第10話 本心はどこに2
僕はルコ嬢と二人でご飯を食べた。
あの二人は自分で用意すればいい。まぁ僕たちはマスターが準備したものを食べるけど。
まぁ、今はもう陽が登り初めている。
ルコ嬢は首がカクカクしている。今にも寝そうだ。
「ルコ嬢、眠いんだったらあっちの部屋で寝なよ。」
ルコは眠いと素直に言う事に従う。
刻杜はルコが部屋に入ったことを確認してから立ち上がった。
そして、まだ寝転がっている二人に声をかける。
「未咲さんは用事があるんじゃないんですか?マスターはそろそろ店に人が来ますよ?」
ここはバーでもあるが、依頼の仲介もしている。開店時間は午前5時。今は4時30分だ。
「今日は休みたい…。」
グデっと横になりながら呟く。
この人は…
「1日でも休んでいいんですか?客がはなれますよ。最近ここから一キロも行かないとこにもここみたいな店が出来たんだった。」
「俺とこの店には関係ないだろ?」
ここまで言って解らないか…。
「客がアッチの店に行っていいんですね?」
ガバッと立ち上がった。
「開ければいいんだろ‼」
バタバタと壊れた物を片付けるマスターを横目に刻社は微妙な色合いの空に浮凪の回復を願った。
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