エピ006「合宿」
と言う訳で、今日がGWの撮影旅行、
今頃「相田」は彼氏とお泊りデートだろう、一応先輩には「急な体調不良でお休み」と言う連絡が入っていた。
そのアリバイつくりが発端だったとは言え、こうして親も先生も無しに先輩や友達と泊りがけの旅行が出来るのは、楽しくなくはない。
先輩は今から気合入りまくりで、東海道線の車内だと言うのにジュラルミンケースごと持ってきた撮影機材一式を広げて、楽しそうに点検している。
俺はかなり重い赤道儀付の三脚運搬係、早美都は何故だか気合の入ったお弁当を楽しそうに抱きしめていた。
宗次朗:「もしかして手作り? お前、料理とかスンの?」
早美都:「うん、得意と言うか、好きなんだよね、お弁当作るの。 今度、お昼のお弁当も作ってきてあげようか?」
夜も更けて、箱根の高原で星空に向けて赤道儀をセットする。
博美:「晴れてよかったねぇ、」
早美都:「星、綺麗だね、」
宗次朗:「大昔の人間は、あの星の一つ一つを、何処か遠くに居る人間のかがり火だと思ってたらしいな。 宇宙人が居るかなんて知らないけど、あの光の下に誰かが居て、俺達と同じ様に色々悩みながら生活してるのかなって想像したら、ちょっと面白いな。」
早美都:「きっと、誰か大切な人の事を想っている、そんな優しい気持ちが、あの星のどこかには、きっとあると思うな。」
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