Intermission

ここから読み始められる方へ

まずは、ここまでお読み下さった皆様

よくぞおつきあい下さいました。

本当にありがとう存じます。心から、感謝申し上げます。なにとぞ、これからもよろしくおつきあい下さい。



さて、ここから読みになる皆様。

基本、そのままお読みになっても大丈夫です。

足りない分は、各話末に、ナビがございます。

ですが、せっかくですので、以下にちょっとした予備知識を。


☆*゜ ゜゜*☆*゜ ゜゜*☆*゜ ゜゜*☆*


【おおもとのコンセプト】


大財閥の令嬢、一乗寺いちじょうじ典子のりこは、どうしようもなく腐っていた。

おまけに、放っておけば、中学時代のジャージで過ごすヒモノでもあった。

家令の古海ふるみりゅうの努力で、彼女はなんとか、ゆるふわ女子の外見を保っている。


そんな典子には、野望があった。

BLの発展と、よりいっそうの普及である。その為に彼女は、モーリス出版社を立ち上げた。


典子の部下、本谷もとや直緒なおは、無自覚フェロモン垂れ流し系の美人(もちろん男)である。

自らの野望達成の為、典子は彼を、各方面へけしかける。



【あらすじ】


・絵本に挿絵を描いていた絵描きさんに、BLイラストを描かせようと目論んだ典子。絵本専門出版社から、激しい横槍が入るが……。(第2章)


・結婚し、BLから足を洗おうとした同人作家。その作家にほれ込んだ直緒は……。(第3章)


・典子の実家、一乗寺財閥が、パーティーを開くことになった。ダンスを披露することを命じられた典子。だが、ヒモノ根性丸出し、さらに腐女子の本性が炸裂し……。(第4章)


・お金持ちのパパを持つ典子。彼女の悪業は、とどまるところを知らない。人気の時代小説家を恐喝し、時代小説BLを書かせようとする。彼の読者を、根こそぎ、BLファンにする計画だ。この本は、一乗寺建設の創業110周年記念に配布されることになっていた。BL本を、大財閥創業の記念品に? それを知った家令の古海は……。(第5章)


・連続する腐女子狩り。メイドの篠原もなみが巻き込まれ、切りつけられた。怒りに我を忘れた典子は、もなみを切りつけた犯人を追って書店ビルへと入っていく。おりしもビルでは、書店員や出版社社員を人質に、爆弾魔が立て籠もりをしていた。

本編は、謎解きありの、本格ミステリです。(第6章)



・(次章第7章前説)

なんか、古海が悩んでます。典子が直緒を、あちこちの男のところへ派遣するからです。違うか。ま、そんな感じです。



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【主な登場人物】


・一乗寺典子 [いちじょうじ のりこ]

 BL専門電子書籍出版社、モーリス出版社長兼編集長。

 一乗寺財閥令嬢。

 ピンクのゆるふわファッションを労働着と誤解している。

 ヒモノで腐女子。


・本谷直緒 [もとや なお]

 モーリス出版編集者。

 絶世の美人。ただし、男。

 気が強くて喧嘩っ早い。


・古海龍 [ふるみ りゅう]

 一乗寺家別邸、家令。

 黒髪、短髪、長身、眼鏡で皮肉屋。

 女性に興味がありません。


・一乗寺創[いちじょうじ そう]

 典子の弟。姉による「創君腐男子化計画」を、古海が必死で阻止している。


・篠原もなみ [しのはら もなみ]

 メイド。完璧な肉食女子。


・小島みなみ[こじま みなみ]

 直緒の元恋人。二股をかけた挙句、ラインで直緒をふった。


・久條泰成 [くじょう たいせい]

 純文学作家。野獣系。


・今河義元[いまがわ よしもと]

 本名。

 時代小説作家、大河内おおこうちかなめの子息。

 普段は受けだが、攻めとして直緒を狙っている。


・くりいむメロン[くりいむ めろん]

 BL同人誌作家。コミケに出店したところ、典子に私立探偵をつけられ、尾行されたあげく、モーリス出版お抱えの作家となる。

 本名、祥田しょうだ雛子ひなこ。婚活実り、めでたく春日雛子となる。


・奈良橋沙羅[ならはし さら]

 大人気BL作家。

 サイン会で爆弾魔の人質に取られたが、典子に救出(?)された。

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