第21話

 夕暮れの輝士団本部前――大勢の武輝を持った輝動隊たちが輝士団本部を囲み、そんな彼らに迎え撃つために輝士団本部から続々と武輝を持った輝士団たちが現れて対峙して、張り詰めた緊張感と殺伐とした空気が周囲に流れていた。


「まったく……どーしたもんかねぇ」


 一触即発の周囲の状況を見て、大勢の人がいる中でも一際目立つ派手なファッションの刈谷は、ウンザリといった様子で深々とため息を漏らした。


 最初は少数だったが、輝動隊が輝士団本部を囲んでいるという情報はすぐにアカデミーに駆け巡り、一時間が経つ頃には百人以上、もしくはそれ以上の人数の輝動隊隊員が輝士団本部を囲んでしまっていた。


 今にも自分たちの本部を守ろうと輝士団たちに対峙している輝動隊たちは一斉に襲いかかりそうな雰囲気だった。


 そんな輝動隊たちの筆頭に立つのは刈谷祥。


 そして、輝士団たちの筆頭に立っているのは大道共慈。


 向かい合うようにして立つ二人の様子を周囲の輝動隊、輝士団は緊張した面持ちで眺めながら周囲を警戒しており、二人の合図があればお互いにぶつかる準備はできていた。


 刈谷と相対している大道は、刈谷に対して申し訳なさそうな表情を浮かべているが、それ以上に何か深く後悔しているようだった。


 暗い表情を浮かべる大道に刈谷は「バーカ」と心底バカにした口調で吐き捨てた。


 明らかな挑発とも取れる言葉に輝士団たちは敏感に反応するが、言われた本人である大道は特に気にしている様子はなく、甘んじてその暴言を受け入れた。


「変な意地張らねぇで、お前は大人しく協力するべきだった」


「……そうかもしれないな」


「後悔してるか?」


「いや、それに関しては今でも気持ちは変わっていない」


「本人がいないのをいいことに随分と厳しいことを言うね、お前は」


 周囲には聞こえない声で刈谷は大道と話しながら、二日前のことを回想していた。


 ティアが優輝を襲ったという話を聞いて、すぐに刈谷は確認を取るために大和に連絡をすると、起きがけで眠そうな大和の声はそれをあっさりと認め、すぐに大道と一緒に今から指定する場所に来てくれと言われたので刈谷はそれに従った。


 人気がない場所に刈谷たちを呼び出した大和は、二人にこれから確実に起きる、輝動隊と輝士団との避けられない戦いを止めるため、自分に協力してくれと単刀直入に頼んだ。


 輝動隊隊長である大和の頼みに、輝動隊隊員である刈谷は面倒だと思いながらも了承したが、輝士団である大道は別だった。


 今は輝士団輝動隊関係なく協力すべき時だが、人として大和が信用できなと大道は協力を断り、自分なりの方法で争いを止めると言った。


 大道に協力を拒否されても、気にすることなく大和はもしもの場合の対策を勝手に説明した――もしもの場合、刈谷と大道には――……


「まあ、最悪の事態になっちまったんだ。今は大和の考えに従ってもらうぞ――それとも、この二日間で思いついた最善策でもあるのか?」


「……結局、私は人に縋って自分で答えを出せなかった」


「今更後悔しても遅いんだよ、バカ。お前らが面倒な真似をしてこうなってんだろうが」


「漠然としないながらも疑念は持っていた――だが、確かにこれが正解だとも思っている自分もいて止めることができなかった……すまない、今は謝罪をすることしかできない」


 二日前のことを回想し終えた刈谷は意地の悪そうな笑みを浮かべて大道に質問する。


 その質問に大道は申し訳なそうな、それ以上に悔やんでいる表情を浮かべ、そんな彼の様子に刈谷は毒気が削がれたのか、忌々しげに舌打ちをしてこれ以上は何も言わなかった。


「取り敢えず、しばらくの間付き合ってもらうぞ」


「今はこれしか方法はないか……」


 迷いなく刈谷はベルトのバックルに埋め込んでいた輝石と、輝士団に支給されている特殊警棒を懐から取り出し、一瞬の発光の後に輝石を武輝であるナイフへと変化させた。


 一方の大道は何も思いつくことができない自分に対して苛立ち、悔やみながら、躊躇いがちに腕に巻いている数珠を外すと、数珠についている輝石が発光し、すぐに武輝である身の丈をゆうに超える錫杖へと変化させた。


「取り敢えず、俺らは――」

「――時間稼ぎをするのみ」


 ナイフと警棒の二刀流の刈谷は構えると同時に全身に淡い光が纏い、刈谷と同じく大道が錫杖を突き鳴らすと同時に全身に淡い光が纏った。


 輝石によって生まれた強い力の奔流が淡い光となって二人の全身を包み、抑えきれない二人の力の余波が突風として周囲に伝わった。


「輝士団に告ぐ! 手出し無用! 勝手に戦闘することは許さん!」


「輝動隊! オメェらも同じだぁ! 手ぇ出すな! 決着がつくまで引っ込んでろ!」


 大道、刈谷の怒声が響き渡ると、圧倒的な力を持つ二人に周囲は異を唱えることなく大人しく従い、輝士団と輝動隊たちは数歩退いて固唾を呑んで見守っていた。


 二人とも臨戦態勢だが、本気で戦うつもりはなかった――大和はもしもの場合に備えて、時間稼ぎをするようにと頼み、二人はそれを実行するつもりだった。


 場を仕切るトップ同士が争えば、周囲は邪魔をしないため一歩退いて見守ることを優先させ、こけおどしに力を周囲に見せれば文句を言ってくる輩はいないと大和は説明した。


 そして、それを成功させるためには、敵味方双方に恐れられながらも実力が高く一部では良い兄貴分で通ってそれなりに人望がある刈谷、そして、長年輝士団に所属して新人の育成に励んで人望がある大道――二人の力が必要だとゴマを擦りながら大和は力説した。


 その間に麗華とともに大和は裏で手を引いて争いを止めると断言した。


 時間稼ぎをするため、刈谷と大道――二人は同時に、一気に間合いを詰め――

 同時に武輝を振り、刈谷の武輝と警棒が、大道の武輝に激突する。


 二人がぶつかり合い、その余波が衝撃となって周囲に放たれた。


「随分と本気みてぇだな……一瞬ヒヤッとしたぞ」


「本気で演技をしなければ意味がない……厳しいと言うのならお前に合わせよう」


「冗談! こんなのまだまだ準備運動だっての!」


 武輝同士がぶつかり合い、押し合っていた刈谷は大道の足を思いきり払った。


 不意打ちにバランスを崩すが、倒れる寸前で大道は地面に両手をついて逆立ち状態になった。そして、逆立ちしたまま足を刈谷の首に絡ませてそのまま立ち上がる勢いで投げた。


 投げられた刈谷は空中でバランスと立て直し、着地すると同時に大道に攻撃を仕掛ける。


 刈谷と同時に大道も攻撃を仕掛ける――が、ぶつかり合う寸でのところで急停止した。


「おい、こりゃあ――……」

「これは――まさか……!」


 異様な光景を目の当たりにして戦闘を中断させた刈谷と大道は、揃って空を仰ぎ見た。


 薄暗くなっている空には一番星ではなく――無数の煌めく星が浮かんでいた。


 夕暮れ時に無数の星が空に煌めく異様な光景に思わず戦闘を止めてしまった大道と刈谷だが、すぐにそれが何であるのか気がついた。


「――お前ら、下がってろ!」


 咄嗟に刈谷は声を張り上げるが――遅すぎた。


 空に煌めく星々は雨に変わって地上に降り注いだ。


 地上に降り注いだ星は光の刃となって大勢の人間がいる輝士団本部周辺へと降り注いだ。


 降り注いだ光の刃は輝士団本部を半壊させ、アスファルトを砕き、周囲にいる輝士団、輝動隊たちを傷つけた。


 大勢の負傷者がいる輝士団本部周辺は呻き声と悲鳴が響き渡った。


 一瞬で阿鼻叫喚の地獄絵図となった周囲に、一人の人物の哄笑が響き渡った。


「少しやりすぎたか? 輝士団本部がこんなに壊れるとはな……脆い建物だ」


 笑い声の主――久住優輝は周囲の負傷者を無視して軽快な足取りで、後ろ手に結束バンドのような手錠で拘束しているセラを連れて輝士団本部へ向かおうとした。


「ふざけるな! どうして……どうしてこんなことを――クッ!」


「騒ぐな――パーティははじまったばかり、まだまだこれからだ」


 隣で騒ぐセラに苛立ち、優輝は舌打ちをして拘束している手を捻り上げて黙らせた。


 普段とは違う表情を浮かべる輝士団団長久住優輝の表情を、辛うじて気絶していなかった輝士団、輝動隊たちは驚愕の表情で見つめていた。


「さて、さっそくパーティ会場に入りたいところだが――」


 優輝は瞬時にチェーンにつながれた自身の輝石を武輝である刀に変化させ、セラの腕を片手で掴んだまま、背後から感じた自分を狙う野獣のような気配に振り返った。


 そして、片手で持った武輝で相手を迷いなく仕留めることだけを考えた鋭く、重い一撃を受け止め、甲高い金属音が周囲に響き渡る。


「テメェ……――何のつもりだ!」


「刈谷祥……何だ、無事だったのか」


 不意打ちを仕掛けて、自身に憎悪を向ける刈谷祥に優輝は薄らと微笑んだ。


「輝士団団長ともあろうお方が、不意打ちとは随分卑怯な真似をしてくれんじゃないの」


「命を狙うつもりで不意打ちを仕掛けたお前に言われたくない――」


「刈谷さん気をつけて!」


 片手で持った武輝で刈谷の武輝を受けたまま、優輝は大きく一歩を踏み込んで刈谷を押し出して、体勢を崩そうとする。


 注意を促すセラの叫び声と同時に刈谷はバックステップをして優輝との間合いを開けた。


「おいセラ、一体何がどうなってんだ? お前もどうしたんだよ!」


「この男は――グッ!」


「セラ! おい、久住! お前、何してんだよ!」


 セラの言葉を遮るようにして優輝は片手でセラの首を絞めた。苦しみ喘ぐ彼女の表情を見て優輝の表情は狂喜で歪む。


 人の苦しむ顔を見て悦に浸る優輝に、刈谷は激しい怒りが込められた視線を向ける。そんな視線で睨まれて、優輝は心地良さそうなため息にも似た声を出す。


「いい、いいぞ――その感情……それを俺に向けてくれ……もっと俺を感じろ!」


「……外面の良い人間てのは変態が多いって話は本当みたいだな」


「それは偏見だが――しかし……さっきの一撃はとてもよかった……俺という存在に対して、純粋な怒りを向けている一撃だった」


 刈谷の鋭い一撃を片手だけで持った武輝で受け止め、攻撃の衝撃が残って微かに震えている自身の手に優輝は喜びを覚えていた。


「この気概なら……あの嵯峨隼士も簡単に倒せたんじゃないのか?」


「……――うっせぇんだよ!」


 自身の友人である嵯峨隼士の凶行を止められなかったことを暗に指摘され、一気にヒートアップした刈谷は突進する勢いで優輝に飛びかかった。


 怒りを込めた先程よりも重い一撃――だが、再び優輝は片手で持った武輝で受け止めた。


 受け止められると同時に、刈谷はもう一方の手で持った警棒で攻撃を仕掛ける。


 だが、優輝は腕の力だけで刈谷を押し出して引き離すと同時に、武輝ではない警棒を自身の武輝で横に真っ二つに斬り落とし、そのまま攻撃を仕掛ける。


 しかし、優輝の攻撃は大道共慈の武輝によって受け止められた。


 大道が攻撃を受け止めた瞬間、地面を転がって刈谷は優輝との距離を開けた。


 優輝の攻撃を錫杖で受け止めた大道だが、すぐに崩されると判断し、大きくバックステップすると同時に、経を唱えるように自身の前に手を突き出した。


 念じるように一瞬目を瞑った瞬間、大道の周囲に揺らめく火の玉のような光弾が複数発生し、それらすべてが優輝に向かって飛びかかる。


 自身に襲いかかる光弾を優輝は避ける素振りすら見せず、片手で武輝を軽く振っただけで発生した突風によってかき消した。


「お前は優輝ではない――お前は一体何者だ……」


 優輝との間合いを開けた大道は、自分がよく知る普段と雰囲気違い、まるで別人のような雰囲気を放っている久住優輝の顔をした誰かに質問をした。


「俺は俺だよ、大道共慈――お前のよく知る、お前が四年間慕ってくれた『』だ」


「ふざけるな! お前は私が知る久住優輝ではない!」


「四年間ずっとお前が見てきた『久住優輝』は俺が『久住優輝』という人物を四年間ずっと演じているのを見続けていただけだ」


 自分がよく知る久住優輝とは違う誰かの言葉を真っ向から否定する大道。


 四年間の付き合いだからこそ、大道は久住優輝がどんな人物であるのか理解していた。


 四年前、輝士団に入った新人の教育係を務めていた大道は、新人でありながらも当時から久住優輝は自分の力を遥かに超える力を当時から持っており、自身の持つ強大な力を誇示することなく、誰よりも強く、誰よりも優しい性格をしていた。


 そんな性格だからこそ、周囲に人間は久住優輝を慕い、様々な難事件を解決して多くの実績を得て、あっという間に輝士団のトップに上り詰めても誰も文句は言わなかった。


 久住優輝がそんな人物だからこそ、大道も彼の力を潔く認めて輝士団団長になることに文句を言わず、むしろ、周囲に優輝が団長になるべきだと進言していた。


 久住優輝という人間を信じたからこそ、大道は輝士団団長に推薦し――たとえ、教皇庁の意向を無視して勝手な行動をして、止めるべきだと思っていても、信じることができた。


 だが、目の前で久住優輝を名乗る人物はあまりにも大道の知る『久住優輝』という人物とは大きく乖離していたため、目の前にいる人物が久住優輝だと認められなかった。


「惑わされないでください、大道さん! この男は優輝では――」


 優輝に拘束されているセラの悲痛な叫びにも似た声が大道を現実に引き戻す。


 自分の正体を教えようとするセラの頬を優輝は思いきり張り、乱雑に地面に向けて投げ捨てた。両腕を拘束されているので受け身も取れずにセラは地面に突っ伏した。


「余計なことを言うな。簡単に教えたら面白くないだろう?」


「優輝ではない――ということか……お前は一体何者だ」


「ほら、自分の中の『久住優輝』を崩されたくない大道がお前の言葉に食いついた……タイミングというものがあるのに、まったく、お前は何もわかっていないな」


 セラの一言で、目の前のいる男が久住優輝ではないと希望を抱いている大道に、やれやれと言わんばかりにため息をついた優輝の姿をした何者かは、小さく深呼吸すると同時に口元を三日月形に歪ませて狂気と執念を宿した笑みを浮かべた。


「優輝は……本物の優輝はどこにいる!」


「お前の知る久住優輝は目の前にいるぞ?」


「ふざけるな! お前のような下衆と四年間をともに歩んだ覚えはない!」


「それなら――今からお前の抱いている『久住優輝』を砕いてやろう……」


 真実から目をそらしている大道に対して嘲笑を浮かべると、優輝の姿をした何者かが持っている刀が生物のように脈動すると同時に禍々しい赤黒い光を纏い、刀の形状をしている武輝の形が歪んで刀とはまったく異なる形状に変化した。


 刀から変化した武輝の形状は赤と黒を基調とした色をしている大鎌だった。


 大鎌に変化した武輝はすぐに元の刀の形状に戻った。


「お前らのお友達の嵯峨隼士なら俺の正体にここで気づいているはずだ……アイツは俺の予想通りに成長して、俺の意志を継いでくれたからな」


 刈谷と大道の共通した友人である嵯峨隼士が自分の意志を継いでくれたという言葉と禍々しい形状の武輝の大鎌に、嵯峨が模倣した四年前の事件の犯人――武輝である大鎌を使っていた犯人・『死神』が大道と刈谷の頭の中に浮かんだ。


「気まぐれで襲った嵯峨隼士は俺と似た執着心と、それを満たすためなら何でも犠牲にする覚悟も持ち、何よりも力を渇望していた……それに惚れ込んだ俺は嵯峨にすべてを話し、アカデミーという小さな籠の中から出るように進言した……期待通り、アイツは俺の後継者になってくれたよ」


 漠然としなかった確証がここで一気にハッキリとする。


 すべてを理解して驚愕と怒りに染まる大道と刈谷の表情に、気分良さそうに優輝――ファントムは満足気に微笑む。


「ようやく気づいたか……そう、そうだ……その顔が見たかった――それさえ見れればもうお前たちに用はない」


「この死神野郎がぁああああああああ!」


 激昂する刈谷はファントム向かって、真っ二つにされて使い物にならなくなった警棒を投げると同時に突撃し、彼の後に静かに怒っている大道も続く。


 刈谷が投げた警棒を余裕で回避すると、ファントムの周囲に無数の赤黒い光を放つ光の刃が発生し、そっと二人に向けて指を差すと、光の刃が一斉に発射された。


 刈谷と大道は光の刃を回避し、武輝で撃ち落としながらファントムに徐々に接近する。


 二人の表情は友人を堕落させた張本人を目の前にして激情に染まっていた。


 間合いを詰めた瞬間に放たれる、激情のままに放った二人の同時攻撃――


 振り下ろされた大道の攻撃を武輝で受け止めた瞬間、彼の腕を掴み、そのまま彼の巨体を軽々と自分の背後に回って攻撃を仕掛けている刈谷に向かって投げ捨てた。


 投げ捨てられた大道の身体を踏み台にして、さらに勢いをつけてファントムに飛びかかる刈谷だが、そんな彼に向かって数本の光の刃がどこからかともなく飛んで来る。


 咄嗟に刈谷は空中で身を翻して回避するが、間髪入れずに次々と光の刃は飛んで来る。


 次々と飛んで来る光の刃に対応できない刈谷だったが、避けきれない光の刃が刈谷の目前へと迫った瞬間、大道が張ったバリアによって弾かれる。


 しかし、安心する暇はなく、大道がバリアを張った瞬間、赤い閃光を残して瞬間移動のように肉迫してきたファントムが鋭い一歩を踏み込んで武輝である刀の切先を鋭く突き出し、大道が張ったバリアを破壊した。


 バリアが破壊されて一旦間合いを開ける刈谷と大道だが、休む間もなくファントムの生み出した大量の光の刃が二人を襲う。


 光の刃を避け続ける二人だが、ファントムの攻撃は周囲にいる負傷者へと向けられた。


 咄嗟に大道と刈谷は二人同時に動いて、自分たちを守ることよりも周囲にいる負傷者たちを守ることに専念する。


 輝動隊輝士団、敵味方関係なく二人は守る――そんな二人の姿を心底嘲るような笑みを浮かべたファントムは、大量の光の刃を周囲に向けて無差別に発射した。


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