八百七十四話 光魔武龍イゾルデ使役

 

 巨大な貝殻にも魔力を感じる。


 『ヴィーナスの誕生』の絵を思い出す。

 実際は一枚の貝殻。

 しかし、マンデラエフェクトと呼ばれている現象で、二枚の貝殻と認識されている。

 そして、俺の記憶では二枚の貝殻だったから印象深い。


 そんな巨大な貝殻の上に、これまた大きい龍骨が鎮座している。

 龍骨が龍韻イゾルデ様、武王龍神イゾルデ様としての本体。


『「この骨が我の本体だ。下の白銀の貝殻にもまた特別な真珠と槍がある。我の力と融合した真珠は如意宝珠とも呼ばれていた」』

『……魔力からして特別そうです……』

『「貝殻と真珠の昔の名は、真珠王ラマムグフハの貝殻と真珠。真珠は持っていれば幸運が上がるとされる。そして、魔界セブドラ側の勢力との戦いの最中は、まだ貝殻と真珠の中に真珠王ラマムグフハの意識はあったのだが……傷付いた我を癒やすために意識は消えた。そうして紆余曲折あり、ここで我は生き続けていた。だからこそシュウヤと出会えたのであろう」』


 悲壮感が漂う。

 頷いた。


 そして、どこかで同じような名を聞いた覚えがあるぞ。あ!


『真珠王ジュマムルグフの名なら聞いたことがあります』

『「異母兄弟にそのような名の者がいた」』


 真珠王ラマムグフハ。

 真珠王ジュマムルグフ。


 レイ・ジャックは真珠王の心臓の宝箱を持つ。


 ローデリア王国の秘宝の一つ。


 真珠王ジュマムルグフと契約する代物だった。その真珠王ジュマムルグフは心臓という形で生きていた。


 そのレイ・ジャックは真珠王の心臓の宝箱をローデリア王国のセリス王女から逃亡の報酬として得ていたが……。


 相当な代物か。

 真珠王ジュマムルグフはローデリア王族の祖先と関係している?


 そのことは言わず、


『貝殻と如意宝珠でもある真珠は理解しました。槍も龍骨の下にあるということですが、名は?』

「『武王龍槍イゾルデ』」

『それは……イゾルデ様の』

「『その通り、我の力が宿る龍槍である」』

『それは凄い。しかし龍の姿で龍槍とは、それほど巨大な槍が骨の下に?』


 見えないが……。

 槍は小さく、人型で扱う?


「『ふふ。勿論、龍の姿では主力には使えん。爪のほうが使えるが、高・古代竜ハイ・エンシェントドラゴニアは知っておるか?』」

『はい。竜言語魔法を扱える知性が高いドラゴン』

「『その通り。我も、高・古代竜ハイ・エンシェントドラゴニアの竜言語魔法と似た〝龍言語魔法〟を使う。昔は気紛れを起こしてな……』」

『人族の姿で暴れていた? もしくは、惑星セラに?』

『「……そうだ。次元渡りの秘宝を使い龍人としてな。ハイロスン辺りでは、荒神、呪神と揶揄された覚えがある」』


 へぇ。

 ハイロスンか。その都市名なら聞いたことがある。

 南海の地方で、人魚、魚人、龍人が多い。


 人魚でセイレーンのシャナはまだペルネーテで歌手&冒険者を続けている。


 あの歌声は癒やし効果が高い。


 すると、注連縄を腰に巻く子精霊デボンチッチが俺の周囲を回る。


 イゾルデ様の双眸がジロッと動いて、注連縄を腰に巻く子精霊デボンチッチを凝視して、


「『シュウヤ、そこの子精霊デボンチッチと一緒に我の骨に何をするつもりなのだ』」

『イゾルデ様の復活を試みようかと』

「『おぉ!!』」


 反応は嬉しい。

 しかし、


『期待させるようで悪いのですが、正直どうなるか未知数。結果によってはイゾルデ様の復活は失敗し、魂ごと消えてしまうか、あるいは、俺の眷属となってしまうか、まったく別のモノに生まれ変わるかもしれません』

「『だから試すといったのか』」

『嫌なら止めておきます』

「『そんなことはない! 挑戦してくれ! 少しでも希望があるのなら、その希望に賭ける! シュウヤに、この命を託そうぞ!』」


 イゾルデ様の龍頭が光る。

 少し元気を取り戻した?

 白銀の鱗と蒼眼が少し煌めいた。


 イゾルデ様はまもなく死ぬと仰(おっしゃ)っていたし、当然だろう。


 なんとか助けたい。

 ホウシン師匠にも頼りたいが……。


 上の層を突破して、ホウシン師匠を呼びに行く時間が惜しい。


 夢五郎スキル探索隊の効果か不明だが、たまたま上の層をすり抜けることができただけかもしれないからな。


 あの怪しい層をもう一度無事に通り抜けられる保証はない。


 頷いてから竜頭金属甲ハルホンクを意識。


「では、アイテムを出します」


 今まで回収してきたアイテムを出した。

 水神アクレシス様や白蛇竜大神イン様の濃厚な魔力を内包した原石。


 複数の原石に魔力を込める。

 手を離して、体を少し退いた。


 直後、注連縄を腰に巻く子精霊デボンチッチが、


『「――デッボンッチィ、デッボンチッチィチッチィ」』


 と不思議な念波や音波を複数の原石に向けて飛ばす。


 念波と音波を浴びた複数の原石はそれぞれ光り輝いた。


 複数の原石から泡が大量に発生。

 空気層のような魔力も発生。


 複数の原石は湖水をも吸引し始めた。


「『おぉ?』」


 注連縄を腰に巻く子精霊デボンチッチは俺の頭部に座った。


 柔らかい感触。

 そんな尻の感想を持った刹那。


 原石を中心に前後左右の湖水が割れ開く。巨大貝殻とイゾルデ様の龍骨のある範囲だけがすっぽりと空気層に変化した。


 天井と前後左右の湖水の断面からは、泡が放出されては、沸騰したように蒸気が少し発生していた。


 宙空に浮かぶ複数の原石は振動しながら腰に注連縄を巻く子精霊デボンチッチの下に移動。


 子精霊デボンチッチはその原石のすべてを吸い込んでお腹を膨らませていた。


 一瞬、キューピッド?

 その姿を見て、ローマ神話の恋愛の神を思い出す。


「『水神アクレシス様の力が扱える? 不思議な子精霊デボンチッチだ……腹が膨れて注連縄が太くなり輝いている……』」


 背後のイゾルデ様も注連縄を腰に巻いた子精霊デボンチッチを知らないようだ。


 イゾルデ様の頭部はそのまま。


 しかし、然り気無く回収した原石が、注連縄を腰に巻く子精霊デボンチッチとコラボするとは思わなかった。


 続いて――。


 エンビヤからもらった回復玄智丹が入った袋。

 サデュラの葉。

 を出しつつ、大地の神ガイア様の魔力が強い土に<血魔力>を混ぜる。


 続いてホルカーの欠片を出した。


 ホルカーの大樹を復活させた時の二神の言葉を思い出す。


『――その〝木片〟は我らの力の一部が入った物だ。それを持てば、汚れに反応してソナタたちを導くだろう』

『――ソナタが頼りなのです。我らは力を使ったので、暫くはこの地に降臨できません』


「『葉と土は分かるが、その樹の欠片から凄まじい二神の力を感じるぞ……どういう……』」

『大地の神ガイア様と植物の女神サデュラ様の二神の力の一部が宿った物がホルカーの欠片です』

「『神々の力が融合したアイテムなのか!!』」

『はい。枯れていたホルカーの大樹を再生させた際に、大地の神ガイア様と植物の女神サデュラ様から賜ったのがホルカーの欠片です』

「『な、なんだとぉぉぉ――』」


 ヤヴァ。

 イゾルデ様が興奮しすぎて、蒼眼の片目が弾け散った。


 腰に注連縄を巻く子精霊デボンチッチもイゾルデ様に驚いていた。


 ポコポコと不思議な音を立てている注連縄を腰に巻く子精霊デボンチッチ

 ポコポコという効果音はマイナスイオンを放っている?

 アロマディフューザーが水を焚いている音と似ていた。


 そんな不思議で可愛い子精霊デボンチッチより、


『……イゾルデ様、力はまだ温存してください。今、セウロスに至る道を辿られては……』

「『す、すまぬ。あまりにも希有なことなのでな……』」

『この玄智の森の世界は、神界セウロスと近いようにも思えますが、神々との対話は難しい?』

「『神界セウロスと近いようで遠い。個人差があるといえる。〝大いなる大結界〟に傷が生まれて、狭間ヴェイルが破れた故に、神界セウロスと分離して〝鬼魔人傷場〟の魔界セブドラ側と繋がった世界がこの玄智の森なのだからな。そんな玄智の森だが、神界セウロスの神々と直に会話をして褒美を賜る仙人はいた」』

『その神々と対話が可能な仙人の種族は?』

「『様々。仙人、仙王鼬族、仙武人、仙甲人、泡仙人、鴉天狗、白蛇仙人、無数だ』」


 腰に注連縄を巻く子精霊デボンチッチも頷くようなそぶりを見せる。


 面白い。注連縄の子精霊デボンチッチは何者なんだろうか。


 玄智の森の過去話はエンビヤやホウシン師匠から聞いた話と<神剣・三叉法具サラテン>たちの過去話とも繋がる。


 貂の種族は仙王鼬族。


 そのことではなく、今の玄智の森のことを、


『武王院の院長のホウシン師匠と八部衆のエンビヤから現状の玄智の森となった原因を少し聞いています』

「『……仙鼬籬せんゆりの森の一部であった玄智の森が離れる結果となった戦いは運命であったのだろう。あの運命神アシュラー様でさえ傷を負った戦いだったのだからな。我は魔界王子ライランに……』」


 蒼眼がギラつくが、興奮されて散ってしまうのは困る。


『興味深い話でもっと聞きたいですが、このままイゾルデ様の復活を優先しましょう』

「『うむ!』」

『もう一度確認しますが、神獣ローゼスとの血の盟約などの経験から、イゾルデ様が復活を果たしても、記憶などが吹き飛んでしまう可能性もあります』

「『ふはは、かまわん! これもまた偉大な縁なり! 水神アクレシス様の匂いを持つシュウヤは水の大眷属氷皇アモダルガを従えているのだ! 何一つ不安はない!』」

『分かりました』

「『ふふ……いつの日以来か! 我の心は滾っておるぞ! そして、我の勘が囁いている……シュウヤの、益荒男の心に従えと!』」


 イゾルデ様の強い心をダイレクトに感じることができた。

 縁を感じる。


『ではイゾルデ様、俺なりの【神水ノ神韻儀】を奏でましょう!』

「『承知!』」

『あ、途中で興奮しないでください。治療、復活の途中であの世に、いえ、セウロスに至る道を辿られては困りますから』

「『ふふ、分かった。人族の見た目の時のように深呼吸を行おう――』」


 龍の頭部の幻影だったイゾルデ様だったが、朧気ながら人族の姿に変化した。


 かなり美人さん。

 しかし、片目がない……。

 先の片目が吹き飛んだ幻影は本当だったのか?


 急いで復活を――。

 が、慎重に――。


 <霊呪網鎖>は使えない。


 巨大な貝殻と龍の骨を凝視。


 <血魔力>と融合しているガイア様の土にホルカーの欠片をさし込む。


 その<血魔力>と融合したガイア様の土をサデュラの葉の上に載せてから、そのサデュラの葉をイゾルデ様の頭蓋骨の上に載せた。

 回復玄智丹も一個載せる。

 その途端にイゾルデ様の龍骨が振動――。

 下の貝殻も白銀の光を発した。


 光は俺たちの頭上を越えて空気層を貫いて天井の湖水を越える。


 その貫かれた空気層の穴から大量の玄智聖水の湖水が垂れてきた。


 が、その垂れ落ちてくる玄智清水が極めて小さい子精霊デボンチッチに変化。


 子精霊デボンチッチは空を舞いながら新たな空気層を広げていく。


 六角形の水の魔法陣?


「『なんという数の子精霊デボンチッチ軍団……聖域を吸い取っている!! 不思議すぎる! シュウヤ、注連縄を腰に巻く子精霊デボンチッチにも協力してもらうとは、このことか!』」


 イゾルデ様は驚愕、俺も驚きの連続だ。


 地底湖を形成していた玄智聖水を吸い取る子精霊デボンチッチたちは空気層をどんどん造り上げていく。


『……偶然とは……いえないですね、はい』


 そうイゾルデ様に念話を返す。


 周囲の湖水の断面には、蓮のような曼荼羅的な紋様が……。


 自然と魔力が湧く。

 俺たちを基点としたゼロ磁場的な異空間?


 が、しかし、地底湖が干上がってしまうんじゃ……。


 すると、龍の頭蓋骨に載せたガイア様の土を含むサデュラの葉と回復玄智丹が溶けながらイゾルデ様の頭蓋骨に染みこむ。


 途端にイゾルデ様の頭蓋骨が強く輝いた。


 イゾルデ様の頭蓋骨の額に魔印と血のルシヴァルの紋章樹のような紋様と<光魔の王笏>の杖のマークが浮かぶ。


「『おぉ――!?』」


 思念で驚く人族姿のイゾルデ様が龍の頭蓋骨の中に引き込まれて消える。


 ルシヴァルの紋章樹の紋様が浮く。


 同時に龍骨の表面が盛り上がると、筋肉繊維がキュルキュルと蠢きつつ内臓の再生も始まった。


 おぉ……。


 続いて、腰に注連縄を巻く子精霊デボンチッチが不思議な音色を響かせる。



 と複数の原石を吐き出した。


 その複数の原石は、えらい速度で再生途中のイゾルデ様の頭蓋骨を貫く!?


 再生されていた肉と骨が飛び散って、イゾルデ様の頭蓋骨は蜂の巣になった。


 ――デボン、なにしとん!?


 と思わず訛る。


 注連縄を腰に巻く子精霊デボンチッチはドヤ顔を浮かべている。


『そんなことより、イゾルデ様を見ろ』と言わんばかりの表情だ。

 注連縄がこれでもかと輝くが、イゾルデ様を見ると魔力が異常なほどに増幅中。混乱したが、大丈夫だった。


 原石の群れに眉間などを貫かれていたイゾルデ様だったが、その原石に龍の筋肉繊維のような細かなモノと魔線が無数に絡み付いて頭蓋骨の奥へと移動。

 脳幹か、松果体か、眼球か、不明だが、原石は脳の一部になるのか?

 原石はイゾルデ様に取り込まれていた……再生具合が凄い。


 リアリティに溢れすぎていて怖い。


 しかし、然り気無く回収していた原石が……。


 イゾルデ様の龍の頭部が本格的に再生を始めると、貝殻はイゾルデ様の体重によって潰れて消えた。再生力も凄まじい高まりだ。

 〝武王龍神イゾルデ〟様の原形が分かった。


 イゾルデ様と出会った際に、イゾルデ様が横切った時に少し見えた姿よりも大きく見える。


 真珠と龍の槍は見えない。


 頭部に白銀の鱗と一対の金の角が出来上がる。

 凄くカッコいい。


 すると、頭部だけでなく――胴体の龍の骨は分厚くなる。

 肉々しい隆々とした筋肉繊維も再生されていた。

 全身の白銀の鱗がぽこぽこと音を立てて誕生していく。

 一部の白銀の鱗の表面に微かな魔印が刻まれてあった。

 その鱗が動いてイゾルデ様の頭部の下、腹、胸元辺りに移動しつつ龍を模るように集積する。


 直後、周囲の子精霊デボンチッチたちが、〝武王龍神イゾルデ〟様の復活を応援するように、


『「――デッボンッチィ、デッボンチッチィチッチィ」』

『「――デッボンッチィ、デッボンチッチィチッチィ」』


 と音色を奏でる。

 不思議と琴の音が響き出す。


 心に響くいい音楽。


 そして、子精霊デボンチッチたちの姿が仙剣者や仙槍者に……。


 あぁ、仙武人の祖先たちか。

 泣けるじゃないか。


 これは本当の【神水ノ神韻儀】だ……自然と涙が溢れ出た。


 更に注連縄を腰に巻く子精霊デボンチッチが俺の髪の毛を引っ張る。


 誘導?


 注連縄を腰に巻く子精霊デボンチッチに誘導されるがまま移動したところは、そのイゾルデ様の胸元。


 複数の魔印が刻まれた鱗の群れで、一対の五本の爪が槍と真珠を握る昇龍を模っている。


 槍と真珠は取り込んでいたのかな?


 その鱗の表面には蒼い原石。


 先ほど、注連縄を腰に巻く子精霊デボンチッチが吐いて、イゾルデ様が取り込んでいた原石は、脳の一部になるのかと思っていたが、その原石が光を帯びて魔線で繋がる。


 魔線の意味は円筒印章と似たりゅう座か?


 複数の原石には穴がある。

 その魔線と繋がっているが、経路を意味するのか?


 <魔手太陰肺経>のような……。


 経絡、筋道の天池などに通じている?


 注連縄を腰に巻く子精霊デボンチッチが気合いを入れるように原石が作る円筒印章に正拳突きを行っている。


 勿論、イゾルデ様にダメージはない。


 今度は一生懸命手刀で突きを行う。


 あ、違う、赤ちゃんのような指を突き出している。


 魔穴の意味もある?


『原石を指で突け?』


 注連縄を腰に巻く子精霊デボンチッチは頷きつつ、指に淡い魔力を灯す。


 と、大人しくなった。


 喋らないが、俺の念話は少し通じているのか。


 よし――<白炎仙手>を発動。

 指先が白炎で燃える。


 神々しい。


 ヘルメの治療や、クナの治療の時に用いたキサラの<白照拳>系の秘奥技術集<白魔伝秘孔指>を想起しながら……原石の点滅のタイミングを見定めて――。


 <白炎仙手>を纏う指先で原石を突く。


 と、原石の真上に梵字が浮かぶ。


 イゾルデ様の龍の本体から心臓音が一回響いた。


 良し、白炎で燃えた指先で――。

 点滅している他の原石も突く。


 再び原石から梵字が浮くと同時に心臓の音が二回響いた。


 そのまま複数の原石の点滅に合わせつつ原石を連続的にリズミカルに突いていった。

 リズムゲームのパズルを解いていく気分、心臓の音が連鎖。

 龍の本体が脈動して龍らしい毛も生えた!

 おおお――。


 原石の円筒印章が胸元の内部に引き込む。


 と、龍神を意味するだろう魔印の梵字が浮かぶ。

 更に、立派な龍の角を持つ頭部が動いた。


 その頭部の前には……。


 梵字が浮かんでいる。


 こ・う・ま・る・し・う゛ぁ・る。

 い・ぞ・る・で。


 おお。


 ピコーン※<光魔武龍イゾルデ使役>※恒久スキル獲得※

 ピコーン※<龍神・魔力纏>スキル獲得※


 おお、眷属化&使役か!

 スキルまで!

 すると、のそっとイゾルデ様の胴体がくねり動く。


 龍の頭部を近づけてきた。

 口が開く。息吹が凄い……。


「『……我は復活を果たした! シュウヤ様のお陰だ、ありがとうございます! そして、我を、このイゾルデを……今後とも使ってください!』


 龍の神々しい声でお願いされたが。

 勿論、頷いた。

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