第32話 『最後にしたい』引っ越しのアルバイト

本当は、やりたくなかったけど、生活のために、どうしても、仕方なく、『最後にしたい』引っ越しのアルバイト。

それが、過去最大級のハードさであった。


最初から最後まで、荷物がほとんど、『本』・・・『本』…『本』


それも3階まであって、階段の往復。


少人数でピストンをしながら、運んだ。


階段の上り降りがきつかった。


最初のうちはよかった。


・・・でも、だんだんと、腕の力が・・・・


なんで、最後(にしたい)アルバイトがこんなハードなのと。


泣きそうになった。


社員の人が、無理しなくていいよと言ってくれたのが、救いだった。


人によりけりだが、人扱いされない方もいるので、その点は今日はよかった。


眠ろうとしたけれど、ハードな風景がよみがえってしまった。


段ボール100以上はあっただろうなあ。


おまけに、あんまり言いたくないけど、飲み物の一本ももらえなかった。


過去数回だけど、報われたと思うのは、その「暖かい」気持ちをいただいたとき。


感謝が形に現れる。


そこに心の動きが見て取れる。







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