第2夢 ー悪夢の始まりー

かりん「いろり!!いろり!!」

私「…」ぱち。「ここって…?」

まさと「分からない…ただ、ここにいる皆は睡眠してから起きてこうなったと考えられる。」

はやと「き、きっと帰りに見た化け物の仕業だよ…」

ガシッ。ガンッ!

私「ちょっ…きょうや!」

はやと「いて…何すんだよ、きょうや!」

きょうや「はやとお前さあ、マジであの化け物の呪いとか思ってんの?ふざけんな‼そんなことあってたまるか!」

あゆ「ねえ皆、あまやは?」

私「あ、寝る時には一緒だったのに…」

かりん「ええ!!?ちょっとあんた達とうとうそういう関係!?」

かりんはニタリと笑う。

私「ち、違うよ!あまやが心配してくれただけ。」

かりん「えー?ほんとかなーてか心配してくれてるんだー笑」

きょうや「………とりあえず帰ろーぜ。」

それもそうだ。皆、帰りたいに決まってる。でも、きょうやが庭をでかかった頃……

ビリビリ‼バリリ!!

きょうや「うぐっ!…ってー…んだよ、これ!!」

はやと「どうしたんだよ、きょうや。早くで、出ようぜ。」

バリリリ!!ビリビリ‼

はやと「あがっ!……う、うぅ…痛い…」

かりん「ちょっと!!二人して何?ドッキリのつもり?どいて、私帰るから。」

まさと「かりん待て‼」

びく。

かりん「何よ…驚かさないでよ。」

まさと「この先には行けないんじゃないか?」

私「それは、どういうこと?まさと。」

まさと「例えば…その花壇のアジサイをとって、庭の向こうに投げてみろ。」

私「う、うん…(マンションの管理人さんに怒られないかな…)」

ぶちっ。がさがさ

私は庭の向こうにアジサイを投げた。もちろん、向こう側に落ちるようだ。普通なら……でも、違った。

……バリリリリ!ビリ……ビリ

私「な!?アジサイが…」

かりん「嘘…」

まさと「…こういうことだ。」

あゆ「やだ……怖い…」

きょうや「ちっ。何なんだよ‼怒」ガンッ!

はやと「ど、どどどうしよ…この先に行けないなんて…」

皆は混乱していた…それもそうだ。あの先に行けないと家に帰れない。行こうとすれば電流が流れて痛い思いをする。かと言ってこのままだと、どうなる?明け方になったら大人は探してくれるだろうか…見つかっても、出る方法があるのだろうか……そう考えている私の目線の先は奇妙な雰囲気のマンション。……ん?あのマンションの下にいるのは……

私「あまや!」

まさと「何!?あまやは何処だ?」

あまや「……」

かりん「あまやだ!」

私「良かったー。ねえ、あまや何でそんなとこいるの…」ハッ。

あまやは5つ並ぶうちのマンションの1館のポストの前にいた。

あまやに近づいた私はとてつもない恐怖、寒気に襲われた。

それは、昼間見たマンションはただでさえ薄気味悪かったのに、今は入っただけで失神しそうなそんな怖さだ。

あまや「このマンション全て真っ赤だ…」

私「え…真っ赤って、魂の…?」

あまや「ずっと見てるとボヤける…」………………

まさと「何だこれ!?」

私→くる。「まさと、どうしたの!?」

まさと「スマホの時間が…止まってる…」

まさとがそう言うと、皆が携帯を開けたー…

………本当だー…時間が止まってる…しかも、4時44分にー…

きょうや「…笑えねえ…何でこんな時間で止まってんだよ!ドッキリならもう勘弁だぜ‼」

ピリピリピリっ!!

皆「!!?」

私「何これ…「マンションの管理人…?」」

きょうや「管理人だと?」

まさと「何か知ってるのかも知れない。誰か電話に出てくれ。」

かりん「えー…私は嫌よ。」

はやと「お、俺も…」

きょうや「めんどくせー」

あまや「………お、れ…」あまやが言いかけた時、ふと私が出たくなった。

私「じゃあ、わた…」でも、私が言いかけたら…

きょうや「!!?…じゃあ俺!!俺が出る‼」チラ。

私「!!…?(何??)」

ピッ。

きょうや「……も、もしもし。管理人か?」………

管理人「………あ、出た。もしもーし❗」

皆「!!?」

管理人「えー…私は死神なーんつってー!」

きょうや「……!!ふざけ…」

管理人「私は「生かす者=必要な人」と「死す者=いらない人」を区別する、死神なのだよー。」

私「え!?」

はやと「ひっ!」

管理人「よって君達をいるかいらないか試す。」ニヤ。

きょうや「はあ!?」

かりん「冗談じゃないわよ!」

管理人「はいうるさーい。」ビリビリリ❗

きょうや「うぐっ❗」

かりん「がっ❗」

バタン。

私「二人友❗」

管理人「うるさいとこうなるから気をつけてね?あ、時間がないやー。他はもう始まりそう…」

あまや「……?」じっ。

私「(他…?)」じっ。

管理人「これから君達には1つずつ、ミッションをクリアしてもらう。」

私「(ミッション?)」

きょうや「……どんな?」

管理人「良い質問だねー。ただのミッションじゃない。1人邪魔が入る。死界から取ってきた。」

私「(死界!?)」

管理人「あ、このゲームをやってる人は君達じゃない他のグループも違うのやってんだわ。後はメールで見てねー✨ジャアネー」ブツ。ツー…ツー…

まさと「何だ…今のは…」

ピー。ピー。

まさと「皆、メールだ!」

パカッ。スッ。

私「❗❗」

~ミッションの説明~

1、1つずつ、ミッションが出される。ミッションを全てクリアしないと明日が来ない。クリアしたら元の生活に戻る。

2、死界の女の子が現れ、子守唄を歌い、最後に狙う人の名前を言う。

3、女の子に捕まると殺される。

4、ライフは1人5個。ライフが0になった者はゲームが終わるまで悪夢に襲われる。長ければ死ぬ。

5、全員ライフが0になった時点でゲームオーバーで全員明日が来なくなり復活しないから死ぬ。

6、1つのミッションをクリアすると2時間休憩。次のミッションを待つ。

~上記以上です。~

きょうや「…は、はっ。何だこれ。知るかよ」

はやと「そ、そそそうだよ…第一、ミッションをしないで逃げてたらどうすんだよ。」

あゆ「それだと、死ぬまで待つって風にしか聞こえない…」

私「……❗❗皆❗」

ピコン。

ミッション1、~花瓶を見つけて見つけたと叫んだら終了~

ピコン。

きょうや「はっ、やるかよ。」

あまや「……❗み、皆…」

皆「❗❗」

その時、恐怖で足がすくんで歩けなかった。なんとそこには、昼間見た女の子がいた。

ナイフが刺さった不気味な人形を持って、マンションの3館の前で歌ってこちらを見ている。

まさと「❗❗皆見ろ‼スマホにカウントダウンされてる‼」

私「!!?…嘘…」

残り1分…で開始…

まさと「これはとりあえず逃げるぞ!!」

私「え…(でも、私歩けな…い)」

あまや「……色梨…行こ。」ガバ。

私「え!?うん…」〃〃

そして、皆はそれぞれ逃げた。…きょうや以外は…

まさと「チッ。何やってんだ、あいつ(きょうや)は。」

かりん「皆別れよう!」

私とあまやは1館へ、まさととあゆは5館。3館は女の子がいるし…いや、女の子じゃない、化け物だ。4館の裏にかりん。庭の草のしげみにはやと。

3、2、1、ー…

マンションはそれぞれ1館あたり5階立てで、横に7号室ある。そしてそれぞれのマンションはマンションなのに館が廊下で繋がってる。

私とあまやは1館の3階の114号室から外の様子を見ていた。

私→ドクドク…

怖い気持ちの緊張もあるけど、あまやと二人という緊張もある。

女の子「……ねーんねーんころーりーよーころーしーたーいーのー…」

私「❗❗(歌い始めた‼…もしかして、あれが子守唄歌!?)」

あまや「…」グッ。

私「!…」ギュ。

女の子「だーれーにしよーかーみーつけーよーう~」

私「(歌、長い…?)」

きょうや「あ?どうしたんだよ、化け物。」

たっ。とっとっ。スッ…

バーン!!ガガガッ。

きょうや「ってぇーなー…」

私「!!!」

あまや「……」

女の子「つーいーくーすーえのなかーア、アハハ…だーれか決まっーたよー」

あまや「…!!」

きょうや「…!!」ドシュ。「がふっ!ブッ…」ダラー…

女の子「きょうや君~?」

私「キャ!(嘘…)」ぶるぶる…

             ~~~

まさと「嘘だろ…」

あゆ「まさと…今の見た…?」

まさと「…ああ…おえ…」

ピロピロリン。

まさと「!!」

スッ。

~一ノ瀬きょうや死亡。一ノ瀬の今日のライフ残り4。復活まであと10分~

~ミッション未完了~

まさと「何だと!?」

女の子「ねーんねーんころーりーよー…」

まさと「!!このケータイ…」

まさとは何を発見したのかー…!?気になる続きは3夢へ!!

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