第10話 算用数字を避ける。
【警告】以下の内容は「一部の縦書きサイト」に特化しています。小説作法の一般的なルールではありません。
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これらが一般に算用数字、アラビア数字と呼ばれるものです。
非常に馴染み深く、使いやすいので、さっそく1000や2000などのように作品に登場させてしまいたくなりますが、ちょっと待ってください。
算用数字は、縦書きにすると非常に読みづらいか、あるいは読めなくなるのです。たとえば10000円は、
1
0
0
0
0
円
となってしまいます。分かりやすく書こうとしたのに、むしろ何桁の数字か、分かり難くなってしまっています。これは非常にまずいことです。
ここはちょっと頭を冷やして、百や千や万、億や兆など、昔ながらの漢数字を使いましょう。これならば縦書きにしても、
一
万
円
となるだけで、しっかりと読めますし、位取りで混乱することもありません。
では、時刻など、二桁の数字はどうでしょうか? 11時27分。これは原稿用紙に
11
時
27
分
と書くことができるので、算用数字を使ってもよさそうに思えます。しかし、Kindleやその他のリーダーがこの形式に対応しているかというと、大抵対応していません。
1
1
時
2
7
分
となってしまいます。これが作者の意図通りならば良いのですが、「俺はこんなつもりじゃなかった」という作者も多いことでしょう。十一時二十七分。このほうがマシな結果になるかもしれません。
十
一
時
二
十
七
分
ちなみにアルファベットだと、たとえばVRMMO等の表記は、縦書きのサイトでは
V
R
M
M
O
となります。これはしょうがないです。英文は素直に諦めましょう。
横書きの文章が多いネット小説ですが、縦書きで読んだ場合のこともイメージし、丁寧に書いていくことが必要になります。
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