教室の後ろと考え事

みんなの騒ぎ声は

イヤホンでかき消されている


その隙間を縫って 耳に入る誰かの声は

時には僕を惑わせる


それでも自分には関係無いと 机に伏せて後ろの席から

たまに静かな瞳で 皆を眺めている


生きる意味だとか 存在理由だとか

答えが沢山ありすぎて 出そうで出ないものを考えながら

全ては他人事の 休み時間を過ごしている


それでも大切な日々であり 大切な時間

それは当たり前で単なる 大人になる一歩


それでも誰でも通る過程 僕はどこかで気が付いている

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る