透明感が凄絶です。今のところこの作品が一番好きですし出版されるところまで至ってほしい。無料で読んでいいのかと思いました。
メッセージがあること、それをシンプルに絞っていること、手法も視点もお金を出していいクラスだと思いました。
主人公が主人公の条件を満たしている。
猛烈に鮮烈な悔しさを感じています。
だからこそ余計に惜しいと思うのがタイトルとあらすじ、キャッチコピーです。
完全にプロレベルだと私は思うので、ファンとして敢えて申します。
正面から読んでもらえるようにあらすじとコピーはぼやかさずに客観的に具体的に、タイトルも、もう少し作品のメッセージ、決め台詞に近い表現でずばっとあらわしていいと思います。
神話の神の名前が出ていることで、茫漠としたファンタジーの印象が根付いて読み手を狭めてしまっている気がするのです。
神の名を用いた比喩は巧いです。読んだ後なら尚更うまいとわかるんです。私はこのままでも好きなんですが、タイトルにしてしまうのはもったいない気がします。読んだ人が得したと感じられるものとして、この比喩表現は作中であらわすに留めてもいい気がします。
差し出がましいことを申してすみません。
もっと読まれていいはずだしランキングにずっとあがっていてほしいです。構成がいいとか主人公がいいとか、そういう細かな部分的なことだけではプロになれないのだと感じました。作品全体から完全な才覚を感じました。
すでにファンになってしまっています。
出版されてほしい!
応援しています。