死神編

あらすじ


 四年前――アカデミー都市内で、高い実力を持つ輝石きせき使いが襲われ、輝石を奪われるという連続通り魔事件が発生していた。


 高い実力を持つ輝石使いを圧倒的な力で倒す犯人は『死神』と呼ばれ、多くの輝石使いたちにトラウマを残し、アカデミー都市内に恐怖と混乱を招いた。


 教皇庁きょうこうちょうおおとりグループが死神を捕えるために動き出し、死神を追い詰めることに成功する。


 しかし、捕まる寸前、死神は行動の拠点としていた場所に仕掛けていた起動させて自爆した。


 こうして、四年前の事件は終息した……


 しかし、四年後の現在の六月――四年前の連続通り魔事件を彷彿させるような事件がアカデミー都市内で発生していた。


 七瀬幸太郎ななせ こうたろうの友人である刈谷祥かりや しょうが死神に襲われ、幸太郎は積極的に事件に関わろうとするが――


〇登場人物


七瀬幸太郎

・主人公。輝石を扱える資質を持つが、輝石の力を扱うことのできず、輝石を武輝ぶきに変化させることができないアカデミー創立以来の落ちこぼれであり、アカデミー入学式に遅刻して途中入場した悪い意味で有名人の少年。ギリギリ風紀委員に所属しているが、活躍することはめったになく、ほとんど足手まとい。


セラ・ヴァイスハルト

・幸太郎と同級生であり、同じ風紀委員に所属しているショートヘアーの大人びた雰囲気を持つ少女。旧育成プログラムという実戦形式に近い輝石を扱うための訓練を幼い頃に受けていたため、新入生の中で最強の実力を持つ輝石使い。実力も高く、外見や性格もいいため、異性同性問わずに人気があり、ファンクラブもある。


鳳麗華おおとり れいか

・幸太郎と同級生であり、風紀委員を設立して幸太郎とセラを誘った人物。髪の一部が癖でロールしている金髪ロングヘアーの髪型の自称高貴で気品あふれる淑女。アカデミーを運営している巨大な組織の一つである鳳グループトップであり、アカデミーの学園長を務めている父を持つ。実力は高く、スタイル抜群でルックスも高いが、高飛車で難がある性格なので友人はいない。


ティアリナ・フリューゲル

・アカデミー都市全体を守る治安維持部隊の一つである、輝動隊きどうたいに所属し、アカデミー内でも屈指の実力と高いカリスマ性を持っているため輝動隊内でも№2のポジションにいる銀髪のセミロングヘアーの美女。セラとは幼い頃からの付き合いであり、幼馴染。


刈谷祥

・輝動隊に所属している、服装が派手な金髪オールバックの髪型をした青年。幸太郎とは気の合う友人という間柄。敵対する者を完膚なきまで痛めつけることから『狂犬』と呼ばれて敵味方双方に恐れられている人物。


リクト・フォルトゥス

・アカデミーを運営する鳳グループと並ぶアカデミーを運営する巨大組織・教皇庁のトップである教皇エレナ・フォルトゥスの息子であり、煌石こうせきと呼ばれる輝石とは違う特別な力を持つ石を操るための高い能力を持ち、次期教皇最有力候補の少女と見紛う外見をしている少年。教皇になるための修業をしているが、その合間に幸太郎と一緒にファミレスを行く仲であり、友人。


伊波大和いなみ やまと

・輝動隊隊長であり、麗華と幼馴染である中性的な外見をしている人物。常に意味深な笑みを浮かべており、相当頭がキレる人物であり、人を自分の手足に動かすのが得意。人を利用してばかりだが、アフターケアはちゃんとしているらしいので一応慕われている……らしい。


久住優輝くすみ ゆうき

・アカデミー都市全体を守る治安維持部隊の一つ、輝士団きしだんの団長を務めている人物。爽やかな外見、高いカリスマ性、責任感と正義感に溢れ、誰にでも気遣いができる性格で異性同性問わず人気が高い。アカデミー最高戦力と呼ばれるほど輝石を扱う力に長けており、アカデミーにいるすべての輝石使いの中で最強なのではないかと噂されている。セラとティアの幼馴染であるが、二人から敬遠されている。


水月沙菜みづき さな

・騎士団の団員の一人。眼鏡をかけて、髪を二つ結びにした少女。地味な印象だがよく見れば美少女――しかし、彼女を見るほとんど人は彼女の豊満なスタイルに目が向いてしまうため、彼女の美貌に気づく者は少ない。団長の久住優輝を恋愛感情と憧れが入り混じった感情を抱いている。


ヴィクター・オズワルド

・幸太郎たちのクラスの担任。自他ともに認める天才であり、マッドサイエンティスト。


ドレイク・デュール

・麗華のボディガードを務めている、身長二メートル近いスキンヘッドの強面の大男。妻子持ち


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