九百四十九話 ステータスの確認とヴィーネと合流※

 頷いたルシエンヌさん。


「ピピピッ」

「え? 生きた魔道具の小動物!?」


 ガードナーマリオルスはさすがに見慣れないか。

 ガードナーマリオルスは球体の胴体。

 頭部が、球体の丸みに沿うように少し内側が湾曲している円盤だ。

 微かに浮きながら球体の表面を自由に移動している湾曲した小さい円盤的な頭部は見たことがないだろう。


 小さい円盤頭部と下の球体は超伝導体かな?

 反磁性のマイスナー効果と似た影響で浮いている?

 

 すると、エヴァが、


「ん、ルシエンヌさん、無理しないで」

「大丈夫、傷はもう癒えています。それよりアイテムボックスを探さないと……」

「ん、荷物の殆どがそのアイテムボックスの中に?」

「はい」


 エヴァとルシエンヌさんは共に歩き出す。

 

「あの、【天凛の月】の目的は……」

「ん」


 エヴァは俺をチラッと見る。

 エヴァに任せる気分で頷いた。


 エヴァは微笑みを返す。


「安心して、シュウヤが言ったけど、わたしたちは敵ではない」

「おう。ま、疑ってくれていいが、ここからは普通に話す」

「はい」

「ンン、にゃ~、にゃ、にゃ~」


 黒豹ロロは何回か鳴きながら、ルシエンヌさんの足に頭部を寄せる。

 脛に頭部を何度もぶつけていた。


 ルシエンヌさんは、その黒豹ロロの様子を見て笑顔を見せる。


 相棒は甘えているようにも見えるが……。

 挨拶しながら、見知らぬルシエンヌさんに対して己の匂いをつける行動をしているだけかもしれない。


 ルシエンヌさんも動物は嫌いではないようだ。

 いい笑顔を見せる。良かった。


「相棒のロロも、ルシエンヌさんに、触手骨剣を出してごめんにゃ~と謝っているはず」

「……え? は、はぁ……」


 俺のネコ語翻訳を聞いたルシエンヌさんの表情が、

『え、何この人……』的な顔色だった。まぁ良いさ……。


 エヴァはニコニコ顔。数回頷いて、


「ん、ロロちゃんの気持ちはそうだと思う!」

 

 と言ってくれた。良い子なエヴァだ。


「ふふ」

「ンン、にゃ~」


 相棒は同意するように鳴くと――。

 ルシエンヌさんの脛と脹ら脛の間を行ったり来たり。

 

 尻尾もルシエンヌさんの足に絡めて、足の匂いを嗅ぎながら「きゃっ」素足をペロッと舐めて本格的に甘え始めた。


 此方としてはルシエンヌさんの足に甘噛みをしてしまわないかとヒヤヒヤした。

 が、大丈夫。その相棒の行動は無垢な優しさに溢れていて、天然の癒やしだ。

 

 ルシエンヌさんの心も幾分かは癒やされたことだろう。

 しかし、その笑顔のルシエンヌさんは……。


 俺が肩に当てながら持つ魔槍杖バルドークと、エヴァの金属の足と、エヴァが時々宙に発する紫色の魔力を見て、急に不安そうな表情を浮かべてしまう。


 警戒を強めた?

 それとも、奪われたアイテムボックスのことを考えているのかな。

 そのルシエンヌさんの身長は女性にしては少し高いほうで、ヴィーネやキサラぐらいはある。


 髪の色は赤色が交じる金色。


 双眸は赤色と黒色が交じった色合い。

 頬には、小さい蜻蛉が二匹飛んでいるようなマークが刻まれていた。


 エルフか、ハーフエルフ。

 リコ・マドリコスと似たマークだ。


 リコの親戚の氏族なんだろうか。


 ボロボロの戦闘装束は修復されていない。


 ハルホンクの防護服が特別だとよく分かる。


 剣で斬られた孔の周囲には糸くずがあり、はだけた箇所から見えるデコルテは魅力的だ。

 

 更に、ロケットおっぱいが見えてるがな。

 くびれた腰と魅惑的な股間と太股も見えた。


 長い足でスタイルが良い。

 大事な縦のスジが分かるように、毛はあまりない。


 が、あまりアソコは凝視しない。

 

 急ぎ、おっぱい紳士として戦闘型デバイスを意識――。

 アイテムボックスから羽織れる大きさの布と中級魔力回復ポーションを取り出し、差し出した。


「これを飲んで体を隠すといい」


 ルシエンヌさんは布とポーションを受け取る。

 頬を真っ赤に染めるルシエンヌさんは可愛い。


「あ、ありがとう」

「奪われたアイテムボックスには〝輝けるサセルエル〟も入っていた?」

「そうです。わたしの大事な剣も……」


 そう呟くルシエンヌさんは、己の右腕が持つ黄緑色の魔力を発している魔剣を見る。


 あまり気にしていなかったが、黒豹ロロが触手骨剣で弾いていた長剣。

 実は、結構な代物の魔剣か?


「その魔剣は、拷問していた男が所有していた物?」

「はい。ガルオムの聖剣と聖剣ソラギヌルも奪われてしまったので、この魔剣で一時しのぐつもりです」


 二剣流の使い手なのか。

 イフアンから聞いている剣団ガルオムに伝わる秘宝に関係するっぽいな。


 〝ガルオムの剣譜〟、〝ガルオムの魔剣〟、〝ガルオムの槍譜〟、〝ガルオムの槍〟、〝ガルオムの装具〟などが眠っているとされる血銀霊樹の間を開けるのに必要とか?


 すると、エヴァが、


「ん、イフアンはルシエンヌさんのアイテムボックスを持つ?」

「いえ」


 さすがに違うか。


「奪ったのは【闇剣の明星ホアル・キルアスヒ】の強者かな」

「はい、イフアンではない。わたしが捕らわれた時には、あの傭兵と黒き獣はいなかった」

「ルシエンヌさんを捕らえた連中の中に、八指の暗光ヨバサはいた?」

「はい、いました。イフアンから【闇剣の明星ホアル・キルアスヒ】の情報を得たのですね」

「ある程度聞いた」

「……」


 ルシエンヌさんは俺とエヴァを交互に見て……。

 布を羽織らずポーションの中身を見始める。


 瓶は硝子ではないから中身は見えないと思うが。

 ま、怪しむのは当然か。

 ルシエンヌさんは拷問され続けていた。


 飴と鞭の理論などを考えている?

 鞭の拷問から、飴としての救出者が【天凛の月】と考えるのもおかしくはない。


 イフアンから聞いた【剣団ガルオム】の秘密について何も聞かないようにしよう。


 そのルシエンヌさんの頬にキスはしないが、いきなり間合いを詰めた――。


「え!」


 ポーションを奪い取り、


「これは中級魔力回復ポーション――」

「あっ」

「毒ではない――」


 笑顔を見せてから蓋を開ける。

 蓋は黒豹ロロの頭部に載せたった。


 黒豹ロロは気付いていない。

 

 そして、ポーションの瓶の先を唇に当て、瓶を傾けてポーションを一気に飲み干した――。


 ふぃ~。

『まずい、もう一杯』


 と青汁を飲んだ気分のまま空き瓶をアイテムボックスにしまう。


 エヴァは相棒の頭部の上に載った蓋を見て笑っていた。

 そんなエヴァと相棒ではなく、ルシエンヌさんに、


「で、その格好で仲間と会うつもりか?」

「え、あ、きゃっ」


 少し今さら感の羞恥心を見せたルシエンヌさん。

 頬と首筋を斑に赤く染める。

 長剣を放して片手でおっぱいを隠した。


 女優的な仕種で素敵すぎる。


 同時に優しいエヴァが、


「ん、何度も言うけど、わたしたちは敵じゃない」


 そう喋りつつルシエンヌさんの背後に移動――。

 羽織りかけの布を横に引っ張りながら襞を伸ばして、ポンチョのように布を羽織らせてあげていた。


 優しいエヴァが、お淑やかなメイドさんに見えた。


「すみません……エヴァさん」

「ん、気にしないで」

「はい。命を救われたのに、疑ってしまいました……」

「ん、サセルエル夏終闘技祭には闇側の存在が多いから、ルシエンヌさんの疑いは当然だと思う」


 俺を見ながらそう語る。

 と、手をルシエンヌさんに差し出す。

 ルシエンヌさんは微笑んで、そのエヴァの手を握る。


「そう言って下さることはありがたいです。いつか【剣団ガルオム】を代表して【天凛の月】に正式にお礼をします!」

「ん、その気持ちだけで十分、わたしたちはできることをしただけだから、ね?」

「あぁ」

「そうですか。エヴァさんとシュウヤさんの【天凛の月】に対して、素直に尊敬しか浮かばない――」

「ありがとう」

「エヴァさん、握手をしてください」

「あ、はい」


 二人の美女は手を握り合ってから廊下を歩き出す。

 握手の文化を知るルシエンヌさんか。

 【闇剣の明星ホアル・キルアスヒ】と同じく東の都市が出身だからかな?


 絵になる。そのエヴァが、


「イフアンにルシエンヌさんのアイテムボックスのことを聞いてみる。あと仲間たちが【闇剣の明星ホアル・キルアスヒ】の幹部を捕らえて逃げた【闇剣の明星ホアル・キルアスヒ】の者を追っているの。その幹部からもアイテムボックスのことが聞けるかもしれない」

「……【天凛の月】は本格的に【闇剣の明星ホアル・キルアスヒ】と争いに……」

「ん……」


 エヴァはそのタイミングで俺をチラッと見た。

 ルシエンヌさんの心を読んだんだろう。


 俺もエヴァの気持ちに乗るわけではないが――。

 魔槍杖バルドークを上げながら、前方にいる二人に向け、


「気にするな。俺たちはサセルエル夏終闘技祭に出場しつつ、【闇剣の明星ホアル・キルアスヒ】と戦う」

「はい。では【剣団ガルオム】の意見を纏めてからとなりますが、【天凛の月】と共に【闇剣の明星ホアル・キルアスヒ】と連合する勢力と私たちも戦います」

「まぁ、それは好きにしてくれて構わないが、俺たちは俺たちで動く。連携できるところはあるとは思うが、〝輝けるサセルエル〟持ちだ。邪魔はしてくれるな」

「あ……はい」


 そのエヴァは、


「ん、ルシエンヌさんの大切なアイテムボックスを奪い返すことには協力できると思う」

「そうだな」


 紫色の瞳は正義の炎でメラメラだ。


「それは嬉しいです。でも、わたしが拷問されている場所を良く見つけましたね。そして、先ほどの水の羽衣を着ていた不思議な女性が気になります……」

「ん、あの女性は常闇の水精霊ヘルメ様でシュウヤの大眷属の一人。シュウヤの足下にいる小型の魔機械はガードナーマリオルスちゃん。シュウヤの眷属のような存在。ロロちゃんは黒豹だけど、姿をすっごく大きくできるし、神獣様なの。あと、シュウヤの秘密の能力で、ルシエンヌさんのことを知って、わたしたちはここに来て……」

「……そうでしたか、ふむふむ」


 などと会話をしながら先を行く。

 すると、黒豹ロロが、


「ンン――」


 俺の膝裏に『前に行かないんかい!』という感じの頭突きツッコミが来た。


 ポーションの蓋はもう床に落ちていた。

 

 ネコ科の動物の頭に何かを載せたくなるのは俺だけではないはず。


 その黒豹ロロは俺の足の甲の上に両前足を乗せた上目遣いで、


「にゃ」

 

 と喋りかけてきた。


「どうした?」

「ンン――」

 

 黒豹ロロは己の頭部を持ち上げるように後ろ脚で立った。


 伸ばした両前足を俺の太股に当ててきた。

 スラリとした背筋と長い尻尾が可愛い。


 前足からは爪が少し出ているから、ハルホンクの防護服の表面にその爪が引っ掛かるが、痛みはない。

 それよりも太股に微かな肉球の圧力と黒豹ロロの体重が感じられて嬉しい。


 自然と――その黒豹の頭部と耳を撫で撫で。

 更に片耳を引っ張った――。


 黒豹ロロは直ぐに「ンン」と鳴いて犬のように頭部を振るう。


 唾液が飛ぶ勢いだ。


 その黒豹ロロさん。


 俺に撫でられて満足したようだ。

 急に、頭部を屈め俺の手を掻い潜る姿勢から真上にネコパンチを寄越す。

 

 それは、


『それ以上、わたしに触るんじゃねぇ』


 的な動き。


 だったが、長い尻尾で俺の脛を撫でると、その場で後ろ脚を交互に前後させるフミフミ体操を行う。


 すると、急に反転し、跳躍。


 全身で宙空にコの字を作るような一回転から着地を行った。

 

 はは、華麗だなぁ。


 後ろ脚で床を突くと前進を開始。


 が、また動きを止めて、のそっと上半身を伸ばすように上半身だけを横に向けて、振り向いてきた。


 黒い瞳は縦に細まっている。

 少しピンクな鼻と白い長い髭は立派。


 動物の無垢な心の深淵には何かとてつもない神秘が隠されていると思わせる表情だ。

 

 その黒豹ロロの無垢な気持ちの一端が理解できたような気がした。


 その黒豹ロロは瞼を閉じて開くのを繰り返す。


 親愛の印で挨拶だ。

 可愛い。


「ンン――」


 喉音を鳴らしつつ身を翻した。

 後ろ脚の爪先が床を捕らえ火花を散らす。

 加速して走り出すと、エヴァとルシエンヌさんをあっという間に越えて先を行き、黒豹ロロの姿は見えなくなった。


 さて、俺は――ルシエンヌさんが拷問されていた部屋の扉を潜る。

 同時に天井付近に浮かせたままだった偵察用ドローンを消失させた。


 部屋の中央付近で倒れている男たちの荷物を確認。


 机の上の拷問道具が目に付いた。

 思わず反射的に魔槍杖バルドークを振るう。

 机ごとケースと拷問道具をぶった斬った。


 その魔槍杖バルドークを消去。

 床に転がっている血濡れた男たちの死体に近寄り、片膝で地面をつく姿勢で死体を弄る。


 死んだ者たちの装束に統一感はない。

 ルシエンヌさんが弄った痕跡がある。

 

 アイテムボックスは回収しなかったのか。

 あぁ、専門的なアイテムボックスではなく魔法袋か。


 その魔法袋から硬貨の音がした。

 中身は白金貨かな?


 つい標準で皆アイテムボックスを持っていると思ってしまう。


 だが魔法袋もかなり入る。

 アキレス師匠も魔法袋をいっぱい持っていた。

  

 そんな魔法袋の中身は――。

 小型の箱と白金貨と金貨二十枚が入っていた。


 この金貨はもらっておく。

 小型の箱の中身はなんだろう。と箱を開けた。

 小型の硝子瓶が仕切りの中に入っていた。

 空の仕切りもある。先に小型の硝子瓶をルシエンヌさんが取ったのかな――その仕切りの中に指を突っ込んで、小型の硝子瓶の先端を人差し指と親指で摘まんで持ち上げた。

 

 小型の硝子瓶の中には赤い粒が大量に入っていた。


 その硝子瓶を戻し、他の瓶も調べる――。 

 他は、紫色の粒と緑色の粒が入った瓶。毒物か、能力を向上させる薬か、拷問に必要な薬だろうか。


 クナなら分かるかな。

 ルシエンヌさんに聞くか。

 

 とりあえず箱だけ持ち、金貨入りの魔法袋はアイテムボックスの戦闘型デバイスへと格納した。


 よし――。

 皆のところに合流する前に――。

 <脳脊魔速>を実行――。


 一瞬でステータスを確認。



 名前:シュウヤ・カガリ

 年齢:23

 称号:覇戈神魔ノ統率者new:血魔道ノ理者:光魔ノ仁智印バスター:戦神イシュルルの加護new

 種族:光魔ルシヴァル

 戦闘職業:霊槍・水仙白炎獄師:光魔ノ奇想使い:血外魔の魔導師:血獄道の魔術師

 筋力37→38敏捷45→48体力38→49魔力43→89.9器用50→69.6精神56→72.5運20→22


 状態:平穏


 取得スキル:<投擲>:<脳脊魔速>:<隠身>:<夜目>:<分泌吸の匂手フェロモンズタッチ

 :<血鎖の饗宴>:<刺突>:<瞑想>:<生活魔法>:<導魔術>

 :<魔闘術>:<導想魔手>:<仙魔術>:<召喚術>:<古代魔法>

 :<紋章魔法>:<闇穿>:<闇穿・魔壊槍>:<言語魔法>:<光条の鎖槍>

 :<豪閃>:<血液加速>:<始まりの夕闇>:<夕闇の杭>:<血鎖探訪>

 :<闇の次元血鎖ダーク・ディメンションブラッドチェーン

 :<霊呪網鎖>:<水車剣>:<闇の千手掌>:<牙衝>:<精霊珠想>:<水穿>:<水月暗穿>

 :<仙丹法・鯰想>:<水雅・魔連穿>:<白炎仙手>:<紅蓮嵐穿>:<雷水豪閃>

 :<魔狂吼閃>:<血穿>:<魔連・神獣槍翔穿>:<ザイムの闇炎>:<霊血装・ルシヴァル>

 :<血外魔道・暁十字剣>:<血獄魔道・獄空蝉>:<血外魔道・石榴吹雪>:<十二鬼道召喚術>:<蓬茨・一式>

 :<双豪閃>:<無天・風雅槍>:<飛剣・柊返し>:<魔蜘蛛煉獄者>:<蜘蛛王の微因子>

 :<血穿・炎狼牙>:<召喚霊珠装・聖ミレイヴァル>:<死の心臓>:<光穿>:<光穿・雷不>

 :<塔魂魔突>:<超翼剣・間燕>:<女帝衝城>:<闇穿・流転ノ炎渦>:<光魔ノ秘剣・マルア>

 :<陰・鳴秘>:<飛剣・血霧渦>:<荒鷹ノ空具>:<悪式・霊禹盤打>:<星想ノ精神フォズニックマインド

 :<星想フォズニック潰力魔導クラッシュ>:<湖月魔蹴>:<獄魔破豪>:<水月血闘法>:<水月血闘法・鴉読>

 :<血想剣>:<血想剣・魔想明翔剣>:<攻燕赫穿>:<柔鬼紅刃>:<鬼喰い>

 :<血想槍>:<魔人武術・光魔擒拿>:<悪愚槍・鬼神肺把衝>:<蓬莱無陀蹴>:<火焔光背>

 :<雷式・血雷穿>:<瞑道・霊闘法被>:<夜王鴉旗槍ウィセス>:<魔界沸騎士長・召喚術>:<光魔ノ奇想札>

 :<魔装天狗・聖盗>:<蓬茨・水月夜烏剣>:<仙羅・幻網>:<仙羅・絲刀>:<氷皇・五剣槍烈把>

 :<龍神・魔力纏>:<水月血闘法・水仙>:<仙玄樹・紅霞月>:<血龍天牙衝>:<仙魔・暈繝飛動>

 :<仙魔・桂馬歩法>:<虎邪拳・黒鴨狩>:<崑崙・白龍血拳>:<白炎仙拳>:<龍豪閃>

 :<血龍仙閃>:<龍異仙穿>:<闘気玄装>new:<魔闘術の仙極>new:<霊仙酒槍術>new

 :<戦神震戈・零>new:<玄智・陰陽流槌>new:<青龍蒼雷腕>new:<青龍雷赫穿>new:<玄智・八卦練翔>new

 :<朱雀閃刹>new:<悪式・突鈍膝>new:<白蛇穿>new:<白蛇竜異穿>new:<青龍蒼雷拳・破>new

 :<霊仙八式槍舞>new:<凍迅>new:<黒呪強瞑>new:<黒呪仙剣突>new:<黒呪仙炎剣>new

 :<黒呪鸞鳥剣>new



 恒久スキル:<天賦の魔才>:<吸魂>:<不死能力>:<血魔力>:<魔闘術の心得>

 :<導魔術の心得>:<槍組手>:<鎖の念導>:<紋章魔造>:<精霊使役>

 :<神獣止水・翔>:<血道第一・開門>:<血道第二・開門>:<血道第三・開門>:<因子彫増>

 :<破邪霊樹ノ尾>:<夢闇祝>:<仙魔術・水黄綬の心得>:<封者刻印>:<超脳・朧水月>

 :<サラテンの秘術>:<武装魔霊・紅玉環>:<水神の呼び声>:<魔雄ノ飛動>:<光魔の王笏>

 :<血道第四・開門>:<霊血の泉>:<光魔ノ蓮華蝶>:<無影歩>:<ソレグレン派の系譜>

 :<吸血王サリナスの系譜>:<血の統率>:<血外魔・序>:<血獄道・序>:<月狼ノ刻印者>

 :<シュレゴス・ロードの魔印>:<神剣・三叉法具サラテン>:<魔朧ノ命>:<鎖型・滅印>:<霊珠魔印>

 :<光神の導き>:<怪蟲槍武術の心得>:<魔人武術の心得>:<超能力精神サイキックマインド>:<銀河騎士の絆>

 :<覚式ノ理>:<旭日鴉の導き>:<戦神グンダルンの昂揚>:<軍事貴族使役>:<召喚魔槍・無名無礼>

 :<羅仙瞑道百妙技の心得>:<水の神使>:<王氷墓葎の使い手>:<氷皇アモダルガ使役>:<霊纏・氷皇装>

 :<召喚闘法>:<光魔武龍イゾルデ使役>:<経脈自在>:<仙魔奇道の心得>:<滔天仙正理大綱>new

 :<性命双修>new:<滔天神働術>new:<滔天内丹術>new:<滔天魔瞳術>new:<四神相応>new

 :<魔街異獣の担い手>new:<黒呪咒剣仙>new:<神咒法・黒黎>new


 まずは、称号:覇戈神魔ノ統率者を調べる。

 ※覇戈神魔ノ統率者※

 ※血ガ蜘蛛王ト霊獣四神ヲ覇戈討伐、神魔ヲ祓イ、時空ヲ突ク覇槍使イ※

 ※神魔高位特異現象増嵩、全能力中上昇、成長補正++※

 ※神魔ノ者たちに好意を持たれ、巨大な存在に好かれる確率が上昇※

 

 称号:四神の盟約者を獲得した時、血の盟約者、センビカンセスの蜘蛛王位継承権、ラメラカンセスの蜘蛛王位継承権が多重連鎖していた。

 

 次は称号:戦神イシュルルの加護。

 ※戦神イシュルルの加護※

 ※体術と槍武術と二槍流が上昇※

 ※神槍の戈魔力を吸収し、<戦神震戈・零>を獲得※



 次は<闘気玄装>を調べよう。

 ※闘気玄装※

 ※玄智武王院流<魔力纏>系統:仙技<闘気霊装>に分類※

 ※白蛇竜武王鬼流<魔力纏>系統:神仙絶技<闘把神霊装>に分類※

 ※三叉魔神経網系統※

 ※魔装天狗流技術系統:上位変身奥義系※

 ※義遊暗行流技術系統:上位変身系※

 ※怪夜王流技術系統※

 ※高水準の<魔闘術>と<魔力纏>技術系統と覇王ハルホンクの御魂と<経脈自在>と<光魔ノ王笏>と<脳魔脊髄革命>と<魔雄ノ飛動>と魔技三種に<超脳・朧水月>と<水神の呼び声>と<月狼ノ刻印者>、<魔手太陰肺経>の一部、羅仙族、仙羅族、仙王鼬族の<闘気霊装>や<瞑道霊装>系統の使い手の魔力の吸収及び体感が必須※

 ※普遍的に<魔闘術>系統の強度が大幅に強化され、他の魔技も相対的に上昇し体重が変化、浮力と加速を得る※

 ※熟練度と才能次第で、ただの魔力操作が極めて高度な<闘気玄装>に変貌を遂げることもある。また、<闘気玄装>は能力と功能と心技体の向上具合の変化を促すことに成り、体得している内観法も良い方向へ変化を遂げるだろう※

 ※様々な武法に<魔力纏>などのスキルを体得していると<魔手太陰肺経>と同様に<闘気玄装>は覚えにくくなるだろう※

 ※古代の白蛇仙人ブショウが仙剣・仙槍の秘奥譜『闘気玄装』と『玄智・明鬯組手』を開発したとされる※


 へぇ、白蛇仙人ブショウ様か。

 <闘気玄装>を開発したのはホウシン師匠ではないのか。

 そのホウシン師匠の師匠がブショウ様かも?


 否、ホウシン師匠のご先祖様がブショウ様かな?


 白蛇仙人ブショウ様が気になる。

 表示されているブショウ様を、人差し指の腹で突くようにトトトトッと連打しまくった。


 すると、

 

 ※【神水ノ神韻儀】が行われる以前、白蛇仙人ブショウは、魔凱闇大鐘レドアインとそうの魔弦楽器デジャを使い、玄智の森の白蛇竜大神インの力を体内に取り込もうとして失敗、白蛇大鐘に変化し死亡しているが、武王院の開祖の一人とされる※


 と出た。

 もうこれ以上の文字は出ないようだ。

 

 次は<魔闘術の仙極>を調べようか。

 ※魔闘術の仙極※

 ※水神アクレシスと霊獣四神を奉る大豊御酒が必須※

 ※すべての高水準の能力、<魔雄ノ飛動>系統のスキル、<魔闘術>と<魔闘術の心得>の極めて高い熟練度、高水準の魔技三種系統能力、<経脈自在>、<仙魔・暈繝飛動うんげんひどう>が必須※


 やはり大豊御酒が必須だった。

 〝玄智の森闘技杯〟の予選で優勝し、その褒美に大豊御酒を飲んだ直後、この<魔闘術の仙極>を獲得したんだ。


 あの馥郁たる味わいの大豊御酒は忘れていない。

 戦神イシュルル様は、大豊御酒は闘神酒に近い。と語っていた。


 その闘神酒も飲みたいなぁ。

 カソビの街の米料理、あぁ、鰻まぶしのような料理が食べたかった。


 ま、元々がスキル獲得のための夢魔世界。

 夢の選択は修業が目的だった。

 それに修業の合間にエンビヤのお手製の握り飯は食べられたし、それで満足だ。


 そして、俺の<魔闘術>系統もかなり極まってきたってことだろう。


 しかし、<魔闘術>も槍武術と同じくまだまだ上があるはず。

 

 もっと高みを目指すことに変わりはない。


 続いて<滔天仙正理大綱>の恒久スキルを要チェックや!

 

 ※滔天仙正理大綱※

 ※滔天仙流系統:恒久神仙技<神仙霊纏>に分類※

 ※水の法異結界と大豊御酒に<魔闘術>系統と<魔手太陰肺経>の一部と<闘気玄装>と<召喚闘法>と<経脈自在>と<羅仙瞑道百妙技の心得>と<仙魔奇道の心得>に高水準の魔技三種が必須※

 ※霊獣四神と玄智の森の恵みが詰まった大豊御酒を飲んだことで水属性が強化され、新たな魔力活力源を獲得、滔々と流れる大河を心に宿した者、それは滔天仙流の開祖の証しだ※

 ※魔技三種の能力が上昇※

 ※近接と<投擲>の武術技術系統が向上※

 ※大豊御酒と水の法異結界を得ている使い手は<霊仙酒槍術>など様々な酒から功能が得られ、<霊仙酒豪槍鬼>などの戦闘職業が得られるようになるだろう※


 滔天仙流とうてんせんりゅうの開祖……。

 俺は滔天仙人と名乗れる?

 酒と関係した戦闘職業の<霊仙酒豪槍鬼>は面白そうだ。クレインは魔酒に詳しかったから知ってそう、知ってたら教えてもらうかな。

 

 酔拳などの槍版の酔槍師とかあるんだろうか……。


 <投擲>のほうは、霊獣四神朱雀の<朱雀閃刹>にも繋がっているから、滔天仙流系統も何か覚えられるかもな。

 思えば、転生直後に初めて獲得したのは<投擲>だった……。

 槍投げにも使えるし、今までの経験が糧となっている。

 

 恒久神仙技<神仙霊纏>とは、<闘気玄装>の強化版か?

 ま、玄智の森と水神アクレシス様に感謝だ。

 

 次は<性命双修>の恒久スキルを調べよう。

 ※性命双修※

 ※戦神流命源活動技術系統:神仙技亜種※

 ※大豊御酒、神韻縹渺希少戦闘職業、因果律超踏破希少戦闘職業、高水準の三叉魔神経網系統、魔装天狗流技術系統、義遊暗行流技術系統、九頭武龍神流<魔力纏>系統、霊纏技術系統、<魔手太陰肺経>の一部、<魔闘術>系技術、<水月血闘法>、<経脈自在>、戦神イシュルルの加護、<滔天仙正理大綱>が必須※

 ※使い手の内分泌、循環、神経、五臓六腑が活性化※

 ※己の魄と魂の氣が融合※

 ※魔力と精神力と精力が倍増することで、高密度の魔力操作と酒類の功能と心身の潜在能力の開発を促す修練力が上昇する※

 ※あらゆる異性が興味を持つフェロモンを放つようになる※

 ※戦神イシュルルの秘技の一つ※


 戦神イシュルル様の秘技とは驚きだ。

 再生力などの回復力を倍増させるという感覚だったが、女性好きの俺には、<性命双修>は何気に重要か。


 次は<滔天神働術>の恒久スキルだ。

 指の腹でポチッとな――。


 ※滔天神働術※

 ※滔天仙流系統:恒久神仙技<神仙召喚>に分類※

 ※戦神イシュルルの加護と<水神の呼び声>の水神アクレシスの強い加護と高水準の霊纏技術系統と<召喚闘法>と<魔力纏>技術系統と<仙魔奇道の心得>が必須※

 ※水属性系統のスキルと水に纏わるモノが総体的に急上昇し、水場の環境で戦闘能力が高まり、功能の変化を齎す※

 ※酒を飲むと戦闘能力が向上※


 総体的か、常闇の水精霊ヘルメも強化された理由。

 これも酒と相性が良いようだ。


 次もnewの恒久スキル、<滔天内丹術>を調べよう――。

 

 ※滔天内丹術※

 ※滔天仙流系統:恒久独自神仙技回復上位スキル※

 ※戦神イシュルルの加護と<水神の呼び声>と<魔手太陰肺経>の一部が必須※

 ※玄智の森で取り込んだ様々な功能を活かすスキル※

 ※体内分泌などが活性化※

 ※<闘気玄装>、<魔闘術の仙極>、<血魔力>の魔力が呼応し効果が重なる※

 ※回復玄智丹、万仙丹丸薬などの分泌液と神経伝達物質が倍増し、それらが全身を巡ることにより飛躍的に身体能力が向上し、<魔闘術>と<闘気霊装>系統も強化され、魔力回復能力も高まる※

 ※<経脈自在>で効果倍増※


 これも重要か。


 次は<滔天魔瞳術>の恒久スキルを調べる。


 ※滔天魔瞳術※

 ※滔天仙流系統:独自瞳術スキル※

 ※戦神イシュルルの加護が必須※

 ※使えば魔力を消費、魔力と精神力の更なる消費で効果が高まる※

 ※視覚器を有したモノが<滔天魔瞳術>を喰らうと一定の確率で麻痺し、精神耐性が低い場合は直ぐに麻痺する※

 ※防御方法は無数に存在※


 瞳術は戦いで結構有効だ。

 

 次は<霊仙酒槍術>を調べる。

 ※霊仙酒槍術※

 ※霊仙酒槍流:開祖※

 ※独自槍武術に分類※

 ※玄智の森の魔力、大豊御酒、戦神イシュルルの加護、<脳魔脊髄革命>、<魔手太陰肺経>の一部と魔界セブドラ実戦幾千技法系統と<魔雄ノ飛動>、魔技三種、<超脳・朧水月>、<水神の呼び声>が必須※

 ※大豊御酒を活かした槍武術※

 ※学んだ槍武術が発展する※

 ※水場での槍武術が上昇※

 ※己心の弥陀と似た心根と組手系スキルに高い格闘センスが求められる※

 ※魔酒と神酒で槍武術が更に向上※


 開祖に酒で強化か。

 次は<戦神震戈・零>を調べよう。

 ※戦神震戈・零※

 ※戦神イシュルル流:<神槍技>※

 ※戦神イシュルルの戈魔力が<戦神震戈・零>と化す※


 連打しても出ない。まぁ使ってみれば分かるか。

 強力な奥義で、雷不のようなイメージだが……。


 続いて、恒久スキルとして獲得していた<玄武ノ心得>を調べようと意識。

 

 ※玄武ノ心得※

 ※霊獣四神玄武の魂の一部と融合した証拠※

 ※霊獣四神玄武の魂と呼応、<四神相応>と連携※

 ※土と物理属性と武術が強まる※

 ※<玄武ノ纏>と<玄武ノ瞑想>と<玄武ノ探知>が必須※

 ※<脳魔脊髄革命>と<光闇の奔流>が必須※

 ※すべての高水準の能力と大豊御酒と<水の即仗>と<水神の呼び声>と<光神の導き>と<魔雄ノ飛動>と称号:血の盟約者と<魔獣騎乗>と<神獣騎乗>と<人馬一体>が融合した<神獣止水・翔>が必須※

 ※使えば使うほど、霊獣四神と使い手の精神が融合し功能を齎すが、使い手の精神力と魔力が喰われ消費される※

 ※霊獣独自のスキルも覚えるだろう※ 

 

 と、<四神相応>となっているがちゃんと出た。

 

 強力だから消費は当然か。

 次も<四神相応>に内包されている恒久スキル<青龍ノ心得>を調べよう。

 

 ※青龍ノ心得※

 ※霊獣四神青龍の魂の一部と融合した証拠※

 ※霊獣四神青龍の魂と呼応し、<四神相応>と連携※

 ※雷と物理属性と素早さと武術が強まる※

 ※<青龍ノ纏>と<青龍ノ瞑想>と<青龍ノ探知>が必須※

 ※<脳魔脊髄革命>と<光闇の奔流>が必須※

 ※すべての高水準の能力と大豊御酒と<水の即仗>と<水神の呼び声>と<光神の導き>と<魔雄ノ飛動>と称号:血の盟約者と<魔獣騎乗>と<神獣騎乗>と<人馬一体>とが融合した<神獣止水・翔>が必須※

 ※使えば使うほど、霊獣四神と使い手の精神が融合し功能を齎すが、使い手の精神力と魔力が喰われ消費される※

 ※霊獣独自のスキルも覚えるだろう※ 


 青龍系は結構覚えている。


 そして、<四神相応>に内包されている<白虎ノ心得>も意識――。

 ※白虎ノ心得※

 ※霊獣四神白虎の魂の一部と融合した証拠※

 ※霊獣四神白虎の魂と呼応、<四神相応>と連携※

 ※風属性と武術が強まる※

 ※<脳魔脊髄革命>と<光闇の奔流>が必須※

 ※<白虎ノ纏>と<白虎ノ瞑想>と<白虎ノ探知>が必須※

 ※すべての高水準の能力と大豊御酒と<水の即仗>と<水神の呼び声>と<光神の導き>と<魔雄ノ飛動>と称号:血の盟約者と<魔獣騎乗>と<神獣騎乗>と<人馬一体>が融合した<神獣止水・翔>が必須※

 ※使えば使うほど、霊獣四神と使い手の精神が融合し功能を齎すが、使い手の精神力と魔力が喰われ消費される※

 ※霊獣独自のスキルも覚えるだろう※ 


 次も<四神相応>に内包されている<朱雀ノ心得>の恒久スキルを意識。

 

 ※朱雀ノ心得※

 ※霊獣四神朱雀の魂の一部と融合した証拠※

 ※霊獣四神朱雀の魂と呼応、<四神相応>と連携※

 ※火属性と武術が強まる※

 ※<脳魔脊髄革命>と<光闇の奔流>が必須※

 ※<朱雀ノ纏>と<朱雀ノ瞑想>と<朱雀ノ探知>が必須※

 ※すべての高水準の能力と大豊御酒と<水の即仗>と<水神の呼び声>と<光神の導き>と<魔雄ノ飛動>と称号:血の盟約者と<魔獣騎乗>と<神獣騎乗>と<人馬一体>が融合した<神獣止水・翔>が必須※

 

 ※使えば使うほど、霊獣四神と使い手の精神が融合し功能を齎すが、使い手の精神力と魔力が喰われ消費される※

 ※霊獣独自のスキルも覚えるだろう※ 


 朱雀は火炎系か。


 次はその霊獣四神の心得スキルが融合した恒久スキルの<四神相応>をチェック。

 ※四神相応※

 ※霊獣四神の魂の一部を従えた証拠※

 ※火、水、風、土、雷、無属性が強まる※

 ※霊獣四神の能力がある程度発動可能※

 ※霊獣四神の装備が装備可能※

 ※霊獣四神の装備と関係するモノが近いと反応する場合あり※

 ※身体能力向上※

 ※霊獣四神系のスキルの威力が増し、<脳魔脊髄革命>と連携する※

 

 次は<玄智・陰陽流槌>を調べよう。

 ※玄智・陰陽流槌※

 ※玄智武王院技術系統:上位肘打撃※

 ※<玄智・明鬯組手>の体感が必須※

 ※陰陽を水で表すように両腕の肘の打撃を繰り出す。他の打撃系スキルと連携が可能※

 ※<光闇の奔流>があると威力が上昇※

 ※己心の弥陀と似た心根と組手系スキルに高い格闘センスが求められる※


 この打撃系スキルは風槍流<槍組手>と相性がいい。


 続いて<青龍蒼雷腕>のスキルをチェック!

 ※青龍蒼雷腕※

 ※霊獣四神青龍の<青龍ノ心得>が必須※

 ※使い手の腕と上半身に蒼雷の青龍の御霊を宿す※

 ※腕から青龍の蒼雷の魔力が武器に伝搬し、雷属性が付与される。様々なスキルと連動可能で、そのスキルの威力が向上する※

 

 無名無礼の魔槍との相性も良かった。

 かなり使える。

 

 次は、その連動の結果獲得した<青龍雷赫穿>をポチッとな。

 ※青龍雷赫穿※

 ※霊獣四神青龍技術系統:最上位突き※

 ※血槍魔流技術系統:上位突き※

 ※水槍流技術系統:上位突き※

 ※水神流技術系統:上位突き※

 ※霊獣四神青龍の<青龍ノ心得>と<青龍蒼雷腕>が必須※

 ※龍が如き複数の赫く蒼雷龍の魔力が武器に宿る突き※


 アオモギを倒した際に獲得できたスキル。

 

 次は<玄智・八卦練翔>のスキルを調べようか。

 ※玄智・八卦練翔※

 ※玄智武王院流:上位打撃乱舞※

 ※己心の弥陀と似た心根と組手系スキルに高い格闘センスが求められる※

 ※使い手の高能力と<玄智・明鬯組手>の体感が必須、両腕を活かす格闘術※


 ホウシン師匠とエンビヤとイゾルデに感謝。

 またエンビヤとイゾルデに会いたい。


 次は<朱雀閃刹>のスキルを確認。

 ※朱雀閃刹※

 ※霊獣四神朱雀投擲術:極位※

 ※霊獣四神朱雀の<朱雀ノ心得>と熟練度の高い<投擲>が必須※

 ※朱雀の魔力を宿した投擲術※


 玄智の森の棒手裏剣や手裏剣は大量に入手した。

 それをハルホンクが食べたから、いつでもこのスキルに合わせて<投擲>できる。

 

 今まで<投擲>を経験していたことは重要だったんだな。


 続いては<魔人武術の心得>が必須と分かる魔界セブドラの格闘系スキル……。

 <悪式・突鈍膝>を調べようか。

 ――ポチッとな。


 ※悪式・突鈍膝※

 ※悪式格闘術技術系統:上位飛び膝蹴り※

 ※悪式格闘術技術系統:上位膝蹴り※

 ※<魔人武術の心得>が必須※

 ※<組手>系と<霊魔>系のスキルが必須※

 ※骨盤を押し出す膝蹴りは、<槍組手>と相性がいい※


 次は<白蛇穿>のスキル。

 ※白蛇穿※

 ※白蛇竜小神流技術系統:基礎突き※

 ※水槍流技術系統:最上位突き※

 ※血槍魔流技術系統:最上位突き※

 ※白蛇竜の幻影魔力が白蛇竜小神ゲンの短槍から出現※

 ※白蛇竜小神ゲンの短槍専用技※


 そして、<白蛇竜異穿>のスキルも調べよう。

 ※白蛇竜異穿※

 ※白蛇竜小神流技術系統:極位突き~奥義小※

 ※水槍流技術系統:最上位突き※

 ※血槍魔流技術系統:最上位突き※

 ※白蛇竜族が愛用する<刺突>に連なる白蛇槍スキル※

 ※複数の白蛇竜の魂魄を宿した魔刃が穂先から出る※

 ※<龍神・魔力纏>、<血魔力>、<闘気玄装>と相性が良い※

 ※白蛇竜小神ゲンの短槍専用技※



 続いて<青龍蒼雷拳・破>のスキル表記を指で突く。


 ※青龍蒼雷拳・破※

 ※霊獣四神青龍の<青龍ノ心得>と<青龍蒼雷腕>が必須※

 ※使い手の下地に高能力と<天賦の魔才>が必須※

 ※己心の弥陀と似た心根と組手系スキルに高い格闘センスが求められる※

 ※赫く蒼雷の青龍が魔拳に宿るのは『八極魔秘訣』とも関係がある※

 

 次は<霊仙八式槍舞>を調べようか――。


 ※霊仙八式槍舞れいせんはっしきそうぶ

 ※霊仙酒槍流技術系統:極位槍舞スキル※

 ※龍異仙流技術系統:上位突き※

 ※神獣槍武術系統:上位亜種突き※

 ※水槍流技術系統:最上位突き※

 ※水神流技術系統:最上位突き※

 ※龍豪流技術系統:上位薙ぎ払い系※

 ※豪槍流技術系統:極位薙ぎ払い系※

 ※血龍仙流系統:極位薙ぎ払い系※

 ※三叉魔神経網系統:上位亜種※

 ※すべての能力の高水準が求められる、特に器用さが重要で、大豊御酒も必須※

 ※瞬間的な二連<刺突>系からの連続攻撃※

 ※神酒、霊酒、魔酒で効果倍増※

 ※神槍魔槍問わず、槍専用槍舞、途中でキャンセルし、様々な槍スキルに繋げることも可能な槍舞スキル※


 強力だ。単体のコンボでも良い。

 二槍流、三槍流、四槍流で<霊仙八式槍舞>から<悪式・突鈍膝>や<紅蓮嵐穿>などの〆へ応用は可能か。


 まぁ環境次第だが、このスキルも重要だ。


 続いて<凍迅>スキルをタッチ。

 ※凍迅※

 ※魔烈皇凍迅流<魔烈凍迅>系統:魔皇邦技<魔皇霊装>に分類※

 ※<魔力纏>技術系統:極位※

 ※霊纏技術系統:上位<闘気霊装>※

 ※<魔闘術>と<魔闘術の心得>と<光闇の奔流>と水属性との高い親和性が必須、あらゆる高水準の能力も求められる※

 ※凍迅魔人デレッサ・ハヴァギイの凍迅佩玉とうじんはいぎょくの魔力と血を<火焔光背>で吸い取ったことで獲得※

 ※任意で、使い手の体の周囲に凍った魔力の<凍迅>を噴出させる※

 ※いばらの凍迅魔槍ハヴァギイと連携可能※

 

 凍った茨の魔力を有した魔槍の名は、茨の凍迅魔槍ハヴァギイか。

 そして、<凍迅>は任意。これも、かなり応用力が高いスキルだ。


 次は<魔街異獣の担い手>の恒久スキルを調べよう。

 ※魔街異獣の担い手※

 ※ボベルファに選ばれし民の証し※

 ※ライムランの結晶雲の五十六の眠り日と、アバドンの丘の魔神大戦での暴虐の王や諸侯が暴れる日々を紡ぐ物語に、レブナントの激震を生きとし生ける者ドレウアの魔霊の息吹が精錬のガルアルの悪夢を超える※

 ※大厖魔街異獣ボベルファの〝魔霊脳ボベルファの場〟で意識を共有できるが、傍に、魔王級半神で担い手のミトリ・ミトンがいないと、ボベルファとの正確な意思疎通は不可能※

 ※『ブッティちゃん』などの操作には熟練度が必要※

 

 へぇ、連打しても続きの表示はでない。

 ボベルファは遠くから俺を察知して近付いてきたが……。


 次の<黒呪咒剣仙>の恒久スキルを調べよう。

 ※黒呪咒剣仙※

 ※高水準の戦闘能力と体力回復術と剣術の熟練度が求められる※

 ※ショウカクから複数の魔刃を喰らい、黒呪咒剣仙流を習い獲得した証し※


 続いて<神咒法・黒黎>の恒久スキルを調べる。

 ※神咒法・黒黎※

 ※黒呪咒剣仙流技術系統:奥義神魔技<神魔咒法>に分類※

 ※<神咒霊刺繍>の秘奥へ最初に触れた者の証し、一定の範囲内にいる者が黒呪咒剣仙譜を解読する際スキル獲得率などが上昇※

 ※神魔山シャドクシャリーの洞窟に刻まれている碑文が読めるようになる※


 神魔山シャドクシャリーの洞窟に刻まれている碑文か。

 読めばショウカクさんが〝黒呪咒剣仙譜〟に成ったように<神咒霊刺繍>などが学べる? 刺繍本から元の姿に戻れるなら……遊べるかもしれない。

 

 が、元に戻れないとかなったら、アルルカンの把神書のようになってしまう可能性が大だから、止めとこう。それに神魔山シャドクシャリーは〝列強魔軍地図〟にも記されていない。

 

 かなり遠いはず。

 そして、地名と場所が記されたら、神界セウロスと魔界セブドラの境目がそこだってことになるか。


 次はスキル<黒呪強瞑>か。

 ※黒呪強瞑※

 ※<黒呪強瞑>技術系統:基礎、<魔闘気>に分類、上位系統は無数に存在※

 ※獲得条件に〝黒呪咒剣仙譜〟の理解と少量の魔刃を精神に浴びることが必須※

 ※体に、黒い剣状の魔印や波紋が刻まれる。筋肉が活性化し動きが加速することであらゆる行動力が上昇※

 ※<魔闘術>などの魔技三種に他の<闘気霊装>とも相性が良い※

 ※使えば使うほど強化され魔力消費は大きくなる※

 ※<黒呪強瞑>の開祖は、魔界の神々や無数の諸侯の内の誰かと言われているが不明※


 <魔闘気>に分類か。

 新たなる<魔闘術>系統だな。

 <魔闘気>は聞いたことがないが、同じ<魔闘術>ってことだろう。

 個性で名は変化する。

 

 次は<黒呪仙剣突>のスキルを調べよう。

 ※黒呪仙剣突※

 ※黒呪咒剣仙流技術系統:上位突き※

 ※獲得条件に〝黒呪咒剣仙譜〟の理解と魔刃を体と精神に浴びても生きられる体力と剣術熟練度がある程度求められる※

 ※<黒呪仙剣突>を使えば使うほど速度が上昇※


 続いて<黒呪仙炎剣>のスキルをチェック。

 ※黒呪仙炎剣※

 ※黒呪咒剣仙流技術系統:上位斬り※

 ※獲得条件に〝黒呪咒剣仙譜〟の理解と大量の魔刃を体と精神に浴びても生きられる体力と剣術熟練度が高いことが必須※

 ※黒呪の炎を剣に纏わせる※


 <黒呪鸞鳥剣>のスキルも調べよう。

 ※黒呪鸞鳥剣※

 ※黒呪咒剣仙流技術系統:上位剣舞※

 ※獲得条件に〝黒呪咒剣仙譜〟の理解と尋常ではない量の魔刃を体と精神に浴びても生きていられる生命力と深い剣術熟練度が必須※

 

 ざっと急ぎで調べきったところで<脳脊魔速>が終了~。


 <闘気玄装>を強める。

 <黒呪強瞑>も発動。

 <仙魔・暈繝飛動うんげんひどう>。

 <血道第三・開門>――。

 <血液加速ブラッディアクセル>――。

 扉をぶち抜く勢いで廊下に出た――。

 

 階段を上がり下がり通路を駆けた。


 一瞬で、エヴァとルシエンヌさんに黒豹ロロを追い抜かす。


 スキルを解除しつつ跳躍――。

 横壁を蹴ってからの側転、その側転機動中の――。

 

 床、天井、エヴァの金属の足、ルシエンヌさんの後ろ姿などの移り変わる視界を楽しみつつ廊下の先に両足で着地を敢行――。


 驚いているルシエンヌさんに、


「ルシエンヌさん、中身を確認していると思うが、君が倒した男たちが箱を持っていたから回収したんだ。この中身の薬は何の薬か知っているか?」

「……はい。赤色の粒が大量に入ったものは〝ガルバルソンの麻痺粒子〟。それを使えば大概の者が、一定時間麻痺を起こす。わたしもやられた。対策は<魔闘術>を強めるなど色々とありますが、粒は小さいですから、意外に有効なんです」


 ルシエンヌさんが捕まった要因か。


「へぇ、緑色の粒と紫色の粒は、そのガルバルソンの麻痺粒子が効かなくなる薬?」

「はい、緑色がそうです。紫色は身体能力が高まる〝クレメ双眼の粒子〟か、物理魔法両方の防御用に使える〝紫竜ククチネの粒氣〟だと思います」

「へぇ、どれも貴重そうだ」

「はい」

「もらっとくがいいかな?」

「はい。しかし、シュウヤさん。先ほどの身のこなしは……」

「――あぁ、俺も〝輝けるサセルエル〟があるように、槍使いとして戦いには自信があるからな、その能力の一端だ」

 

 そう言いながら肩の竜頭装甲ハルホンクを意識。

 

「箱はハルホンク、格納しといてくれ」

「ングゥゥィィ――」


 右肩に出た肩の竜頭装甲ハルホンクに箱ごと格納させた。


 当然、ルシエンヌさんは肩の竜頭装甲ハルホンクに驚いている。


「……そ、それも能力の一端……」

「あぁ。それよりも、ルシエンヌさんが捕まった時、〝ガルバルソンの麻痺粒子〟を使われただけではないんだろう? 人質とかがいたんじゃないか?」


 ルシエンヌさんは頷いて、


「……その通り。それでもわたしの不手際……」

「人質に薬か。他にも、【闇剣の明星ホアル・キルアスヒ】の八指や八本指と呼ばれている暗殺者や強者たちの特殊能力などの搦め手か」

「はい……今のわたしの短い会話からの推測と分かりますが、頭が切れますね……」


 正解過ぎたか、俺を睨むルシエンヌさん。


「はは、そうでもないさ。上には上がいる」

「もう一度聞きますが、それほど優秀だからこそ、シュウヤさんたち【天凛の月】の目的が気になります」


 ルシエンヌさんは俺たちを見ている。

 まぁ、闇社会で損得勘定なしに小さなジャスティスのような行動を取る存在は皆無だろうから、信じられないのも無理はない。


「単に、〝輝けるサセルエル〟を得たから、ここに来た。そして、君たちの仲間を偶然出入り口で見かけた。更に俺の能力、戦闘型デバイスって言うんだが、この能力を活かして、フクロラウドの魔塔を色々と偵察していたら、これまた偶然君が拷問されていることを知ったから、今がある」

「ん、全部本当、シュウヤがいなかったら、たぶん【剣団ガルオム】の誰かが犠牲になっていた」


 ルシエンヌさんは、ガードナーマリオルスと黒豹ロロを見て、少し考えると、


「……分かりました。あ、サセルエル夏終闘技祭はどうなりましたか?」

「サセルエル夏終闘技祭の概略はまだ」

「え、あの男たちはもう開催されたと!」

「それは嘘だろう。今、仲間のクナが見える偵察用ドローンの視界を見ているが、出場者と関係者もすべて集まっていない」

 

 俺たちを待っているわけではないと思うが、


「それは朗報!」


 嬉しそうだ。

 出場するつもりか。

 俺と当たるかもしれないが、まぁその時はその時だ。


「……【闇剣の明星ホアル・キルアスヒ】の野郎たちは、君から情報を引き出そうと必死だったようだな」

「はい」


 通路の先の階段を上がり、十字路を右に曲がる。

 来た道を戻っていると、前方から見知った魔素と集団の気配を察知。


「――ご主人様!」

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