第10話
――朝の扇町球技場は盛り上がっていた。
既に女子達は到着し、観客席で部員の顔がでかでかと載った恥ずかしいウチワを仰ぎながら、応援幕や応援旗をせっせとセットしている。かなり本格的である。ファンクラブの数は200人超。そして吹奏楽部、村井の和太鼓、伊集院の津軽三味線、それぞれ準備をしている。グランドを挟んで前方の敵側の観客席には極魔高校の応援団が20人ほど整列している。
真っ黒な制服に白い手袋をはめたやたら体格が良く人相の悪い、ギラギラとした目の20人は迫力があった。奴らも変なクスリやっているんじゃないのか。
他にも極魔高校の応援に来ている柄の悪い奴らがたくさんいる。約8割がリーゼントとモヒカンとスキンヘッドで構成されていて制服は全員が長ランやボンタンを着用している。女子(?)はドクロの模様のマスクを着用して全員スカートの裾がやたらと長い制服を着ていて何故か竹刀を持参している。
たまにミーハーヤローどもぶっ殺すぞというヤジが飛んでくる。
絶対偏差値低いだろあの高校と僕は思った。
女子達はやだーこわーいと眉を潜めながらヒソヒソと喋っている。さすがの女子も意気消沈気味だ。こいつはマズイ。
「イチロー、あそこだけ昭和だよ」
僕の服を引っ張りながらまるで天然記念物を発見したかのように目を輝かせているツグミ。しばらくすると、アナウンスが入る。
「それでは、爆裂!関東高校サッカー大会、決勝戦を始めていきます。始めに極魔高校サッカー部の入場です」
極魔側の応援席から一斉にうおおおという荒々しい雄叫びが扇町球技場を包んだ。
応援団の太鼓が腹の奥まで響くほどの爆音でドゴンドゴンと鳴り響く。
「キラー!キラー!極魔サッカー!ぶっ殺せぶっ殺せ極魔サッカー!」
という応援団員の犯罪を助長する掛け声。極魔側の応援席だけ明らかに空間が歪んでいた。黒い霧のようなものがトグロを巻いているかのような雰囲気である。
そして彼らの目が怪しくギラギラと光っていた。地獄からの使者という呼び名は、あながち間違ってはいない。僕達は圧倒されて声がでなくなっていた。
そしてフィールドに極魔高校サッカー部が現れた。
黒いユニフォームに身を包んだまるでボディビルダーかのような肉体の彼らは何故か全員がスキンヘッドで眉毛も剃り落としていた。しかも何故かみんなほとんど白目で黒目が無いかのように見える。その光景はまさに異様。
ウゥウゥゥという獰猛な野獣のようなうめき声が奴らから聴こえる。
立ちすくむ僕達。
「続いて、佐久間高校サッカー部の入場です」
というアナウンスの声。しかも誰もかれも声が出なかった。
「みんな!昭和の奴らに圧倒されてどーすんの。応援するよ!」
大声でツグミ。昭和とか、そういう問題じゃない。
伊集院が三味線を掻き鳴らすのと同時に極魔高校に負けないほどの村井の迫力のある太鼓がこだまする。そして吹奏楽部の洗練された演奏。天上天下・佐久間蹴球の歌が始まる。
――ホッ ベベンベンベンベン
世界の片隅 名門校に在りて 我ら佐久間高校蹴球団 光の子とし地上に舞い降り
闇の圧制 打ち破る神の子達 悪逆無道の世界にあれど
我らの心に救いの勝利を 与えたまへや
――アイヤッ ベンベンベベベベンベン
カトレアの花のように美しき かつ 悪をねじ伏せる聖者のごとく
我ら蹴球団 ここに在りき
天上天下・佐久間蹴球! 天上天下・佐久間蹴球!
天上天下・佐久間蹴球! 天上天下・佐久間蹴球!
――イィャァッ ベベベンベンベンベン
佐久間高校サッカー部がフィールドに現れるとともに女子たちの熱狂的な声援が扇町球場を揺らした。奴らが憎悪の塊とすると僕達のそれは正義の光に包まれているかのようだった。両チームは互いに中央で整列する。審判が何かを言っている。
極魔高校の奴らは殺意に近い睨みを効かせて佐久間高校を威嚇していた。
佐久間高校も負けじを睨み返す。フィールド中央の空気が音を立てて揺れ始める。
すると、極魔高校11番が手で合図をするとともに、全員が一斉に手に握っていた何かを口の中に入れ、飲み込んだ。
すると遠目でも分かるほど彼らの身体が痙攣を始め、顔に血管が浮き出始めた。
そしてまるで悪魔のような唸り声が響き渡る。反則だろ。どう考えてもドーピングの類じゃないか。審判注意しろよ。注意というか反則負けだろ。
佐久間高校はそれを目の当たりして全員が足を震わせ、一気に縮み上がった。
彼らの動揺っぷりが観客席からも見て取れるほどだった。
蛇に睨まれた蛙とはまさにこれ。
「深沢せんぱーい!素敵ー田中さーんかっこいー!」
という女子の声援が聴こえたと同時に彼らは勇気を取り戻し、極魔高校の連中をキッと睨み返した。絵に描いたような単純。しかし、そんな佐久間高校をまるで子供扱いするかのようにニヤニヤと不気味な笑みを浮かべる極魔高校。
そして、審判が腕時計を見、それと同時にホイッスルを吹いた。
歴史に残る戦いの火蓋は今、切って落とされた。
ボールは極魔高校からだ。ボールを保持しているリーダーの11番が深沢をジロリと見、そしてニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
そして11番は大胆にも足を大きく振りかぶり、目にも止まらぬ速さでボールを蹴りあげた。ボールは深沢を直撃し、そのまま深沢はボールにえぐり込まれながらロケットのような速さで飛ばされていく。爆裂音とともにボール(+深沢)は佐久間高校のゴールネットへと一直線で飛んでいく。
1人がそのボールにかすり、バスンと音を立てて豪快に弾き飛ばされた。
ボール(+深沢)はゴールネット目掛けて、そしてキーパーの田村目掛けてマッハの速度で飛び込んでくる。田村は足が震え、その場から動けなくなっていた。
そしてそのままボールと深沢は田村を捉え、ボールと深沢と田村は仲良くゴールネットを揺らした。
数秒ほどの沈黙。そして審判のホイッスル。極魔高校の雄叫び。固まる僕ら。
「む、無理だろこれ」
と僕は震え声で呟いた。
「まだ始まったばかりで諦める馬鹿が何処にいる!」
ツグミは胸ぐら僕を掴んで叫ぶ。
「そうだよ。ニノ。諦めたらそこで試合終了だ」
と遠藤。何処かで聞いたことのあるセリフだ。
女子の悲痛な声援によって深沢と田村はフラフラとしながら立ち上がる。
鼓舞させようと女子達がやっけになって声を張り上げる。その中でも『ベッカムよりもネイマールよりもあなたが素敵』という声援が彼らの脳を刺激し、ドーパミンが溢れ始めた。しかし、そんな声援も虚しく極魔高校のイカレた猛攻に為す術の無い佐久間高校は攻めるのなんて到底不可能で死守するだけに必死であった。
しかしそれも虚しくゴールネットを揺らされ続ける佐久間高校。そして何度もボールで吹き飛ばされる。1人は極魔高校とぶつかり5メートル吹き飛んでそのまま担架で運ばれていった。しかしファウルにはならなかった。
だが極魔高校の選手がボールを持った佐久間の選手の服を強引に引っ張ると、その佐久間の選手は投げ飛ばされたように吹き飛んでいき、それはさすがにイエローカードが出されたようだ。いやいや、レッドカードだろ。
そんなこんなで5人ほどが担架で運ばれ選手交代をしていた。
まるで全員ボロ布のようになっている。必死でゴールを守っていた田村は何度となくロケットのようなボールを受け止めようと突っ込み、そして吹き飛ばされ続け、もはや血塗れである。
「おいおい、ゴールキーパーの田村ヤバイんじゃないか?なんで交代しないんだ?」
と僕。遠藤は顎に手を当てて、言う。
「田村は今、友達以上恋人未満の関係の女子がいるんだ。彼女の名前は百合という。ちょうど、この大会の1回戦が終わってから百合と田村の仲は一気に深まった。田村はその百合のことが1年の時から、否、入学した時に目が合った時から恋をしていた。そして田村はこの試合が始まる前に、控室にねぎらいの言葉を掛けに来た百合に対して田村はこう言った。『この試合が終わったら俺とデートしてくれないか?』と。百合は顔を赤らめて頷いたんだ」
「それ、死亡フラグというやつだろ」
「奇跡を、信じよう」
と静かに遠藤。
その時、前半の終わりを告げるホイッスルが鳴った。極魔高校は何の疲れも見せずに怪しい笑みを浮かべながら、ベンチへと戻っていく。一方佐久間高校はみんなで肩を組んで支え合いながら、足を引きずりながらベンチへと戻っていく。
それを見て極魔高校の応援席からどっと笑いが起こる。
遠藤は極魔高校の応援席を鋭く睨みつけて叫んだ。
「必死で頑張ってる奴を笑うな!」
その遠藤を見て更に下品に笑う極魔高校。
臭い3流スポ根ドラマのようなセリフだが、遠藤が言うとサマになる。
僕はいきり立った遠藤をなだめた。
前半戦の結果は……35-0。もはや絶望的である。
モーセが海を割ったほどの奇跡が起こらないと勝てないだろう。
「ニノ、行くぞ」
と遠藤は僕の腕を掴み、何人かの女性陣も引き連れて、佐久間チームのベンチへと駆け足で向かって行く。フィールドに降り、屋根が掛かったベンチまで辿り着くと、そこには酷く破けたユニフォームを身にまとった傷だらけのサッカー部員達がいた。
みんな息絶え絶えにその場ね寝そべっている。その光景を上から見下ろしながらぎゃははと下卑た爆笑するをする極魔高校の観客席の奴ら。
女子達が懸命に彼らを看病する。「先輩、大丈夫ですか?」と女子に触れられた深沢リーダーは「まだまだ、これからだぜ」と言いながら膝を立てて起き上がろうとする。百合が血塗れ(とまではいかないが)の田村キーパーに駆け寄る。
「田村君、もう交代して。観ていられない」
と涙目の百合。差し伸べてきた百合の細い手を田村は握り返し、言う。
「俺は今まで一度も戦ってこなかったんだ。今までいつも俺は逃げてきたんだ。どうせ遠藤がいないから勝てないとか、万全ではないから勝てないとか。何かと理由をつけて戦う前から試合を放棄していた。もしくは誰かを頼みとしてきた。それはサッカーに限らず、なんでもそうだった。俺はいつも誰かについていくんだ。先頭を誰かに頼んで、引っ張ってもらうんだ。それが楽だったから。そして百合、君に関しても俺は逃げていた。どうせこの俺が百合と付き合えるわけがないとか告白する前から諦めていた。俺はいつでも逃げていた。それは正々堂々と戦って負けるのが怖いからだ。だから戦う前から試合放棄をして、ヘラヘラと笑っていた。でも、今までの俺とは、もう、違うんだ」
田村は百合の手を握ったまま、よろめきつつも立ち上がる。
ちょうどその時、ベンチに置きっぱなしの誰かのスマホのアラームが鳴り出した。
アラームの音楽はロッキーのテーマソングだ。田村は続けて話す。
「もう俺は逃げない。真の敗北とは逃げることだ。それは試合に負けて、自分にも負けたことを言う。正々堂々と戦って負けたのなら、胸を張って帰ればいいんだ。それは試合に負けても、自分には勝利したんだから。試合の勝ち負けよりも大事なのは自分に負けないことだということに、さっきの試合で気付いたんだ。試合の勝ち負けなんて二の次なんだよ」
田村は百合の目をまじまじと見つめて続ける。
「俺はさっきも曖昧なことを言って逃げていた。はっきり言おう。百合、この試合が終わったら、俺と付き合ってくれないか?」
百合は涙を流しながら、しずかにコクリと頷いた。
深沢が立ち上がり、振り絞って言う。
「みんな、試合はまだ終わっちゃいない。最後の最後まで全力を出し切るんだ。全てを出し切ればきっと悔いはない」
擦れた声で田村はみんなにそう言った。みんなは拳を握りしめ、震えていた。
「行くぞ!佐久間高校!」
深沢は叫んだ。その声は佐久間高校の観客席にまで届き、そして天上天下・佐久間蹴球のテーマソングが流れる。
女子に看病されたことにより、彼らの士気と体力は完全に回復したようだ。否、回復どころかメーターを振りきっている。闘士が爆発した。うおおおんと彼らは雄叫びをあげた。極魔高校の連中はまだ佐久間高校のやる気が損なわれていないことに驚いているようだ。
そして、後半戦のホイッスルがけたたましく鳴った。それと同時に雨がポツポツと振り出し、すぐに豪雨と変わった。しかし、観客席からは誰1人として帰る者はいない。鳴った瞬間深沢はドリブルをして、1人目をフェイントで抜かす。
そして前にいた大友(3年のやつ)にパスをするが、何処からともなく現れた極魔のDFに呆気無く取られてしまった。DFには鬼のようなドリブルをして、ゴールに向かって行く。何人かが止めようと近づくが、そのドリブルに発生する竜巻のような風で吹き飛ばされてしまう。
「やはり、駄目か」
うなだれる僕。
「いや、まだだ。田村の目を見るんだ」
と遠藤。
雷がピカっと鳴る。
田村の目はりんりんと輝いていた。
DFは前方にいた極魔リーダー11番に豪快なパスをした。中間にいた佐久間部員が軽く吹き飛ぶ。そして11番はゴールに向けて猛攻する。
怖気ずにゴール中央に腰を据えて、手を広げたままの田村。
そして、11番と田村は一対一となる。11番が笑みを浮かべ、ボールをおもいっきり蹴り上げた。ボールは高速回転をしながらビョオオと音を立てながらゴール目掛けて突っ込んでくる。11番は余裕綽々でボールをゴールど真ん中田村目掛けて飛んでくる。
「駄目だ!田村避けるんだ!」
遠藤が叫んだ。雷が何処か近くに落ちて爆音が辺りに響く。
田村はそのキャッチをしようとボールに触れた瞬間、田村は宙高く舞い上がり、そこで木枯らしに舞う枯れ葉のごとく宙で高速にダンスをし、容赦なく地面に叩きつけられた。ボールはころころと転がり、再び11番の足元に来た。
奴は遊びやがったのだ。本来は一発で決めれるシュートを村田に当てて遊んだのだ。遠藤はワナワナと震えている。田村は倒れこんだまま、立ち上がろうとするが、ダメージが大きくて中々立ち上がれない。そこにまた、11番は冷酷にも田村目掛けて蹴り上げようと足を振りかぶったその時。
「田村君!自分に負けないで!」
百合が立ち上がって絶叫をした。その声は扇町球技場を包み、全ての騒音が掻き消された。みんな驚いて百合のほうを見た。
次の瞬間、田村はうぉおおんぎゃあすと、腹の底から、地の底から全てを出し切って唸り上げるような叫び声を上げた。それに気付いた11番は田村を睨みつけ、同じようにうぎぃやぉぉおと雄叫びを上げてボールを蹴りあげた。
なんと、田村はそのボール目掛けて全速力で突進していく。ボールは竜巻のごとく、地面の表面を削りながら田村目掛けて突っ込む。
田村はそのボール目掛けて右腕を振り上げ、固く握った拳で今や遠心力で細長くなっているボールに目掛けて渾身の力で殴り飛ばした。
聞いたことのないような凄まじい衝撃音とともにボールは弾かれた。
そして目を丸くしている11番目掛けてボールはマッハ3ぐらいの速度で飛んでいき、11番はボールに触れた瞬間宙高く舞い上がった。そのボールは上手いこと極魔高校の連中だけに当たりながら、彼らは宙高く舞い上がっていき、ボールは極魔高校のゴールネット目掛けてビョフォォという音とともにぶっ飛んでいく。
それにしてもこのボール、良く破裂しないなと場違いなことをふと思う。
極魔のキーパーが怯えつつもボールをキャッチしようと待ち構える。しかしキーパーはボールを腹深くキャッチしたとともにそのまま飛ばされて、ゴールネットに突き刺さった。ゴールポストが宙に浮き、後ろに激しく倒れた。ゴィィィンという間延びした音がしばらく響き渡る。
審判のホイッスル。ワッ湧き上がる歓声。
それが、スイッチとなった。彼らは今や完全なるセーブの解放を遂げ、極魔高校を鬼神のごとく勢いで攻めまくった。次は極魔高校がボロ雑巾となる番だった。
ところで、これは一体何のスポーツだったっけ。
観客席から見る佐久間高校は完全に弾丸のようだった。
11人全員(田村も含め)が弾丸となり、攻め上げ、ゴールを決める。
そして、ホイッスルが鳴った。
結果は佐久間高校74点。極魔高校35点。
「やったぁ」
と喜び叫びながら遠藤は僕と熱く抱き合った。
みんながみんなで、抱擁をしあい、喜びを分かち合う。
僕達は一斉にフィールドに走っていく。フィールドで僕たちは互いにハグをしあい、部員達を胴上げをする。
「百合!」
と叫びなら人を掻き分けて進む田村。
「田村君!」
と叫びながら同じように人を掻き分けて進む百合。
そして二人はみんなが優勝を喜び燥いでいる中、フィールドの真ん中で抱き合っていた。僕だけがその光景に気付いていた。僕は彼らのために小さく拍手をし、微笑んだ。あの日本トップクラスの最弱チームが日本一のサッカーチームに対して圧勝し、見事な優勝を果たしたのだ。
このサッカー(?)の試合は間違いなく、歴史に名を刻んだだろう。
扇町球技場はこの試合によって見るも無残な姿へと変えられた。
おそらくもう使えないだろう。ところどころに大きい穴が開いている。
その中でも一つの穴はまるで別の世界へと繋がっているのではないかというほど大きい。扇町球技場を穴だらけにしてしまうとは。なんという人間超え。
恐るべし、ドーパミンによる超自然の力。
「イチロー、やったね!」
ツグミが僕におもっきりビンタをしてきた。僕はグフォッと言い、豪快に地面に倒れた。
「ごめんごめん、ハイタッチしようとして間違えたと」
キャハハと笑うツグミ。
そして、恐るべし、全てを仕組んだツグミ。と思いながら涙目で頬を擦りつつ腹を抱えて笑うツグミを見つめる。
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