折れても諦めてもある事実

本編の世界観・キャラ補足短編集だからファン向けだと思います。私は大ファンなので楽しかったです。ホントは一話一話感想言いたいくらいだけど特に心に残った話だけ核心内容にも触れつつ語ります。





一話は色んな意味で素敵でした。初めて一巻読んだ時は正直ふーんだったアンナとヨーキにこれで血が通ったと思います。アイの親ポジションの人らって何組もいるんですが、その中で親に成れなかった理由の説明付けが個人的に納得のいくもので美しかったです。ヨーキがぶれなさすぎでした。外伝の話どれも好きなんですけど最初のこの話が未だに個人的トップで変動しない。

波の夜はホント二人の仲の良さ、変わらなさを感じてしまう。何があってもアイは変わらないですねー。テント飛び出していったところで噴きました。男二人が奮闘してる辺りのアイの描写のテキトー加減が好きです。料理とか作ったw

鉄花行の冒頭の花の描写がなんとなく世界塔を思い出したんですがなんか関係あったりするんですかね(品種が同じとか)考えすぎか。鉄花行と虎と花は比喩や展開が特に美しい(鉄花行)&可愛らしい(虎と花)感じで、とてもおとぎ話してると思います。元からそういう作品だと個人的に思ってますが。

既に出てますがアイの丘と合わせて単行本にまとめてほしい作品ですね。誰を否定するわけでも肯定するわけでもない感情表現や展開がとても自分の中で腑に落ちて納得が出来る作品で、何度も読み返すくらい大好きな作品なので。文章表現もグロくてキレイでとぼけてて柔らかくて飽きないです。

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