登場人物解説②
■イーリス・マルルム
19歳。
劇団いぬのさんぽ作家。女王と一緒に処刑されたとされる元剣闘士。
写真の無い世界なのでコロシアムの観客か首都に住む一部の人間にしか顔を知られていないが、知っている人間に名前の一致を指摘されると困るので改名して活動中。
メインキャラの名前を変更することはかなり苦痛です。
プロ相手にヒーヒー言ってた彼女も、素人相手に無双し始める。
「これが演劇だ!」とドヤる主人公は書きたくないので師匠ポジになりました。
あと、とても男にモテる。主人公が女にモテないから人気が出ないのかと思い降格処分。
というのは冗談で、作者が女子を書く何倍もアルフォンスから始まり残念な男子を書くのが好きなことの弊害を受けているだけ。
作家とか演出家とか呼ばれるのを嫌って座長を狼に押し付けたけど、ギュムに先生と呼ばれるのは平気な様子。
主人公を食わないように気をつけないといけないキャラの筆頭。
それも寂しいんだけど『騎士王の花嫁さがし』で満足しようと思います。
動物をこよなく愛しているが、新アルフォンスからはとてもナメられている。
■ニィハ・マルルム
18歳。
劇団いぬのさんぽ制作。処刑されたはずの女王。
在任期間がたった一年とはいえ、さすがにイーリスよりはコソコソしてる。
看板女優の器量だが、劇団では裏方を担当し献身的な働きっぷりを発揮している。
ギュムが自立を志したきっかけとなった本人であり、劇団への窓口にもなった運命の女性。
イーリスと違い積極的に動かしていかないと埋もれるタイプの慎ましいキャラなので、今作では主人公の初恋の相手として描いています。
少年からしたら、同じ三つ違いでも十二歳の幼なじみと十八歳の貴人とではまったく別の存在に見えるだろうなと。
初めから対等とは思っていないので、憧れや崇拝に近い感情なのかもしれません。
伊達に地獄を見てはいないので肝が座っており、新アルフォンスが自主的に服従している。
■オーヴィル・ランカスター
27歳。
劇団いぬのさんぽ団員、超つよい吟遊詩人。
劇団旗揚げ以前からイーリスたちと行動を共にする大男。
ドラゴンすら単独撃破した実績を持つ凄腕の傭兵だったが、優しい性格から芸術への関心が強く劇団活動にも理解があった。
子供の頃から頼られてきたことから兄貴気質が強く、イーリスやニィハたちを庇護対象と認識しているため恋愛の雰囲気は微塵も無く、家族のような存在になっている。
ギュムにメシを奢るシーンで言っていたことは作者が先輩から言われ、自らも実践していることです。
今後は新キャラの活躍が中心になる為、団員Aみたいな扱いになってしまうのが少し残念。
じつはこの一年のうちにバツイチが付いた。
■アルフォンス
劇団いぬのさんぽ座長。「演劇を日課にする」という主旨から劇団名をつけた都合、愛犬呼ばわりされている狼。
役職で呼ばれるのをくすぐったがるイーリスが、猫を店長とか社長と呼びたがるノリで座長に据えたと思われる。
群れが全滅し行き場を失い瀕死でさまよっていた所を劇団と出会い、「怖くない」と言って手を差し出すイーリスの腕を食いちぎりかけた。
ティアン>自分≧オーヴィル>イーリスと順位付けをしている。
治癒術で命を救われたことも大きいが、イーリスの小心やオーヴィルのアホを見抜いていると思われる。
喋らないのでニィハ以上に気を使って描写する必要があるし、無駄描写にならない工夫が必要なキャラクター。
もう描ききった感がある。
■イバン
イーリスを姉弟子と慕う考古学者。新キャラに焦点を当てる都合、登場見送り。
彼の持ち込むトラブルや空気の読めなさを盛り込むと収集がつかない為、非常に扱いに困っている。
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