第7話 限界と救い

毎日のように続く嫌がらせに、ゆなは限界を感じていた。

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だが基本真面目なゆなはへこたれることもなく、

部活を辞めるなど一言も言わず頑張った。

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「なぁ絢人、最近ゆな変じゃない?

 妙にため息ばっかりついてるし、疲れたまってるような顔してる」

この頃、絢人と歩はゆなのことを少しずつ気に掛けるようになっていた。

「確かに最近元気ないよな… 俺後で聞いてみるわ!」

「おう! よろしくな!」


その後俺は休憩時間に聞くことにした。

「宮坂ー? 最近元気ないみたいだけど大丈夫?

 俺たちに話せることあったら言ってね?」

ゆなは、一瞬ばれたかと思い焦った。

本当は話して楽になりたかったけど迷惑はかけちゃだめだと

自分に言い聞かせ「そうですか? 全然元気ですよ?」と嘘をついた。


ここまでで、ゆなと絢人の会話は終わってしまった。

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それから毎日のようにゆなの事が気になってしまい、

見ているとため息をついたり時には涙を流してることもあった。

だが、そんな俺は何もしてあげられなかった。


「ここで俺はゆなが好きなんだと初めて気づいた」


─ そんな毎日が過ぎていく中いつも通りの日がここで終わった ─

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ある日、いつも通り部活を終えて帰宅していると

スパイクを忘れた事に気づき急いで部室へ戻った。

すると…そこには泣き崩れたゆながいた。

「ゆなっ…!?」俺はとっさにゆなを抱きしめた。

なんでゆながこんなことになるまで俺は何もしてあげなかったんだと後悔した。

ゆなはというと、凄く驚いていた。

「絢人先輩っ…?(涙)」

「最近変だなって思ってたらやっぱりなんかあったんじゃん。」

「だってっ…(涙) 迷惑かけちゃ駄目だと思って…」

「迷惑だなんて誰が言った? もっと頼れよ。何があったか俺に教えて?」

と言われ今までのことをすべて話した。

「俺も少し気づいてたのに何も出来なくてごめんな」

絢人先輩は優しかった。一緒にいると涙が溢れてきて…

「泣くなって。 辛かったよな、頑張ったお前は凄いと思うよ」


その後も私は30分くらい泣き続けたがずっと絢人が傍にいてくれた。

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