第27話 *契約と愛情*

当たり障りNightあります。

――――――――――――――――




視線に気がつき、声をかける。


「どうした?」


「アドフさん。その、今ちょっと身体が疼いてて……その、今すごくエロいことしたい気分です」


こちらを凝視してくる事に、今の言動を取り消したくなるが、既に自分自身開き直りかけている所がある。


「そうだな。俺も正直に言うとディーを抱きたい。今の俺は君に盲目だからな。 断る理由はない。いいのか?」


冷静に返事を返してくるこの真面目な人は、真面目に誘いに乗ってくれたのだった。


「もちろんです」



それからは早かった。



熱を孕んだ視線が自分の身体に注がれているのを感じ、伸びてきた腕が背中に回され、抵抗する間もなく荒々しいキスの波にのまれていた。


「ぅん…ふ……ぁぁ」


口内に捻じ込まれた舌が強引に快感の芽を探り、身体の芯を熱く溶かしていく。

口内を蹂躙されながら、寝巻きを少しずつ剥がされて、その隙間から手が伸び触れるだけの愛撫が繰り返される。


この前はただされるがままだったが、今日はお互いもっと気持ちよくなってほしい。自分も彼の体に触れた。そっと触れ、ぎこちない動きがバレてしまったのか、そっと手を取られた。


「気持ちは嬉しいが、今は俺の方が持たない。今はディーだけが感じていてくれればいい」


手を取られ、呆気にとられている隙に、全裸に剥がされてしまっていた。その間にアドフさんも自ら服を脱ぎ、お互い服を身につけていない状態になる。堪らず逞しい彼の体に抱きつく。


「恥ずかしいです……」


本当はもう少しだけ、地球ではあまりお目にかかれない肉体を堪能したかったという下心もあったのだが、つくづく契約の力は凄いと思ってしまったのだった。


「そうだな。だがこのままでは続きができないぞ」


そう言うや否や、またベッドに押し付けられてしまった。深いキスをされ、すっかり身体の力が抜けてしまった頃


「指、挿れるぞ」

「うっ、……んんッ」


何も指につけていない筈なのに、スルッと入った感触と少しヌルついた気配があった。何故かと彼を見れば


「魔法は便利、だな」


その一言で何となくわかった。原理は知らないが、あの時も使っていたのだろう。すぐに使えるのは才能がか……はたまたムッツリ属性のエロ魔法の素質があるのかわからないが、ガーディ自身に負担が軽減されるのは正直有難かった。


アナルを弄られている間も、アドフさんのエロいキスで口を塞いでくる。


「んッ、ん、ぁ……んっ」



器用に指先で狭い肉壁の中を探ってアナルを解しながら、アドフさんがピッタリと腰を密着させてきて、存在感のある硬い熱塊が腹の間で自分のモノと擦れ合ってビクビクと震えているのが分かった。


「アドフさん、ぁっ、奥が、……何か変です」

「ん?」


 武骨な指に中を弄られて、萎えかけていたペニスが再び硬度を取り戻しつつある。

 恥ずかしいという自分の意思とは裏腹に、腰は勝手に動いて、勃ち上がったペニスをアドフさんのモノに擦りつけていた。


「あぁ、そこ、気持ちいいです」


 身体の内側から勃起したモノを押し上げるように、しかしそれでも丁寧に刺激される。直接触れられてもいないのに射精感が込み上げて、イキそうな感覚を覚える。


「ここが良いのか?」

「やあぁッ! だ、駄目っ」


 駄目と言いながらも、身体はねだるようにしてアドフさんのモノに自分のソレを擦りつけてしまう。丁度腹筋に自分のペニスが擦れることで、さらなる快感が押し寄せる。


 体内を探る指がいつの間にか増やされていることに気付いた頃には、ペニスはいやらしい蜜に濡れて透明な液を零し始めていた。


「あぁ、んッ」

「可愛い声だな」



 自分のモノに当たるアドフさんの極太ペニスも、猛々しく反り返って、赤黒い亀頭を雄蜜に濡らしていた。


「…もっと、欲しいか?」

「ん、な… ひっ、あぁッ!」


逞しいペニスを押し付けられて、アドフさんの指をくわえた肉壁がキュッと締まる。


「あ、あッ、ソコ、触っちゃヤ……あぁッ!」


「俺が持ちそうにないな。入れるぞ」


「んん、ほ……しい、アドフさんの……ちょうだい」


すっかり陥落してしまった今、大きいモノで、激しく突いてほしい。こんな事を思ってしまう自分が変態になってしまったような気がしてならないが、目の前のモノが欲しくて堪らない。



「ゆっくり挿れるから、息を吐いて楽にしていろ…な」


「んっ……い、あっ、やあぁッ!」






巧みなテクで解されたその部分に、ズブズブと、アドフさんの雄の器官が埋め込まれていく。


「あ、あッ、アドフさんのが、中にっ!」

「いい子だ、もう少し……我慢してくれ」

「んっ、やあぁッ」


 一番太い部分を呑み込み、更に腰を進めた。

根本までアドフさんのモノが埋め込まれた時には、僕の額は汗に濡れ、視界は涙でジワジワと滲んでいた。


「入っ、た?」

「ああ、全部入ってる。分かるか?」


 頑張ったな、と褒めるように優しくキスされて、身体の奥が熱くなる。


「アドフさん……っ」

「動いても良さそうだな」


 低い囁き声に、恥ずかしいその部分がキュッと締まる。



無意識の締め付けをきっかけに、アドフさんは下から激しく突き上げ始めた。


「は、あンッ、あ、あぁッ」

「ここ、気持ち良いか?」


「やぁあっ、ソコばっかり……駄目っ」

「ここがイイんだな」


一番感じてしまうポイントを激しく突き上げられ、身体が揺れる。リズミカルな動きに合わせて、アドフさんの手が僕のペニスを優しく扱きあげる。


強すぎる快感に俺は、甘い声をこぼしながらアドフさんの逞しい身体にしがみついて、快感に耐える。


「ん、いいっ、アドフさんの……奥に当たって……っ」

「ッ! おい、締めるな」

「やぁあッ、アドフさんの中でビクビクしてる」


 体内に深く埋め込まれた巨大なペニスが、熱い脈動を感じさせながらビクビクと痙攣して、小さな振動が、腸壁に甘美な振動を与えてくる。


「気持ちイイか?」

「んんッ、……いい、そこっ、ぁぁ…っ」


 大きな手に捕まれた腰をグルリと回され、猛々しい肉棒で中を掻き回されて、勃起したペニスの先からは濃い粘液が糸を引いてこぼれ落ちた。


 俺の中に太いモノを埋め込んで、エッチな腰使いで激しい突き上げを続けながら、アドフさんが鎖骨にそっと唇を落としてくる。


「は、あ、あぁンッ」

「愛している…」

「あ、アドフさん、や、あっ……もう、イクっ!」


僕のペニスを扱く手が一段と早くなる。


「あ、っ、……イクッ、イクッ……! あ、ぁ、あぁッ、……あぁあっ!」

「……くッ」



 高まった射精感に身を任せ熱液を解き放ってしまうと同時に、アナルの窄まりがアドフさんのモノを締め付け、最奥で動きを止めたアドフさんが少し遅れて低い呻きをこぼしながら、巨大なモノを爆ぜさせたのが分かった。


「はぁ、は……っ、ぁッ」


気持ち良すぎて、一度しかイッていないのに、息がすっかり上がってしまう。そして普段なら一度射精をしてしまうと、冷めてしまう心が、今も尚昂りを感じていた。

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