第20話 親友は恥ずかしい化物

【前回のあらすじ】

 トロイヤのテト鉱山に石碑調査に出た鏡太、ルビー、朱音、ノヴァ。途中スケベなスライムがでたり、綺麗な泉では巨大なモンスターにノヴァが食べられ退治したりと波乱が続いた。やっとの思いで石碑に到着した鏡太は罠にはまり地中へと落ちる。そこには亡骸となった冒険者がいた。遺言とおぼしき手紙を見つける鏡太。石碑の秘密を知る。石碑の封印を解くカギがハンマーと推測した鏡太。翌朝、巨大ハンマーを持ち再び石碑を訪れた。封印解除の呪文を唱えた鏡太。石碑に変化が起きたことから解除成功?と思い鉱山をあとにした。鏡太が落ちた地中でうごめく影。

果たして何者なのか?謎は尚も続いていく。


 鏡太・ルビー・ノヴァ・朱音はトロイヤから戻ってきて解散。各自帰途についた。自室で考え事をする鏡太。

「封印解除で困難なのはセラさんの国パルテノンだよね」

「呪文と道具の所在はわかってるけど100万て大金ポンとは出ないよ」

「ベルさんの国も石碑の存在は解ってるけど道具の手がかりがないんだよね」


(コンコン)ノックする音。鏡太の部屋に入る陽子。

「なんだよ母さん。今、考え事してるから後にしてくれないかな」

「考え事ね~。鏡ちゃんお仕置きのことでも考えたら~。1日はいいとして、2日目は無断外泊よ!そんなにノヴァて人と居たかったのね。このロリコン!」


「あら~そういえば忘れてた。エヘエヘ」

「バカの振りしても無駄よ。初めから馬鹿なんだからね!」


「こんな豊満な肉体が目の前にあるのに、ドワーフに走るなんて、母さん自信なくしちゃうわ。ウッウッ」

 陽子は自分の胸を持ち上げプルンプルン。その後落ち込んでいる。

「初めから馬鹿てヒドイな~」

「ドワーフには興味ありません。母さんの美貌びぼうと肉体が最高で大好きですよ~」

「ホント!やったー。鏡ちゃん大好きよ♡」(フッ。ちょろいぜ母さん)


「それで考え事てな~に?母さんに手伝えるなら言って」

「禁止区域のことだよ」

 鏡太は陽子に経緯を説明した。

「それで知り合いの吸血鬼ルビーの結果待ちもあるんだけど。そういえば母さんの友達にもいるんだよね。良かったら石碑と道具について聞いてくれないかな」

「わかったわ。ちょっと待ってね今、連絡してみるから」


(ピッピッ通信中)

「あっ。もしもしサーちゃん。私~陽子よ。久しぶりね~」

「今日連絡したのはね、バレンタインにある石碑と道具について聞きたいのよ」

「うん。そう。理解った待ってる」

 友人との通信を切る陽子。

「母さんどうだった?」

「急にはわからないって。調べてから近々こちらに出てくるらしいわ。サーちゃんは聞いたことがないそうよ」

「そうなんだ。ベルさんのペンタグラムはルビーが居れば飛べるけど闇雲に情報探すの時間かかるし、紫音ちゃんと朱音ちゃんは何も知らないし、セラさんは、お金かかるしな~。今のところ八方塞がりか」

 女性の名前ばかり鏡太の口から出るので怪しむ陽子。

「な~んか母さんの知らないうちに女の子増えてるわね~。モテモテじゃない」

「どの子が本命なのかしら?」

 そう聞いてくる陽子の顔は怖い。

「本命は母さんだよ」

「キャー鏡ちゃんたらイヤン♡」(ちょろいぜ再び・キラン)


「女の子ばかりだけど圭介君どうしたの?ホモダチやめたの?」

「ホモじゃないよ!トモだよ!圭介は作戦からずっと寝てるよ。打ちどころが悪っかったのかも」

(撲殺天使のせいだからね)岬が叩いて死なないのが不思議と思う鏡太。

「お隣にやしろが出来てるから、死んだらまつればいいわね」

(母さん。圭介は神様じゃないよ)

「そのうち起きてくると思うよ。ギャーとか言いながらね」

(ピンポーン・ピンポーン)

「あら誰か来たみたいね」

「僕が出るよ」

 玄関に向かう鏡太(ガチャ)


「ギャーーー。お前これなんだよ!俺に何があったんだよ!教えてくれよ~」

「・・・」

「ギャーお化け!助けて母さーーん」


「何よ想像し・・・ギャー化物ーーー!助けて恵ちゃーーん」


「な~にうるさい・・・」恵は倒れた。

「め、恵~しっかりしろ!母さん軍隊に連絡!」「わかったわ!」

「お前らな~オレだよオレ」


「もしもし軍隊さん!オレオレ詐欺の化物がいます。至急出動を!」

「やめてくれー!圭介だよ~。俺も自分の姿で倒れたんだからな」

 裸でオムツ。それも異様にお尻がデカイ圭介の姿。顔も腫れている。


「け、圭介なのか!それにしても怪物すぎるよ・・・」

(顔が腫れてるのは多分、岬さんが確認で叩いたんだな。それで目覚めが早いのか。にしても、よく伸びるオムツだな~)

 圭介の尻はオムツが破けてもおかしくないくらいにデカイ!

(それにしても全体像が何かに似てるんだけど・・・)

「俺ってわかるだろ!いや無理か俺も倒れる変貌へんぼうだしな。オムツは寝てたから仕方ないとしてだな、この尻は何なんだよ教えてくれよ~」

「僕にもわからないよ。オムツはお漏らし防止だし、顔は多分、岬さんがやったんでしょ。母さんわかる?」

「ハチにでも刺されたんじゃない?そんなお尻見たこともないわ。恵ちゃんわかる?」

「・・・」まだ気絶していた。

「蜂にしては腫れ方が尋常じんじょうじゃないね。岬さんに尻叩かれたらそうなるかも知れないけど。叩く理由がないよな~」

「オレこんなんで生きていけないぞ。それにけるパンツもズボンもないしな」

「オムツかマワシかフンドシだね。さあどれにする?」

「どれも恥ずかしいじゃねえか!地獄の選択だぞ」

「そうかな~フルチンよりはいいと思うよ」(どれも一緒に歩きたくねー!)


「そ、それもそうか。究極の分岐点だな。ハッピーエンドはあるのか?」

(ないと思う・・・外出たらすぐBADだよ)

「困った。この先こんな人生の選択はないな。男らしさでフンドシでもしとくか」

(僕もう我慢できないププッ)

「あら~フンドシ男らしいわ。想像したら私の香水入れと形が似てるのよね」

(母さんそれヤバすぎ!)

「やっぱマワシか?前掛け無いくらいだし変わんないよな~。オムツだと軍隊くるしな~。鏡、お前が選んでくれ」

「フンドシでいいじゃん」(どれも軍隊くるから同じだよ。プッ)

「おし!ふんどしに決めた!ちょいと着けてくるぜ」


 圭介は家に戻ってしばらくして帰ってきた。

「どうだ!似合うか?」

「うん。まあ。いいんじゃない」(馬鹿だコイツ!)

「そういや恵ちゃん大丈夫か?さすがにあれじゃ仕方ないよな。起こしてくれ」

「おーい。恵~起きろ~圭介だぞ~」

「う~ん。お兄ちゃん私どうしたのかな?」

「恵ちゃんどうよ!フンドシかっこいいだろ!」

「キャー・・・」

 恵は泡を吹いて倒れた。そして悪夢にうなされる。

「う~ん。電柱のお化けが追いかけてくるよ~助けてよ。お兄ちゃ~ん」


「なあ鏡。飯でも食いに行かないか。何かしらんがスッゲー腹減ってるんだよな」

(そりゃまー数日食べてないからね)

「それでいくの?なんかマントでも羽織ったら?」

「お~それナイスアイデアだな!それでいくぞ!」

(さらに怪しいけどねw)


 鏡太は謎のモンスターを仲間にしファミレスにやって来た。

「オレすっごく注目さてるぞ。とくに女子からモテモテだな~」

「注目しないほうがおかしいよ。それで何食べる?僕は、お腹減ってないけど」

「そうだな~適当にオムレツとかカレーとかデザートにパフェもいいな」

「カップル無しのでお願いします!」

(これとカップルと思われたら人生終わる!)

 注文した品を食べながら圭介が質問してくる。

「ところでよ。俺が寝てる間、何かあったか?」

 鏡太は遺跡の事だけを話した。

「へえ~そんなことがね。でこれから情報探しか?」

「そうなるね」「俺とお前の仲だ協力するぜ」

「サンキュー圭介。(そう来るとは思ってたよ)でも出番はまだないよ」


 鏡太を見かけたセラが声をかけて来た。

「あらら。鏡太さんではないですか~お久しぶりです~」

「だれだ!その綺麗なお姉さんは?」

「フリマで知り合ったセラさんだよ。遺跡の情報提供者でもあるんだ」

「初めまして!俺、鏡太の親友の圭介です。美人のお姉さんとお近づきになりたいです!」

 下心ありありの圭介は立ち上がりセラに挨拶する。


「あらあら~美人だなんて困ります~。大魔王さん」

(それ大きなクシャミする人だよ。かなり似てるけど)

「セラさんも御飯ですか?良かったら同席でいいですよ」

「ありがとうございます~では失礼して、よいしょ」

「あの~そこ僕のひざの上です。圭介はこっち来て。あちらに座ってください」

(セラさんなにげに圭介の隣が嫌だったのだろうねw)

「く~。せっかく隣に来ると思ったのに残念だぜ」


「あのあの~ダイエットしたほうが良いですよ~。いっぱい頼んで太りますよ~」

「あはは。セラさんそれは肥満じゃないですよ。病気です」

「誰が病気だ!こんな奇病見たことないぞ。あのセラさん何かわかるこれ?」

 圭介は立ち上がりフンドシ尻を見せる。

「はい。お相撲さんです~」

「クククっ。圭介、セラさんに聞くほうがおかしいよ。予想通りの答えでめちゃ、ウケるよ」

 お腹をかかえて笑う鏡太。

「だってな~。原因知ってるかもしれないだろ」

「知ってますよ~。それ魔女の呪いです~」

「えーーー!」同時に叫ぶ二人。

「あれれ。わたし何かしましたですか~。困ったです~」

「いえいえ。思わぬ情報で驚いただけです。犯人てより、呪いをかけた人はわかりましたけど。これ罰だからな~」

「呪いってこれかよ~。あのチッパイめ!何て恐ろしい呪いやるんだ」

「でもまいったね。それ治してもらえないと思うよ。ほとぼりが覚めるまではデカ尻生活だね」

「あいつ見つけようぜ!ギッタンギッタンにして治させる!」

「無理だよ。以前も返り討ちじゃない。逆に怒らせたら一生そのままだよ」

「う~ん確かにそうだな。しばらく我慢するか。原因はわかったしな」


 またもセラの爆弾発言。

「ほかの魔女さんでも治せると思います~」

「それだ!近々うちに母さんの友達の吸血鬼くるらしいんだ。頼んでみよう」

「お~そいつはラッキーかも。あいつと関係ないなら、やってくれるかもな」

「セラさんありがとう。お礼におごりますよ。こいつが」

「え~俺?まあいっか。助かったし、どうぞどうぞ」

「お言葉に甘えます~。ついでに羽も~」

「僕と圭介でいくらでも買いますよ。高いと無理ですけど」

「そんなにむしれません。ハゲます~」


 圭介が疑問に思っていることを鏡太に聞く。

「そういやさ~。封印解除に巨大ハンマーだっけ鉱山まで運んだんだよな?」

「重かったろう。何で姉貴使わなかったんだ?」

「あーそういえばそうだね。でも初めから連れてなかったし、空間転移で帰るのもルビーが疲れるからね。仕方なかったんだよ」

「なるほどな~。で俺どうやって戻したのよ?」(ギクッ)

「いや~それはその~自然に戻った。アハハ」

「なんか怪しいな。俺も記憶がないから、よくわかんないけどよ。巨大ハンマー 使ってじゃないだろうな~」

「無い無い」(こいつ感づいてきたな)


「岬さんに打たれすぎて記憶飛んでるだけだよ」

(テトにはもういかなし、バレないだろう)

「そういやこの顔の腫れ姉貴か!あのクソアマ~寝てる俺にも容赦ねえな」

「まあ、おかげで目覚めもしたけどよ。なんか変わった夢見てたぜ」

「どんな?」

「爺ちゃんと婆ちゃんの夢だけど。最後あたりは爺ちゃんの浮気が発覚して喧嘩してたな。俺巻き添え食らって殴られて起きたわけよ」

「へえー夢で良かったね。(じいちゃんツエー!)でこれからどうする?」

「どうすっかな。ノヴァとルビーには会いたく無いしな。ゲーセンでも行くか?」

「私も行ってみたいです~。楽しみです~」

 セラはどうやらゲーセンは初めてのようだ。嬉しくてルンルンしている。

(行くこと前提になってるよw。ノヴァさんと圭介合わせるのはマズイしいくか)

「それじゃ、みんなで行きましょう。圭介は離れて歩いてね」

「ひで~。まあ仕方ないけどよ~。セラさんも行くなら我慢しとくか」

「ルンルン♫嬉しいです~。鏡太さん。ヒョウタンさん。GOGOです~」

圭介「・・・」

 こうしてゲーセンに向かうべくファミレスをでた3人。商店街へ向けて歩き出す。


 途中、セラは何かを見つけ走りだした。

「あっ!パン屋さんです。パン買ってきます~・・・戻りました~アンパン大好きなんです~。食べます?」

「あとでいただきます」

(結構買ってるね。ファミレスの後でよく食べれるな~)


【商店街・ゲーセン】 

 鏡太・圭介・セラの3人はゲーセンに来た。

「ちょっと運試しでガチャポンやるか。「ポン」なんだこれキモいな鏡にやるよ」

「これはネカマ(猫耳オカマ)じゃないか!ありがと圭介」

(アリサにあげたら喜ぶだろうな)ポケットにネカマのキーホルダーをいれた。

「そんなの喜ぶとはお前、悪趣味だぞ」

「僕のじゃないよ。知り合いにネカマ好きな人がいてあげるんだよ」

「そうなのか。で何からやるよ?セラさんとプリクラでも撮るかな~ねセラさん」

「あれ?セラさんどこだ?見当たらないな。誰かに聞いてみるか」

 

 鏡太は近辺にいた女性に話しかける。

「すみません。スースー言ってアンパン袋持ってる人いませんでしたか?」

「そんな危険な人知りません!」

 そこへ走ってくるセラ。

「鏡太さ~んトイレ行ってアンパン食べてたです~。そちらはどなたです?」

「キャー!ジャンキー!」

 通行人の女性は逃げだした。

「危険なジャンキーて失礼だよ!セラさん気にしちゃダメだよ」「あれれ?」

 言い方がマズイ二人だった。


「セラさん記念にプリクラ一枚みんなで撮りましょうか」

「嬉しいです~皆さんで撮るの初めてです~」「フレーム花畑。これでいいか」

「好きな文字書けますよ。みんなで書こうか」


     「アンパン大好き」「幸せ家族計画」「早く人間になりたい」


「お前なんだよそれ、どこかの番組か?」

「圭介こそ妖怪人間だよ!まんまだけどさプププ。セラさんのが可愛くていいよ」

「そうか~ちょっと危ない感じもするぞ」「可愛いだなんて照れます~」

「よし撮るね」(カシャ)

「はい、圭介とセラさんの分」

 鏡太はプリクラ写真を二人に分けて与えた。


 セラが一台のゲーム機を指差す。

「あのあの~。これはなんですか~?何か撃つのみたいです~」

「それはピストルで腐った人を撃つゲームだよ。僕がお金出すからやってみるといいよ」

 鏡太がコインを入れ、ゲームが始まる。セラは銃で的はずれなとこばかり打つ。

「はい。エイッ!中々当りませんです~。鏡太さん、圭介さん倒れろです~」

「それやめてーー!僕たち生きた心地がしません!」

「そうですか~。なぜか当ります~」「・・・」。

 セラにやり方を教える鏡太。

「頭狙わないと倒せませんよ。そこそこ狙いつけて今だ!一応倒れたけど」

 全弾。股間に当たっていた。なぜか股間をおさえている鏡太と圭介。


 ゾンビゲームが終わると再びセラはどこかを指差す。

「難しいけど楽しかったです~。あれれ~向こうで何か投げてるの何です~?」

「ボーリングだよ。僕は意外と得意だよ。圭介はまあまあかな」

「たまにはストライク出るぞ!勝負するか?」

「どうせ僕の勝ちだよ。それに格好的にハンデあるでしょ。どうしても勝負したいならやるけどね。セラさんもやりますか?」「やりたいです~」

「ハンデが有ろうと負けはせん!俺の魔球が火を噴くぜ!勝負だ!」


 こうしてボーリングレーンに来た3人。第一球、鏡太。

「ふふふ。じゃ行くよー(ゴロゴロ・カキン!)ストライク!絶好調~」

「中々やるな。この日の為にマイボール用意してたからな。鏡には負けんぞ!でもマントが邪魔だな脱ぐか」

 辺りの客が騒ぎ出す。

「キャー化物!」「あの格好でボーリングすのかしら。信じらんない」

「マイボールらしいわよ!どんなのかしら・・・」

 金の球だった。

「なんか卑猥だわ」「見ろ!金の球投げたぞ!」


(ゴロゴロ・カキーン!)

「やったぜ!鏡みたか!だぜ!もんだな」

 違うものが出来る!と皆思った。


 鏡太、圭介とストライク。続いてセラのゲーム。

「私の出番です~この穴に指を入れてボールを持つと、これでいいです?」

「投げてもいいですが。それ圭介の鼻と玉です」(圭介少し羨ましいぞ!)


「あらあら。改めてエイッです~(フラフラ行くボール)見事ストライク」

「セラさんナイス!みんなストライク何て燃える展開だね。負けないぞ!」


 ゲームは白熱し鏡太のリードで最終ゲームを迎えた。

「これで僕の勝ちだね。あれ僕のボールどこだろ?」「ここよここよ」

「そこか(ガツッ)ウリャー!」「なにすんのよーーー!」

 猛スピードで転がるノヴァ。

「鏡太のアホー!ボールじゃないのよ!溝掃除みぞそうじしたじゃないのよ!」

「だっていきなり出てくるからつい。テヘッ♡」

「・・・」ノヴァは小ささをうらんだ。


「ところで何してるんですか?」

「お散歩してて、面白そうで来たら鏡太いたのよ。ここは危険なのよ」

「おい!チビよくもやってくれたな。小さくなって戻るの苦労したぞ」

「圭介がスケベだからいけないのよ。あとチビじゃないのよ」

「年上に敬意払うのよ。ノヴァさんかノヴァ様つけるのよ」

「じゃ~ノヴァな。元に戻るの手伝ってくれたのは、ありがとな。鏡と仲よさそうだし、今後よろしく頼むわ」

「ま~いいわよ。よろしくなのよ。にしても鏡太、この土偶どぐうどこで見つけたのよ」

「土偶じゃねー!まあ似てるけどよ~」

 鏡太は経緯を話した。


「ダメな男なのよ。化物なのよ。小さいままなら可愛いかもしれないのよ」

(それだと確実にあれだよ・・・)

「鏡太。遺跡の進展どうなのよ?」

「情報次第で次はバレンタインに行こうと思います。その時はまたお願いします。そちらは何かありましたか?」

「う~ん何もないのよ。お店は暇だからどこでも冒険いくのよ。あと遊園地も行くのよ」(ガーン・この人行っちゃったよ)

「遊園地てなんです~?行きたいです~」

「鏡。お前まさか俺を差し置いて女の子達と行くつもりじゃないだろうな」

(終わった・・・)

「はいはい。どうせもう増えてるし、ついて来ていいよ」

「日程は休日の朝8時公園ね。雨は中止。遅れないでよ」

「わかりましたです~。」「了解だぜ。楽しみだな~」

 セラと圭介も遊園地に行くことになり喜んでいる。

「圭介、一応言っておくけどルビーもいるからね」

 圭介は一気にどん底に落ちた。

























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