが気圧されるほどの剣幕で怒鳴ったセラに、ティアはフッと安堵したようで、嬉しそうな柔らかい笑みを一度だけ浮かべた。
「傍観者に徹してもらうつもりはない……無責任だが、もしもの時にお前にすべてを任せたい」
「もしもの時って……例えば幸太郎君にティアが負けた時とか?」
「万に一つの――いや、もっと低い確率だが、十分にありえるかもしれないな」
「……こんな状況で冗談を言うなんて、ティアにしては珍しいな」
ティアの言葉の意味を理解していない自分が言った適当な言葉を冗談で返され、思わずセラは状況を忘れて楽しそうに笑ってしまった。
「私と幸太郎たちがぶつかり合った末に出たお前自身の答えのままに動いてもらいたい」
「私が出した答えが間違っていたり、ティアの望まないものだとしても?」
試すような鋭いセラの視線を受けても、ティアは迷いなく力強く頷いた。
「セラ、私はお前を信じている」
「……卑怯だよ、ティア」
「すまない」
心からティアに信じていると言われ、セラは苦笑を浮かべて心から卑怯だと思った。
何度も繰り返した自問自答のおかげで、幸太郎とぶつかり合う覚悟はセラにはできていたし、もう迷いもなかった。
だが、ティアが自分に頼んだことは、それ以上の覚悟が必要だとセラは思っていた。
自分次第で、幸太郎たちをさらに追い詰めることになり、自分とティアが悩んだ末に出した覚悟を無に帰すかもしれないからだ。
変わらぬ厳しい答えを幸太郎たちに突きつけるか、自分の考えを今更否定して恥を忍んで行動するか――考えれば考えるほど、強いプレッシャーをセラは感じて、無責任にも自分にそんな判断をさせようとするティアを内心で恨み、断りたかった。
だが、自分のことを心から信用しているとティアに言われたので、セラは無下に断ることができずに、小さく頷いて了承した。
セラが頷いたのを見て、ティアは安堵の息を小さく漏らすと同時に――
「心配して様子を見てきたんだけど、その調子だと問題なさそうだな」
ため息交じりに放たれた声の主――リビングの入り口の扉に寄りかかって立っている、松葉杖をついた優輝にセラとティアは視線を向けた。
「優輝、いつからそこにいたの? まだ長時間立って歩くのが辛いんだから座っていればよかったのに」
「この間までずっと座っていたから、座るのにはもう飽きたんだ。だから、別に気にしなくても大丈夫。さっきからいたんだけど、二人が話し込んでいたから中々入り込めなくてさ」
自分を心配そうに見つめるセラに向けて力強い笑みを浮かべた優輝は、手慣れた様子で松葉杖を突いて歩きながらリビングのソファに深々と腰掛けた。
「幸太郎君とぶつかり合うってことは聞いた……俺も、セラとティアの意見には賛成だ。こんな身体じゃなかったら二人の加勢をしたいんだけどな……」
申し訳なさそうな表情をセラとティアに浮かべた後、まともに動かすことができない両足を忌々しく睨んだ。
「すまない……不甲斐なくて」
「気にするな。お前が私たちと同じ考えというだけで満足だ」
幼馴染で親友の二人の味方になれない自分の身体を恨みがましく思っている優輝に、素っ気ないながらも、優しげにティアは声をかけた。
「ティアの言う通りだよ。だから、優輝は気にしないで今は自分の身体を治すことに集中して」
自分を気遣ってくれる二人に、「ありがとう」と感謝をしながらも、何もできない優輝の顔は暗かった。
「二人とも覚悟ができてるし、迷いもないようだからアドバイスなんていらないと思うけど……後悔だけはしないようにしてくれ」
優輝の忠告を何度も頭の中に反芻させ、セラとティアは力強く頷いた。
そして、セラとティアは動き出そうとする幸太郎たちを止めるために部屋を出た。
部屋を出る二人の背中を優輝は心配そうに見つめるとともに、羨ましそうに見つめていた。
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