仮面の下の仮面

僕はいくつの仮面を

身につけているのだろう


笑う顔すら仮面なのかもしれない

怒る顔も仮面かもしれない


何枚もの仮面で人は 顔だけでなく

いつの間にか 心をも覆い隠す


人と合わすという事とは そんな事だと僕は思っていた


煩わしい事であっても『とりあえず』

隠しておけば何とでも 逃げられる気になっていた


僕だけかもしれないのか?

どこかで自分にすら 疑いを持ちながら


なのにあなたは

仮面の下の仮面の存在も『あたりまえ』

そんな言葉で片付け 気にしてはいなかった


人とは皆大体は人と合わす

『そうしなければ世界すら壊れる』

冗談交じりで僕の疑問を 安心に近いものに変えてくれた


そしていくつもの 仮面を剥いだ時の素顔を

見せてみたいと思った 初めての人間となった

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