第15話

 昼食を食べ終え、今度は甘い物を食べたいと言い出したプリムのために、幸太郎はイーストエリアとサウスエリアの境界付近にある多くの種類があるクレープが食べられる店に案内した。


 店に到着して、幸太郎はこの店の一番人気である苺とチョコと生クリームというシンプルだが、シンプル故に極限まで高められたクオリティのクレープを自腹で買ってプリムに渡した。


 奢ってもらって感謝の言葉を言うことなく、幸太郎に渡されたクレープをがつがつと勢いよくプリムは食べはじめた。


「うむっ! これは中々美味であるぞ、幸太郎! お前はどんくさくて、特に使い物にならない奴だが、アカデミー都市中を知り尽くしている点では、中々役に立っているみたいだな!」


「そう言われると何だか照れる」


 容赦のないプリムの言葉だが、一応褒めてくれていると感じた幸太郎は照れ笑いを浮かべた。


「幸太郎さん、すみません。プリムさんのためにお金を出していただいて……後で必ず僕がお返しします」


 クレープを嬉々とした表情で食べているプリムに聞こえないように、申し訳なさそうな表情のリクトは幸太郎に耳打ちをした。


 萌乃に奢ってもらった昼食代以外、お金を持っていないプリムの交通費、途中見つけた飲食店の飲食代、その他の費用をすべて幸太郎が肩代わりしていた。リクトが払おうとしても、プリムはリクトにではなく幸太郎に払わせた。


 そんな幸太郎にプリムは感謝の言葉をするわけでもなく、幸太郎がお金を払うのは当然といった様子で小間使いのようにこき使っていたが、幸太郎は別に気にしていなかった。


「別に気にしなくてもいいよ」


「で、でも、わがままなプリムさんのせいで幸太郎さんは楽しめないでしょう」


「そうでもないよ。プリムちゃんと一緒にいると楽しいよ」


 気にしていないと呑気にプリムと同じ種類のクレープを食べながら言う幸太郎に、彼がまったく気にしていないと悟りながらも、彼の善意を利用しているような気がしたリクトはさらに申し訳なさそうにする。


「そんなに心配しないで大丈夫。今日一日リクト君と一緒に過ごすつもりでいっぱいお小遣い持ってきたから。まだまだ余裕」


「そ、そういうことを心配しているわけではないんですが……」


「それよりも、リクト君が頼んだメープルキャラメルクレープ美味しそう……一口いい?」


「え、ええ、構いませんよ。……食べてください」


 リクトの食べかけのクレープをものほしそうに眺める幸太郎。


 そんな幸太郎のためにリクトはおずおずとクレープを差し出すと、幸太郎は何も考えていない様子でリクトの口が触れた部分を食べて、「美味しい!」と幸せそうな笑みを浮かべた。


 間接キス――その事実に、リクトは頬をほんのりと紅潮させた。イチャイチャしている二人を不機嫌そうにプリムは幸太郎を睨んでいた。


「リクト! 私のクレープも味見してみるんだ!」


「は、はい、それならいただきます」


「プリムちゃんと僕の味同じだから、リクト君の一口もらったし、僕の食べてもいいよ」


「余計なことを言うでない! バカ! アホ! ノロマ! マヌケの幸太郎め!」


 空気の読まない幸太郎に、プリム派思いつく限りの低レベルな罵詈雑言を口に出して喚いた。


 年下に良いように言われても幸太郎は気にしていない様子で苦笑を浮かべて受け入れた。


 リクトは幸太郎のことを気遣っているが、それは無用な心配であり、幸太郎は本気でプリムが喜んでもらえるだけでいいと思っていた。


 アカデミー都市をプリムの命令で幸太郎は案内していると、プリムは見たことがない光景や、商品や、食事に一々反応して、旺盛な好奇心を宿したキラキラした目でそれらを見ていた。


 初々しい無邪気な子供のような反応を示すプリムに、もっと喜んでもらいたいと幸太郎は思っていた。


「良いように利用されているだけなのに、ホントバカ」


「それが、幸太郎さんのいいところ、ですから」


「バカなところがいいって、意味わからない」


 年下であるプリムにこき使われている情けないの姿の幸太郎を、チョコバナナクレープを食べながらアリスは冷めた目で見つめていた。一応フォローする抹茶クリームクレープを食べているサラサだが、アリスには通用しなかった。


「クロノ君は食べないの?」


「必要ない」


「食べてみる?」


「遠慮する」


 一人クレープを頼まなかったクロノに、食べかけのクレープを差し出す幸太郎だが、クロノは顔を背けて拒否した。


 食べる気のないクロノから、今度はアリスとサラサに――ではなく、二人が食べているクレープを物欲しげに見つめた。


「アリスちゃんとサラサちゃんの食べてるクレープも美味しそう……」


「変態、気持ち悪い」


「私は別に、構いませんよ?」


 何気ない調子で異性の食べかけのクレープを一口のもらおうとする幸太郎に辛辣な言葉を吐き捨てるアリス。しかし、サラサは別に気にしていないといった様子で自身の食べかけのクレープを差し出そうとするが、そんな彼女の手を慌てて掴んだそれをアリスが許さない。


「バカじゃないの? この男は食欲と自分の欲望も満たそうとしている変態よ」


「……そうなんですか? 幸太郎さん」


「違うよ」


 サラサは一応幸太郎に確認するが、邪気のない顔で幸太郎は首を横に振った。


 事実、幸太郎はただ美味しそうなクレープを見て、思ったことを言っただけだった。


 それを理解したサラサは母性的な笑みを浮かべて再び幸太郎にクレープを差し出す。


「そうなんですか、それでは、どうぞ」


「いただきま――」


「ちょ、ちょっと待ちなさい」


 自分の言葉を無視するサラサを再び制止させるアリス。そんなアリスに、幸太郎は納得した様子で頷いて、ニヤニヤした含みのある笑みを浮かべていた。


「確か、アリスちゃんって中等部二年だったよね。僕もそのくらいの年の頃は色々と妄想してたよ。街路樹を見て悶々としてた時期もあったっけ……」


「勘違いしないで。何も知らないサラサがあなたの餌食にならないようにしただけ、この変態」


 多感なお年頃のアリスを理解したような笑みを浮かべる幸太郎を、嫌悪感と苛立ちと羞恥が混じった表情のアリスは鋭く睨んだが、幸太郎には効いていなかった。


 色々と言いたいことがあったが、これ以上幸太郎の相手をしても何の得にもならないし、無駄だとアリスは判断して無視することに決めると――


「我が娘が歳相応の妄想をするようになったとは、父として嬉しい気持ちであるが、複雑な気持ちであるな!」


 聞き慣れた声が響いてアリスの苛立ちはさらに上がり、ハッキリとした強い嫌悪感が表情に浮かび上がった。


「ハーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ! どうやら、学内電子掲示板に出回っている噂は本当だったようだな!」


 狂気を滲ませた高笑いとともに、意味不明だが激しいアクションでポーズを決めながら現れるのは、白髪交じりのボサボサ頭、薄汚れた白衣を着て、黒縁眼鏡をかけた長身痩躯の男――自他ともに天才と認め、アカデミー随一のマッドサイエンティストであり、アリスの父であるヴィクター・オズワルドだった。


 派手なヴィクターの登場に、リクトたちだけではなく通行人たちも含めて呆気に取られていた。唯一、アリスは冷めた目で睨むように父を見て、幸太郎は派手なポーズを決めるヴィクターに呑気に拍手を送っていた。


「お久しぶりです、博士。最近会ってませんでしたが、元気そうで何よりです」


「何しに来たのよ」


 最近ヴィクターが多忙で会っていなかったために、久しぶりに会って嬉しそうに挨拶する幸太郎の間に割って入って、突然登場した父親に嫌悪感を込めた鋭い目で睨んで吐き捨てるようにそう尋ねるアリスだが、娘の質問を無視して踊るようなステップを踏んでプリムに近づいた。


 プリムの目の前まで来たヴィクターは、彼女の手を取って跪き、指にはめられた指輪に埋め込まれた宝石に、王に忠誠を誓う騎士のように口づけを交わした。


「どうも、プリメイラ様。私の名前はヴィクター・オズワルド。そこにいる思春期真っ盛りだけど、体の発育が悪いプリティー&ロリティーな愛しの娘・アリスの父である、ヴィクター・オズワルドと申します」


 珍しく至極真っ当で丁寧過ぎる挨拶をするヴィクターを、目を丸くして幸太郎とリクトは見ていた。一言余計でウザったいはいつものことだが、いつもと違う態度の父の姿にアリスは不信感を抱いていた。


 丁寧なヴィクターの挨拶に感心しつつも、有名人の登場にプリムは興味津々な様子で彼を見つめていた。


「ほほう、お前がガードロボットを設計・開発し、アカデミー都市に張り巡らされている強固なセキュリティを構築した人間の一人である天才、ヴィクター・オズワルドか! 母様からお前が優秀だという話を何度か聞いたことがあるぞ! アカデミーを守るために尽力した、いわば守護者であるお前とは一度は会ってみたかったぞ!」


「そう言われると、今まで努力した甲斐があるというもの! ハーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ! さすがは私だ!」


 プリムの言葉に誇らしげに、謙遜することなく何よりもうるさいくらいの高笑いをするヴィクター。周囲の迷惑を考えないで大きな声量で高笑いをする父を、恥ずかしく、忌々しくアリスは思っていた。


「今日は護衛としてお前の娘にも随分世話になった! 無愛想でかわいげがないがな!」


「それは私としても大きな悩みなのだ。大人ぶっているのか何だかわからんが、かわいい外見をしているのにドライで、かわいげがないのだよ。願わくば、歳相応なかわいげのある態度で、父である私に甘えてきてほしいのだがな」


「ウザい。どうして急に現れたのよ」


 プリムと父の会話を、普段冷静なアリスからは考えられないほどの怒声で遮った。


 父であるにもかかわらず自身に憎悪に近い感情を宿した鋭い目を向けて、本気で激怒する直前の娘を見て、ヴィクターは呆れた様子でため息を漏らした。


「我が娘なのに、想像力と思考力が欠落しているとはガッカリだ」


「ウザい。さっさと説明して」


「この私の天才的発想力にかかれば、噂の真偽を確かめることなど容易なこと! そして、この私にはアカデミー都市内に設置された監視カメラの映像がある! それに加えて集めた情報を利用すれば、君たちの居場所を特定することなど容易過ぎて欠伸が出るほどだ!」


 口を三日月形に歪ませてニンマリと狂喜を滲ませた笑みを浮かべて自慢げにそう説明する父に、ウンザリしたようにアリスは忌々しく小さく舌打ちをした。


「ウザい。ここに来た目的を話して」


「見てみたかったのだよ、君たちという珍しい組み合わせをな」


 興味深そうにそう呟くと、狂気的な笑みを消したヴィクターは、プリム、リクト、サラサ、アリス、クロノ、幸太郎の一人一人の顔を穏やかで、期待を込めた目で見つめた。


 人をジロジロ見て、思わせぶりな態度の父をアリスは訝しんでいたが、「それでは、これで私は失礼するよ!」と言いたいことだけ言い終えて父はこの場から立ち去ろうとする。ようやく面倒な存在がいなくなってくれることに清々するアリスは、安堵の息を小さく漏らした。


「もう行ってしまうんですか、ヴィクター先生」


「私も忙しい身なのだよ、リクト君。それに、これ以上いると我が愛しの娘はさらに機嫌が悪くなってしまうのでね」


 去ろうとするヴィクターを引き止めるリクトに、余計なことはするなと鋭い眼光を飛ばして無言で訴えるアリス。そんな娘の姿を見てヴィクターは苦笑を浮かべていた。


「それにしても、いい加減お忍び観光旅行も程々にしないと、面倒なことになるぞ。まあ、教皇庁に無断でここまで来たということは何か果たさなければならない大きな目的があるということ理解できるが気をつけたまえ――純粋さは時として最大の失敗を招く」


 プリムに鋭いし視線を向け、忠告するようでありながらも、諭すような言葉を残してヴィクターは去った。ようやく立ち去ってくれてアリスは安堵の息を漏らした。


 ヴィクターの忠告が胸にずっしりと残っているプリムは、複雑な表情を浮かべていた。




―――――――――――――




「……いいですっ、すごくいいです、幸太郎さん」


「もっと、奥の方がいいかな」


 興奮気味で熱が込められたリクトの声の後に、迷いのない淡々とした幸太郎の声が響く。


「ええ、もっと奥ですね……慎重に、お願いします」


「じゃあこのまま一気に行くよ、リクト君」


「あっ、だ、ダメです。慎重に、優しく……んっ、そのまま、そのまま……いいですっ!」


「いい感じだね、リクト君――このまま一気にいっちゃおうか」


「そのまま、そのまま慎重に、慎重に――」


「「あっ!」」


 リクトと幸太郎の声が折り重なった時、大きくため息を漏らして幸太郎は項垂れた。


 サウスエリアにあるゲームセンターにいる幸太郎は、プリムにクレーンゲームの景品である猫のぬいぐるみを取るように命じられたが――何度も失敗してしまっていた。


「これで何回目だと思っている、コータロー! 私が望むものをすべて取ると言った先程の威勢はどうした!」


 幸太郎の様子を後方から眺めているプリムは、クレーンゲームには自信があると豪語しておきながらも、何度も失敗する幸太郎に容赦のない罵声を吐き捨てる。


「もう一回、もう一回やらせて、プリムちゃん」


「フン! その台詞は聞き飽きたわ! さっさとあの猫のぬいぐるみを取るのだ!」


「よーし、もう一回」


 年下に情けなく頭を下げて、気合を入れてもう一度お金を投入してクレーンゲームに挑む幸太郎――しかし、再び失敗する。


 何度も失敗する情けない幸太郎の姿に、プリムは呆れ果てた様子でため息を漏らした。


「あれでは、永久に取れないだろうな」


「幸太郎さんなら、大丈夫です。プリム様もゲームをして待ちませんか?」


「フム、そうした方がよさそうだが、こんなところに来たことがない私は何のゲームをしたらいいのかわからないのだ。まったく! コータローの奴め! どうすればいいのかわからないところに案内するとは、気が利かないな!」


「い、一応、幸太郎さんも、プリム様を想って、アカデミー都市の観光名所に案内したんです」


「こんな騒々しい場所が観光名所とは、アカデミー都市はよくわからんな!」


 耳障りな音楽が流れ続けるゲームセンター内にいて苛立つプリムを、傍にいるサラサは必死に宥めた。


 サラサの言う通り、ここ――サウスエリアにあるゲームセンターも一応はアカデミー都市の観光名所の一つだった。


 研究施設が立ち並ぶサウスエリアには一般の観光客が出入りすることは少ないが、それでもこの場所には多くの観光客――主にゲーマーが集まっていた。


 このゲームセンター内にある筐体はすべてサウスエリアで輝石などの研究を行っている研究員たちや、アカデミーの生徒たちが暇潰しに作り上げたものだった。


 アカデミー都市にある他の場所ではプレイできないゲームをプレイしようと、多くのゲーマーたちが集まっていた。


 多くあるアカデミー都市の観光名所の中でもこのゲームセンターはあまり知られていなかったので、幸太郎はプリムを案内したのだが――プリムはお気に召さなかったようだった。


「呆れた。まだやってるの? 下手糞」


 クロノとともにゲームセンター内の見回りをしていたアリスは、プリムの願いをかなえるために、クレーンゲームと激闘を繰り広げている幸太郎の様子を見て容赦なく毒づいた。


「難しくて中々取れない……アリスちゃん、やってみる?」


「それならお金、出してよ」


「はい――じゃあ、お願い、アリスちゃん」


 命じられるままにお金を払った幸太郎は、アリスに任せた。


 ジッと景品を見据えたアリスは、迷いのない手慣れた手つきでクレーンを操作する。


 そして、簡単にプリムの目当てである猫のぬいぐるみをゲットした。


 自分はあれだけ苦労したというのに、一回で、それも迷いのない操作であっという間に景品を手に入れたアリスを尊敬の眼差しで見ている幸太郎は「アリスちゃん、すごい」と心からの感想を漏らし、驚きでだらしなく大きく口を開けて驚いていた。


 幸太郎の尊敬の眼差しを背中に受けながら、手に入れた景品をアリスは「はい、これ」とプリムに渡した。


「おお、よくやったな、アリス! 褒めてやろう!」


 無邪気な笑みを浮かべて尊大に自分を褒めるプリムに、「当然よ」とアリスはクールな態度を取っているが、褒められて満更でもなさそうだった。


「配置の甘い景品を取れないなんて、七瀬って、下手糞ね」


「い、一応、幸太郎さん、ゲームは得意だと言ってましたけど……」


「そうは思えないわね」


「きょ、今日は、その……たまたま、だと思います」


 簡単なクレーンゲームに悪戦苦闘していた幸太郎に対して容赦のない言葉を吐き捨てるアリスに、幸太郎のためにフォローをするサラサだが無駄に終わった。


 時間が空いたらこのゲームセンターに訪れて、多くのゲームで遊んで、ゲームの腕にはそれなりに自信があると言った幸太郎だが――結果は惨憺たるものだった。


「別に無理してフォローしなくてもいいのに。前から思ってたけど、サラサって随分と七瀬に甘いわね」


「それは私も同感だな。サラサよ、コータローを甘やかすと、さらに堕落させることになるぞ! ただでさえ落ちこぼれで、栄えあるアカデミーの入学式に遅刻するという醜態を晒したのだ。そんな奴を甘やかせるべきではないぞ」


「……それでも、幸太郎さんには、色々とお世話になりましたから……」


 幸太郎に対して厳しいアリスとプリムにサラサは思わず苦笑を浮かべてしまうが――彼女の目に僅かな罪悪感の光が宿ったのをアリスは確認した。


 しかし、別に興味がないのでアリスは何も聞かなかった。


「よし、アリスよ! 今度はあの犬のぬいぐるみを取ってもらうぞ」


 年下に偉そうに命令されて、隠すことなく不快感を露わにするアリスだったが――何だかんだで、プリムのためにクレーンゲームに挑んだ。幸太郎のお金で。


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