第6話 2014年5月 鈍い呼吸
死にたいなんて言ってはだめだ
なんて言葉はよくきくものだけれど、
死にたいと思うこともまた生きている私達の特権であるわけで。
悲しみの隙間を狙って襲いかかってくるなんとも言えない感情との付き合い方を掴みきれないまま、きょう2ヶ月が過ぎてしまった。
怒り、苦しみ、苛立ち、世の中の悪いとされる感情を全部集めて固めたみたいな、なにかが喉にはりついて呼吸を鈍くさせるみたい。
あったかもしれない時間を想っていきることの無意味さよ。
なにもない、ということについて考えながらきょうも眠る。このまま、起きないことがそれなのか。
春、あなたが憎いです。
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