「動くな!」

 声がして、反射的にキースは振り向いた。

 瞬間、

「うっ!」

 発砲音と同時に短い呻き声を発してキースは膝をついた。

「そうだよな……こうなる、よなぁ……。むしろ、なんで、こっちを……選ん、だん、だ……?」

 途切れ途切れに意味の分からないことを呟くキースに、看守は言い放った。

「お前が動くからだよ」

 キースはその声に違和感を感じながら、成す術無くゆっくりと瞼を下ろした。


 〈GAMEOVER〉

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