記念パーティー




ここはどこでしょうか?


少しの頭痛と喉の渇きに目を覚ました私。

ベージュで統一した室内。フカフカのダブルベッド。カーテンの隙間から零れる日差しが、朝を教えてくれている。


起き上がれば、こめかみに鈍い痛みが走る。

ココがどこなのか。なんで私はココにいるのか。そんな事を考えながら、一つだけあるドアを目指す。



……なんで下着だけなの?

今までの感じていた違和感の正体はこれだったんだ。

部屋の中を見渡せば、私のワンピースは壁のハンガーに掛っていた。


鈍い痛みを発する頭を手で押さえるように支え、ワンピースを身に付ける。


そしてドアの向こうで物音がする事に気が付いた。

そっとドアの前で耳をすます。

パチパチと規則的に近い音が聞こえている。


そっとドアを開けると、一人の男性の後ろ姿がみえた。



「あの……」


なんて声を掛ければいいのか?この一言しか出なかった。


「あ、起きた?」


振り向いた男性は高宮瑞希。


「すいません」


そう、口にだす。だって昨夜の記憶があやふやになっているんだもん。


「くくくっ、その顔。なんでココにいるのか分からないんでしょ?」


図星です。


「とりあえずコーヒーでも飲む?」

「はい」


本当はコーヒーより紅茶がいい。でもそんな事、口に出せない。今はなんで私がココにいるのかを聞かなければ。

高宮瑞希はカップを二つ持って来て片方を私に渡してくれた。促されるままソファーに腰を下ろす。


「昨日、伊波さんは店で寝落ち。自宅に連れて行くのもどうかと思って、オレんちに連れて帰って来た」

「ご迷惑お掛けして、申し訳ありませんでした」


良かった。自宅に連れて行かれていたら、どんな事になっていたか。

きっと父は怒り狂い、高宮瑞希を放っておかなかっただろう。


「無断外泊は大丈夫だったの?」

「大丈夫です。昨日は梅ちゃんちに泊る事になっていたので」


元々、梅ちゃんから帰宅は遅くなるだろうから、家に泊りなよ。と言われていた。

深夜に帰宅はリスクが高い。父がいなければいいが、居た場合面倒くさい事になるから。


「あそ、準備万端だったんだね。オレ悪い事しちゃったかな?」

「え?助かりましたけど」


高宮瑞希の言わんとしている事が分からない。


「でも元々泊る予定だったんだろ?」

「はい」

「……はぁ。オマエって純粋培養なの?」


純粋培養?何を育てていると思ってるんだろう。


「あの母親の娘なんだよな?」

「はい」


母は私とは正反対。綺麗で社交的で……男にゆるい。

高宮瑞希は眉間を押えながら、純粋培養がどうのこうのとブツブツ言っている。


「そっか。分かった。林田の家に泊まる予定だったんだな?」

「そうですけど」


他にどこに泊まるんだと思っていたんだろう。


「オマエさ、前から思っていたけど危機感なさすぎだよな」


危機感。そんな事はないんだけど。周りに目を配り、危ない所にはいかない。危険な人には近寄らない。

高宮瑞希は私を見ながらため息をついた。

失礼しちゃうわ。


「いままで彼氏、居た事ないんだろ?」

「い、いましたよ」

「へぇ~、いつ居た?」

「高校生の時……」


父にバレ、留学に追いやられるまで付き合っていた彼。

自然消滅って形で終わってしまった。


「ま、いいや。それよりこれからどうする?」


高宮瑞希は目の前のパソコンをシャットダウンしながら、私に問いかける。

どうするって、何の事?


「お腹空かないか?」


高宮瑞希の言葉に空腹を覚える。

確かにお腹が空いた。


「さ、化粧直して来いよ。そんな顔じゃ外に出るのは……」


昨日は寝落ち。って事は化粧は落としていない。起きてからも鏡を確認していない私は今自分がどんな状態なのか分からなかった。


言われるまま化粧室へと向かう。

三面鏡になるシステム洗面台に顔を映せば絶句してしまった。

マスカラもアイシャドーも取れ、目元はパンダ状態。

口紅は剥げ、アイラインが変に際立っていた。


化粧ポーチから洗顔オイルがついているコットンでキレイにふき取り、携帯用の化粧水、乳液をつける。


簡単に化粧を施し、自分の姿を再確認した。

下ろしていた髪を手ぐしで後ろで軽くまとめ、ピンで留める。なんとか見れる形にはなった。


ワンピースはハンガーに掛ってたお陰で皺にはなっていない。


……ワンピース!!

誰が脱がせた?

思い当たる人物は一人しかいない。


どうしよう。

どんな顔をすればいいの?


今さら下着姿で寝ていた自分を思い返し、頬に集まる熱に動揺してしまった。

背が低いせいで、アンバランスに見える私の身体。

お腹周りの肉……ダイエットしておけば良かった。

こんな身体を見られた私は今まで通りに接する事なんて出来ないよ。




でも、高宮瑞希にしたら大した事じゃないのかもしれない。

綺麗な女性がいつも周りにいるし。

梅ちゃんが言ってた。

『ジュニアの女関係は激しいらしいよ。まぁ、ジュニアを射止めれば次期社長夫人だもんね。みんな必死にアプローチしてるけど、結局ヤっておしまい。って感じらしい』


そして、

『一度しか関係を持ってくれないんだって。それを承知で抱かれる女も悪いんだよ。最初から遊ばれるって分かってて関係持つんだもん』


確かに梅ちゃんの言うとおり。

身体を使って関係を継続させる。

そんな事がまかり通るはずなんかないのに。


社長夫人を夢見るのは、女性なら当たり前なのかもしれない。

それが幸せだと思っているんだろうから。


結局、自分自身じゃなく、実家や家業しか見てくれない周りに対し、嫌悪感を抱く事はごく当たり前の事なのかもしれない。


ただ、高宮瑞希が私と同じように嫌悪感を抱いているのかはわからないけど。

だらだらした思考をシャットダウンし、高宮瑞希が待つリビングへと戻った。

彼が見てきた身体からすれば私の身体なんて幼児体型だろうし。


身体を触られた形跡もないから、私に対して女性を感じてはいないんだろうな。

それってちょっと寂しいけど。


リビングに戻れば、着替えが済んだ高宮瑞希が長い脚を組みソファーに座っていた。


「お待たせしました」

「ふ~ん。そのくらいのメイクの方が可愛いいじゃん」


その言葉に頬が熱くなる。

なんて口が上手いんだろう。


お世辞だと分かっていても嬉しいと感じてしまった。

高宮瑞希の案内の近くのカフェでブランチを取った。


私はベーコンとスクランブルエッグを挟んだパンケーキ。

高宮瑞希はワッフルにハムやチーズが挟まれたサンドウィッチを食べている。



「チェコはどうだった?」


不意に高宮瑞希が訪ねてきた。

会話に困っての事なんだろう。


「チェコはとっても良かったです」

「どこを観てきたの?」

「プラハではプラハ城を。それから南下してチェスキー・クルムロフ城とフルボカー城を」


高宮瑞希は私の話を真剣に聞いてくれている。


「その3つを選んだのは何で?」


高宮瑞希の質問に答えるのは楽しかった。


「プラハ城はギネスにも認定されている『最も古くって大きい城』なんですよ。

城壁に囲まれた広大な敷地には、旧王宮をはじめ、教会や修道院、庭園や美術館があるんです。

中でもゴシック様式の聖ヴィート大聖堂は圧巻でした。

完成するまでに6世紀もの時間がかかったんですよ。

持ち主が変わっても作り続けられてきたんです。


それに、4万枚ものガラスが使われたステンドグラスが……」



高宮瑞希は時折、相槌を打ちながら私の話を聞いてくれた。

こんな風に話を聞いてもらうのは初めてだった。


「他にどんな場所の城を見に行きたいの?」

「沢山あります。イギリスやスペイン、ドイツにも行きたいですね」

「城って言えばフランスの様な気もするんだけど」


確かに城と言えばフランスって概念が日本人には多い。

それはヴェルサイユ宮殿をはじめ、中世期を舞台にした話が多数存在するから。

ヴェルサイユ宮殿での出来事マリーアントワネットの物語、シュノンソー城の城主だった6人の奥方の物語、あげればきりがない。


学生時代はフランスに何度も渡仏した。

久美教授が一緒の時もあれば、1人で行った事もある。


中でも私の一番のお気に入りはユッセ城。

童話『眠れる森の美女』の舞台にもなった深い森に囲まれた場所。

初夏には庭園の薔薇が一斉に咲き誇り、高貴な香りに包まれる。



「へぇ~、一人で旅する事も出来るんだね」


高宮瑞希の中で私は子供の部類に入っているみたい。

嫌な顔をしてしまったのか、高宮瑞希は驚いたように私を見た。


「違う違う。てっきり生粋のお嬢様だと思ったから」

「どうせ、私は世間知らずのお嬢様ですよ」


そう見られているのは分かっている。

周りがどういう風に見ているのか。


「どうして高宮に就職したの?それだけ古城が好きならそっちの道に行けば良かったんじゃん?」

「決められてしまっていたから。私の将来は会社の為にあるんだから仕方ない」


そう自分がどんなに好きでも、叶わない。



「そっか。オレもそうだから何も言えないけど」


高宮瑞希も私と同じ。

それにどこか安心してしまった。


彼も私と同じ境遇。

私の気持ちを他の人よりは分かってくれるんだと。


「オレは結婚相手が決まっている。だから好きな人は作らない。人を愛すれば自分が苦しむだけだから」

「あなたは誰かを愛したの?」

「……あはは、あなたって初めて言われた。オレは瑞希。これからは瑞希って呼べよ」


上手くはぐらかされてしまったみたい。



「オレもオマエをすみれって呼ぶからさ」

「え?」


すみれ。

高宮瑞希の口から出た私の名前。


今、私の顔は真っ赤に染まっているんだろう。

嬉しいのと恥ずかしいのが混ざり合い、ドキドキと大きな音を立てる心臓。



「オレ達は同じだな。自分の好きには何一つ出来ない。金があっても手に入れたいものは絶対に入らない」



瑞希は遠くを見ている。

その先に自分の何かがあるように……。










『100周年を記念し、乾杯の音頭を……』


司会の人の合図でグラスが配られる。

壇上に上がっている私たち家族を羨ましそうな目で見ている参加者たち。


乾杯の挨拶は伊波物産のメインバンクの頭取。長々しいお祝いの言葉と乾杯の言葉。

グラスが合わさり、軽快な音が随所から聞こえ始めれば、人々が口を開きだし、厳粛な空気がガヤガヤと喧騒にかわる。


私たちは父の後ろについて周り、参列してくださった方々に挨拶へとまわる。

笑顔を張り付け、声を発さない。

父の功績を讃える人、母を賞賛する人、私たち姉妹をイヤらしい目で見る人。ここにいる人は様々。


人の欲望が垣間見れるこの場所で、私のヒーローは一際目立っていた。


「あら、デパートのイケメンがいるじゃない」


母の暢気な声が私の耳に入ってきた。

ふっと母をみれば、その目はハンターのように光を放っている。

父が隣にいるのに……。


妖艶な魔女の如く、母は父の元をそっと離れ、瑞希の元へと足を進める母をただ見送る事しか出来なかった。


「すみれちゃん、あのイケメン誰だか知ってるの?」


珍しく恵理佳が話しかけてきた。


「高宮の御曹司だよ」

「へぇ~カッコいいじゃん」


恵理佳の興味も惹いてしまったしまったらしい。

私のヒーローは相変わらず、華やかな女性に囲まれ、微笑みを振りまいていた。


父の後ろをついて歩く。

政界や財界のお偉いさん方。

テレビや雑誌で見た事の著名な方々。


100周年パーティーなんて出来る程の財力はないはずなのに。

父の見栄が先行し、経営難とは思えない盛大なパーティーだった。




「本日はおめでとうございます。父の名代で参上いたしました。高宮瑞希と申します」


瑞希は父に挨拶をする際、少し私にむかって微笑みかけた様にみえた。


「ああ、わざわざありがとうございます。娘がいつもお世話になっておりますのでお父上に直接御礼を申し上げたかったのですが」

「恐れい入ります。すみれさんは真剣に業務に向き合い、部署の中でも厚い信頼を得ています」


お世辞だとしても嬉しい言葉。


「近いうちにお父様にお伝えしようかと思っていましたが……」


嫌な予感がする。

ココで瑞希に言わないで!!


「すみれの婚約が決まり、退職をさせていただく事になるかと」


私の願い虚しく、父は瑞希に結婚の話をした。



「……そうですか。退職なされるんですね」

「ええ、女は早く家庭に入るのが一番。すみれももう25。若いとは言い切れない歳になってきましたから。それに良い縁組を……」


父は嬉しそうに瑞希に話しをしていた。

私の気持ちなんて関係ない。


ガマガエルの嫁になる私の気持ちなんて父にはどうでも良い事なんだろう。

パーティーは順調に進み、泥酔者が出る前にお開きとなった。


父は秘書と一緒に会場を出て行き、母は疲れたから休んでから帰ると私たちに言い、控室として使っていた部屋へと向かった。


付き添う様に、若い男性を後ろに携えた姿は女版アンリ4世。

フランスの国王アンリ4世は財政立て直しの為、政略結婚だった。

約40年にもわたる戦争を収束させ、国民の信頼を得た王。

だが、女好きとしても有名で、生涯五十人もの愛妾がいたといわれてる。


母も恵理佳を引き取り、親せき中の信頼を得ながら、好き勝手に浮気をしている。


それをみんな黙認している。

父の浮気、母の浮気。


それを黙認している伊波家は既に破綻しているんだろう。恵理佳はパーティーに来ていたどこかの御曹司に誘われ、食事に出かけるといっていた。


私に自慢しながら手を振る姿は、どこか母とかぶる。


母が使っている部屋の隣、私と恵利佳が使っていた控室に戻り、恵理佳が置いて行った私服を私のバックに詰める。


私もドレスを脱ぎ、着替えを済ませ重い荷物を引きずるようにロビーに出れば、見知った人々の姿があった。


親友の梅ちゃん、営業部の石橋部長、そして瑞希が談笑していた。

梅ちゃんと石橋部長は部下と上司以上の距離感。

ううん、むしろ腕を組んでいるようにも見える。


瑞希が笑いながら、私に手招きをしている。

呼ばれるまま、三人の輪に加われば、梅ちゃんと石橋部長がただならない仲だと気づいた。


「すみれ、私の彼氏で石橋さん」


梅ちゃんはシレっと私にそう紹介した。


「あはは、そうきたか。梅の彼氏の石橋です。よろしく」


石橋部長がそう言い、私に手を差し出してきた。

出された手を取るか、取らないか悩んでしまう。


「二人とも悪乗りしすぎですよ」


私の居たたまれなさを汲み取ってくれた瑞希が助け船を出してくれた。


「すみれ、もう終わりでしょ?一緒にご飯いこうよ」


梅ちゃんの言葉に頷けば、三人が一斉に動き出す。


「ほら、荷物持ってやるよ」


瑞希が私の手から重いバックをひったくる。

先を行く、梅ちゃんと石橋部長の後に続く瑞希。

その後ろを歩く私。



まだ、イマイチこの状況についていけない。

流されるように、地下駐車場から瑞希が運転する車へと乗りこむ。

自然と助手席に座らされた私。後部座席には、梅ちゃんと石橋部長が仲良さそうに座っている。


呆気に取られたまま、車は銀座方面へ。

コインパーキングに駐車し、皆が進む方へと足をむける。


誰か、今の状況を説明して欲しい。



ついた先は素材にこだわったビストロ料理の店。

予約をしていたようで、ゆったりとしたソファーの個室へと通される私たち。


この店自慢のサングリアで乾杯をした私たちは魚介がふんだんに入ったパエリアや新鮮な生牡蠣に舌鼓をうった。



で、誰か今のこの状況を教えてください。

アルコールが入る度に、梅ちゃんと石橋部長の距離が縮まる。


「あの、梅ちゃん。説明が欲しいですけど」

「え?説明?」

「うん、なんで石橋部長と一緒なの?」


そう、梅ちゃんと石橋部長の接点が分からない。

そして40をとっくに過ぎている石橋部長とまだ26になったばかりの梅ちゃん。


政略結婚以外で、この年齢差で付き合うなど、私の思考にはない。



「やっと射止めたの。長年の想いが勝った。って感じかな?」


……意味が分からない。


「あのもっと詳しく教えてよ」

「ん~それはまた。それよりすみれ、あんた結婚するの?」


触れて欲しくない話。

隣に座る瑞希を見上げれば、苦い笑みを浮かべていた。


「結婚はするみたい」

「はぁ?あんたの結婚でしょ?」


アルコールの入った梅ちゃんはめっちゃガラが悪い。


「親が決めた事だから……」


そう、勝手に決められた。

結婚と言うより身売り。


「それで良い訳?」

「良いもなにもないよ。決まった事だから」

「それにしても……」


梅ちゃんがまるで自分の事のようにエキサイトしながら、私の父を罵倒してくれている。


「ほら、梅。すみれさんが困るからそれくらいにしとけよ」


石橋部長の制止でなんとか梅ちゃんは落ち着きを取り戻してくれた。

今、この時だけはガマガエルを忘れたい。

そう思うのは、ズルい事なのかな?


「それで、ぶっちゃけいきなり結婚になったのはなんでだ?」


瑞希は空気を読まずに、私に聞く。

言いたくない。

言った所で、今さら何も変わらない。



「言ってみれば、解決策が出るかもしれないだろ?」


瑞希は私を諭すように、話をする。

この話を終わらせるつもりはないんだろう。


「伊波物産、経営がヤバいみたいで……」

「チッ。思いっきり『身売り』ってヤツか」


分かっているなら聞かないで欲しい。



「で、元凶は分かってるのか?」

「元凶?」

「ああ、元々経営が危なかった訳じゃないだろ?」

「うん、十年前の……」



ガマガエルから聞いた話しを瑞希に話した。

それを黙って聞いてくれる瑞希。


政略結婚しかない。と育ってきた私たちは共通点が多いのかもしれない。

瑞希が私に親切にしてくれるのも、同じ穴のムジナだからなんだと思う。


私の話を聞いた、瑞希は石橋部長と何かを話し出した。

私は酔っ払い梅ちゃんの相手で精一杯。

二人の話が気になるものの、梅ちゃんの相手からは逃れられなかった。






「今日は楽しかった。また一緒に飲みに行きましょうね」


石橋部長はフランクにそう言い、梅ちゃんを抱きかかえるように帰って行った。


「さ、送るから乗って」


結婚の事はあれから一度も口にしない瑞希。

帰宅中もそれは変わらず。


「あんまり悩むなよ。物事はどんな風に変わるか、分からないからね」


気休めの瑞希の言葉。

でも、それを心から望んでいる私も否定できない。


そんな夜にだった。



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