登場人物解説⑥
■イーリス
しがない旅芸人として『殴られ屋』で生計を立てていたが『闇の三姉妹』公演が評価され安定して公演が打てるようになった。
パレス・セイレーネスに娼婦全員のキャスティングを依頼され取り組みの異なる女性陣をまとめるのに悪戦苦闘していた。
すっかり師匠キャラが板についてきたが、まだまだ模索中の若造でやりたいことと求められることのすり合わせに苦しんでいる。
商人ギルドの要求を断ったことで業界からの抹殺を企てられていたが、サランドロの失脚と同時に『鉄の国』から再スタートの準備中。
■ニィハ
その正体が公開処刑された、元アシュハ皇国女王ティアン・バルドベルド・ディエロ・アシュハ四世であることを劇団内で共有。
当時、マウ王国からの苛烈な侵攻を食い止めるには幼い女王の求心力では足りず、遺恨を残さず指導者の入れ替えを行うため、劇作家イーリスの仕込みで公開処刑を偽装し旅芸人として姿を隠した。
劇団の会計、外部との交渉、けが人の治療と大忙しの裏方を務め、毒に侵されたイーリス、頭蓋骨を割られたギュムベルトの命を救った。
現在は『鉄の国』に劇団の居場所を作るため、鉄の国とルブレ商会との間に入ってドワーフの利益に貢献している。
■オーヴィル
絶大な信頼を寄せる劇団の腕力担当、いけすかない成金男にボコられる。ドワーフ200人を相手に殴られ屋をやって騒ぎを収めた。
『竜殺し』で有名なマウ王国第三王子アーロック・ルブレ・テオルムの登場で、聖都スマフラウの邪竜を退治した当人であることが明かされた。
■リーンエレ
感情の起伏が少なく無口なため誤解されがちだが、劇団に対して並々ならぬ仲間意識を持っている。
数百年ぶりに感情を揺さぶられたイーリスに惚れ込んでおり、無礼なドワーフにぶちぎれたり遠方まで迎えに赴くなどの行動に表れている。
種族的に嫌煙しているドワーフの集落に移り住むほどの覚悟もみせている。
■アルフォンス
誰に対してもされるがままにおとなしくしているが、あいかわらずイーリスにだけ噛みつく。
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