夏休みのはじまり編
あらすじ
夏休みを間近に迫ったある日の夜――
アカデミー都市内の治安を守る治安維持部隊である
優輝を襲ったティアは返り討ちにあって敗北してしまい、その身柄は輝士団に預けられた。
この事件を機に、元々仲が悪かった組織である輝動隊と輝士団が抗争状態になってしまう。
事態を収拾させるため、
だが、風紀委員であり、ティアと優輝と幼馴染であり親友であるセラ・ヴァイスハルトは姿を消してしまった。
〇登場人物
七瀬幸太郎
・主人公。
セラ・ヴァイスハルト
・幸太郎と同級生であり、同じ風紀委員に所属しているショートヘアーの大人びた雰囲気を持つ少女。ティアと優輝とともに旧育成プログラムという実戦形式に近い輝石を扱うための訓練を幼い頃に受けていた。実力も高く、外見や性格もいいため異性同性問わずに人気があり、ファンクラブもある。今回の事件で麗華に勝手な真似をするな命じられたが、翌日姿を消してしまう。
鳳麗華
・幸太郎と同級生であり、セラと幸太郎を誘って風紀委員を設立した張本人。一部の癖でロールしている金髪ロングヘアーの一見すると気品あふれる美少女。実際、アカデミーを運営する組織の一つ・鳳グループトップの御令嬢であり、正真正銘のお嬢様。しかし、傲岸不遜で意味なく高らかに笑う癖があり、せっかくの抜群のスタイルとルックスを残念なものへと変化させている、残念美人。
ティアリナ・フリューゲル
・機動隊に所属しており、輝動隊内で№2のポジションにいる銀髪セミロングヘアーの美人。高い実力と容姿が備わっており、厳しくもたまに見せる優し気な笑みで輝動隊隊長よりも人望があるため、輝動隊内や一般のアカデミー生徒からも慕われている。セラとは幼い頃からの付き合いであり、幼馴染。今回の騒動の発端である久住優輝を襲撃したとされているが……?
リクト・フォルトゥス
・鳳グループとともにアカデミーを運営する巨大な組織・
久住優輝
・輝士団団長を務めている青年。爽やかでありながらもどこか儚げで整った顔立ち、困っている人がいたら放っておけない性格で人望があり、アカデミー最高戦力と称されるほど高い実力を持っている。ティアと同じく彼の人望とカリスマ性に惹かれて騎士団はもちろん、一般の生徒からも人気が高い。とある事件でセラとティアから敬遠されている。襲ってきたティアを返り討ちにしたせいで二分化したアカデミーをどうにかするため、行動しているが……
・輝動隊隊長であり、麗華と幼馴染の人物。常に軽薄そうな笑みを浮かべており、それはどんな逆境に陥っても消えることはない。輝動隊隊長のポジションにいるが、前線に立つことも積極的に現場の指揮をすることなく、そのほとんどを全部ティアに放り投げ、本人の人望はまったくない。本人もそれを十分に承知している。
・輝動隊に所属している、派手な服装と金髪オールバックの髪型をした青年。その実力は隊内でもトップクラスの実力を持ち、その力で敵対する者を完膚なきまで痛めつけることから『狂犬』と呼ばれて敵味方双方に恐れられている。だが、面倒見の良い兄貴分として慕われている面もある。
・輝士団に所属している、坊主頭の大男。優しくもあり、厳しくもある性格から見たまんま、『お坊さん』のようである。輝士団に古くから所属しており、経験と高い実力を活かして新人の教育も行っている。そのため、彼を慕う人間は多い。性格はまったく逆だが、刈谷とは友人の関係。
・輝士団の一人。眼鏡をかけて、髪を二つ結びにした地味目な少女だが、よく見れば美少女であり、男なら垂涎ものの豊満なスタイルを持っている。久住優輝を信奉しており、彼と敵対する人間に対しては容赦せず、圧倒的な力で追い詰める。
ドレイク・デュール
・三か月前にアカデミーに発生した事件の犯人の協力者であったが、麗華の温情でボディガード兼使用人となった、スキンヘッドの大男。妻子持ち。
ヴィクター・オズワルド
・幸太郎たちのクラスの担任。アカデミーのセキュリティシステムや、アカデミー都市内を徘徊するガードロボットの設計をした人物であり、自他ともに認める天才である。しかし、マッドサイエンティスト。夏休み中、アカデミー都市内のどこかに点在し、勝手に作ったとされている秘密研究所の清掃員を探していたが――
エレナ・フォルトゥス
・教皇庁トップの教皇であり、リクトの母親。輝石を生み出す力を持つ煌石・ティアストーンを扱える力を持ち、その力は歴代教皇の中でもトップクラス。その力は触れてもいない周囲の輝石使いの輝石を反応させるほど。
・一か月前、四年前に起きた『死神』と呼ばれた人物が引き起こした輝石使いばかりを狙った通り魔事件を模倣した人物。どこか幸太郎と似ているところがあり、刈谷と大道とは親友同士だった。輝動隊、騎士団、風紀委員の活躍によって逮捕され、輝石使いや輝石に関わった事件を起こした人間を収容する『特区』と呼ばれる施設に収容され、数年特区に収容された後、アカデミーから永久追放の処分になった。
・三か月前、ドレイクと協力して風紀委員が設立される理由を作った事件の犯人であり、輝石使いではない。特区に収容されている。
ファントム
・四年前にアカデミー都市内で発生した輝石使いだけを襲い、襲った輝石使いの輝石を奪った通り魔事件の犯人。教皇庁で認められた『
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