前を歩く老夫婦と僕ら

草木が多い公園で 君と歩いていると

その前を 老夫婦が歩いていた


手を繋いで 僕達の前を歩いていた


お互いの顔を見ながら 草木についてだろうか?

何かを話しなが ら二人とも微笑んでいた


そんな老夫婦を見て

『自分達も ああなりたいね』君はそういいながら

さっきよりちょっとだけ 手を強く握ってきた


僕等は時々

「そんなことあったな」 という感じで

照れくさくも 初々しくもある話をする事があるけれど


そう言った話をしている事自体が

この先の道を 知らず知らずに模索しながら

歩み始めている事が 今だからとても良く分かる


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