第3話 堕ちた守護者
…ずっと何も知らぬ学生で居られたなら、きっと世界は美しいままであっただろう。
赤々と燃える都市上空を飛行しながら、そのラグマ・アルタは黒煙の中を縫うように移動していた。…そのラグマ・アルタの色は桃色。嘗ては何も知らぬ若者だったアルヴァリエが乗るラグマ・アルタである。
女性は二十四歳になっていた。嘗ての何も知らない純真無垢だった頃は鳴りを潜め、視界に入る有りと有らゆる存在を機関銃で撃ち殺していた。
その中には武器など到底持てる筈の無い女性や子供、そして老人が大量に含まれていた。だがもし相手が成人男性であれば、たとえ動ける状態ではなくても容赦なく撃ち殺した。
だって必要だからだ。その為の兵士。その為のラグマ・アルタなのだから。
ああ、嘗ての自分は何て愚かだったのだろう。何も知らないとは恐ろしい事だ。…当時の自分は余りにも幼すぎた。これが我らの正しい姿だというのに。
我らは都市を破壊する為に在るのだ。我らは人を殺す為に在るのだ。誰かを救う為に在るのではない。誰かを守る為に在るのではない。それなのに――。
それなのに何故だろう。この手で初めて殺した子供の事が忘れられない。八年前のあの日、早く殺せと何度も叫んだ少年の事が忘れられない。あの子供の事が忘れられないのだ。
殺すつもりはなかった。本当は助けたかった。…助ける為に少年をコックピットへと連れ込んだのに。助けられなかった。この手で少年を殺めてしまったのだ。
だがと、女性は冷たく鋭い眼を浮かべていく。…もう過ぎた事だ。何よりも、あの時の事があったからこそ、いま自分はこうして戦っていられる。兵士で居られるのだ。
そう女性は自らに言い聞かせながら、ふと何かに気付いた様に地上へと降り立っていく。そしてラグマ・アルタが右手に持つ機関銃の銃口を足元へと向けて、女性は無意識のうちににぃっと不気味に微笑んでいた。
そこには十歳ほどの少年が腰を砕けさせて座り込み、その顔を恐怖で引き攣らせていた。最早言葉すら発せないのだろう。眼を凝視する様に見開いて言葉にならぬ声を発している。
「…あひっ、や…ひぃぃっ!」
『……』
そんな少年を蔑む様に見て、女性は氷のような眼差しを向けていた。眼前の少年が八年前に出会った少年と重なって見える。…だが女性は、すぐ否定するように頭を振っていた。
この少年はあの時の少年ではない。あの少年は恐怖に震えなどしなかった。恐怖で言葉を発せなくなるどころか、あの少年は逆に罵ってきたではないか。…死ぬ自由すら奪うのか。早く殺せと、そう怒鳴り付けてきたではないか。
『死という自由を呉れてやろう。これで苦しむ必要は無いぞ?』
女性がそう小さく言っていくと、少年の表情が凍り付いたのが見えた。だが女性はそれに構わず、引き金を引いて銃弾を発射していく。
すると足元に小さく赤い一輪の花が咲いて、肉塊と化した少年を中心に花弁が咲き誇る。その光景を女性は興味なさげに見つめていたが、やがて姿無き翼をはためかせて上空へと飛び立っていった。…アルヴァリエの証である、見えない翼をはためかせながら。
そして黒煙と熱風の中を再び移動しながら、思わず女性は呟いていた。
『…ふん、くだらない。私はもう…あの頃とは違う。…違うのだから』
十六歳にしてスクールを卒業した天才児はもう居ない。余りにも幼い目標を掲げて人々を救うのだと信じていた愚かな自分はもう居ないのだ。
この世に救世主など居ない。そして守護者もまた居ないのだ。…居るとすればスクールで学んでいる学生達の胸の中。現実を知らない学生のアルヴァリエ達の中だ。
学生が下らない幻想を信じ続けられるのは、それだけ知識と経験が不足しているからだ。だからこそ学生なのだ。現実を知らず、世間擦れしていない未熟な存在。
でも一度世間に出てしまえば地獄が待っている。…大人達が付く優しい嘘はもう守ってくれない。眼前にあるのは戦火。そして真っ赤な鮮血の海だけだ。
だからと飛び続ける女性の前に、黄金の大鳥である一羽のガルーダが現れる。ガルーダは女性が乗るラグマ・アルタの行く手を遮るように翼を広げて、女性を威圧するように静かな眼差しを向けている。
しかし女性は既に気付いていたのか、さして驚く事も無くガルーダへと言っていく。
『ほぅ? ガルーダがこのような場所に何の用だ。ここは貴様の遊び場所ではないぞ』
やや苛立ちながら女性は言い、面倒臭そうな顔をしてガルーダを睨み付けていった。だがその後でガルーダの背中に在るそれに気付いて、思わず女性は声を立てて大笑いしていた。
『まさかとは思うが…他でもない貴様がそこを守ろうというのか? 冗談だろう! 退け、ガルーダよ。私はそこに用があるのだ。いま貴様に用は無いっ!』
女性は冷酷に言い放ち、直後に銃弾をガルーダへと容赦なく叩き込んでいた。ガルーダはそれを全て自らの体で受け止めていくと、体に食い込んだ銃弾を体外へと弾き出していく。
そして女性が乗るラグマ・アルタへと幾つもの火の玉を吹きながら、自らの尾羽を触手のように動かして女性のラグマ・アルタへと迫っていく。
女性は銃弾が弾かれたのを見て、突っ込んで来るガルーダに高らかと言い放っていた。
『洒落臭い! ガルーダ如きが私の相手になると思うな!』
言いつつ女性は機関銃を背負っていくと、腰に下げた長剣へと素早く手を伸ばしていく。そして居合のようにガルーダを引き抜き際に斬り捨てていくと、硬直したガルーダの後ろへと回り込んでいき、空いている左腕をガルーダの体内へと沈めていった。
肉を引き裂く嫌な音が響き、女性の無慈悲な声がガルーダへ向けられていく。
『貰うぞ。…これは重要なエネルギー源となるのでな』
そしてメキメキと云う音と共に、ガルーダの体内から紫の宝玉が取り出されていく。宝玉を奪われたガルーダは全身を痙攣させていき、やがて黄金の体を灰へと変えて消えてゆく。
女性はその光景を黙って見つめていたが、そこへ女性のラグマ・アルタへと急速接近してくる存在に気付いた。…数は五。しかもこの信号は――。
何のつもりだと女性が呆れ顔をして待っていると、数秒と立たずにそれは現れた。そしてそれらは女性の前で立ち止まっていき、周囲の光景に驚く様に声を上げていく。
『お前、正規のアルヴァリエだろう! ここで何をしている。この惨状は一体何だっ!』
『……』
やれやれと、心中で溜息を付いた瞬間だった。それは他でもない。最低限の装甲しか装備していない灰色の機体。スクール所属の訓練機だったのである。
だがそんな事よりもと、女性の怒りは今にも爆発しそうだった。眼前で立ち止まったのは何故か三機。…そして残りの二機は――。
今すぐ撃ち落してやろうか。そう女性は苛立ちつつ、どうにか怒りを抑えて眼前に現れた学生達へと警告していく。
『そこを退け、馬鹿共。私はそこを破壊するよう命ぜられている。…貴様ら、自分達が何をしているのか判っているのか。スクールによる宣戦布告と見做すぞっ!』
すると眼前で立ち止まっていた一機が身を乗り出してきて、そんな女性へと言ってくる。
『何が宣戦布告だ!』
『っ!』
だがその声を聴いて、女性の苛立ちは一瞬にして吹き飛んでいた。…まさかこの声は? そう驚愕する女性に気付かず、相手の青年―アキラは女性の行く手を遮りながら続ける。
『何が宣戦布告だよ。…あんた、それ本気で言っているのか? …だってここ、ただの学校じゃないか。何が破壊だ。ただの民間人を殺すっていうのか。何もしていない民間人を!』
しかしアキラから思い掛けない事を言われて、女性は眼を瞬かせた後に腹を抱えながら声を立てて大笑いしていた。
『…何もしていない? はっはっは、笑わせるな! 下らん事を気にするのだな、学生は』
今の女性にとってアキラの言葉は常識外れでしかなく、この戦場では命取りでしかない愚かな行為に他ならなかった。…だがと、女性は笑いを収めながら思っていた。
これは昔の自分だ。何も知らず、力無き民間人は守らなければならないと使命感に燃えていた嘗ての自分ではないか。アルヴァリエは世界を救う為に在るのだと、そう信じて疑わなかった嘗ての自分ではないか。でも、もう昔とは違う。…そう、違うのだから。
知らず、女性は口元に笑みを浮かべていた。そこには温もりなど欠片も無い。ただ残忍で相手を嘲笑する為だけに浮かべられたものだった。
女性はそんな自分に酔い痴れる様に笑いながら、ならばと彼らに向かって告げていく。
『良いだろう。名乗ってやろうではないか。…私はガイア諸国連合軍、第八遊撃部隊所属。サクラ・ヴァイスマン少佐だ。世間知らずな貴様たち学生でも聞き覚えくらいあるだろう。我ら「紅焔の狼」の噂くらいはなっ!』
『『…っ』』
冗談にならない名前を聞いて、学生達の表情は凍り付いていた。…ガイア諸国連合軍とは、南半球に位置する十ヶ国もの国から成る連合軍の事だ。
当初こそ世界平和の為に設立されたのだが、近年の噂は口が裂けても良いとは言えない。初めは飢餓に苦しむ最貧国などと呼ばれる国々の支援に当たっていたのだが、ガルーダが現れ始めてラグマ・アルタが開発されると、他の国々同様に存在意義を失っていった。
最貧国を支援する為に設立された連合軍はいつしか姿を変え、現在では様々な戦闘地域へと介入するようになっていた。ガイア諸国連合軍の軍人を名乗る彼女がここに居るのが何よりの証拠だ。ここはイスヴァニア王国。小さいながらも資源が豊富なこの国が最貧国である筈が無いのだから。…だが、学生達が驚いたのは何もそんな事では無い。
その世界平和を目的に掲げる連合軍の中に在るのだ。一際残忍で全てを破壊し尽す悪魔の部隊とまで呼ばれている者達が。その部隊の通り名こそ「紅焔の狼」だったのだ。
…だからかと、学生達は心から納得した瞬間だった。先ほど彼女は民間人が避難している小学校を破壊しようとしていた。彼女の行動に一切の躊躇も見られなかったのはそういう事だったのだ。でもと、学生達は悲しげに表情を曇らせる。
これがスクールを卒業したアルヴァリエの末路なのか。…そう思うと余りにも情けなく、そして悲しかった。同時に戦慄した。自分達も卒業したらこうなるのだろうかと。
それにしてもと、学生達は訝しげに眉を顰めていた。先ほど彼女は自分が連合軍所属だとはっきり名乗っていた。…アルヴァリエは各国に派遣されているだけの筈。
これは前々から疑問に思っていた事なのだが、何故卒業生達は黙って命令に従っているのだろうか。アルヴァリエは現地に派遣されているだけで、別に各軍に下った訳では無いのだから、派遣先の命令に従ってやる義理など無い筈なのに。
自分達の行く末を知らない学生にはそれが不思議でならず、何故誰一人逆らわず従っているのかと業を煮やすしかない。
しかしそんな苛立ちが収まる前に、彼らの間を遮るように複数の銃弾が通り過ぎていく。桃色のラグマ・アルタが素早く回避行動に入ったのとは裏腹に、学生達は慌てふためきながらも辛うじて避け、リーダーであるナンバー・Ⅰが声を上ずらせて指示を出していく。
『…と、取り敢えず散開しろ! 的になる!』
『『…り、了解っ』』
彼らはどうにか返事だけを返して、大慌てでその場を離れていく。…最上級生である彼らですら御覧の有様なのだ。まだ一年生であるアキラが的確に動ける筈も無く、現状を何一つ理解出来ぬまま棒立ちとなって動揺を口にするしかない。
『…え、ちょっと。どうすればっ』
焦りながらアキラは漏らすが、それをフォローするだけの余裕は上級生達にも無かった。学生達は何発か被弾しながらも、どうにか致命傷だけは避けて回避行動を続ける。…細長い煙を上げながら逃げ惑う学生達とは違って、桃色のラグマ・アルタの回避行動は見事なものだった。まさに卒業生の名に相応しい動きである。
だがそれはつまり、炎上する都市から帯状に銃弾を浴びせてくる地上部隊は彼女の味方ではないという事だ。…するとこの地上部隊は――。
そんな事を思考の端で思いつつ、学生達は必死に回避行動を続ける。しかし最悪な事に、レーダーの中に更なる援軍の影が映った。これは戦闘機だ。いくらラグマ・アルタといえども万能では無い。しかも学生達にはそれだけの技術も無い。…それなのに戦闘機にまで攻撃されればどうなるか。そんな事は想像に難くない話であった。
そんな中でアキラもまた同じように回避行動を続けていたが、アキラは適合率が人一倍高いという理由だけで実戦訓練を受けさせられているに過ぎない。しかも他の科目は余りの酷さに目も当てられない有様だ。そんな「お馬鹿さん」が知識も経験も無く避け続けられるほど戦場が甘い筈も無く、徐々にその包囲網は狭められていく。
『うわぁっ!』
ついにアキラが乗る訓練機の背中に銃弾が直撃して、コックピット内に警報が鳴り響いて赤く点滅し始める。…損傷自体は軽度なのか痛みは少ない。でもこのままでは――。
そう戦慄してアキラが眼を瞑った時だった。
『…へ?』
ふわりと、墜ち掛けていたアキラの訓練機が浮き上がる。でも先輩達の訓練機は近くには居なかった筈。それなら一体誰が?
そう疑問に思って顔を上げていくと、途中でアキラの表情は固まってしまった。だが相手は意に介する事無く、しっかりとアキラの訓練機を抱き締めて抑揚の無い声で言ってくる。
『動くな。…戦闘区域を脱出する。しっかり私に掴まれっ!』
『ひぇっ!』
それは桃色のラグマ・アルタ、先ほどサクラと名乗った女性の機体だった。そしてアキラは現状を理解する前にサクラの機体にしがみ付いてしまい、彼女の急速回避と応戦の応酬に付いて行けず彼女の機体に抱き付く以外に術が無かった。しかしと、アキラは思う。
これがスクールを卒業したアルヴァリエの実力なのかと。地上部隊と複数の戦闘機から狙われながらも、一発も掠りもせず相手を撃ち落している。中には瓦礫の陰に隠れて見えない砲台や銃架に据えられた重機関銃もあるのに、それらを一基も見逃さずに破壊しているのだから彼女の凄まじさが知れるところだ。
同時に彼女は戦闘区域を離脱すべく、徐々に距離を取りつつも北の空へと移動し始める。あまりにも動きが自然でアキラはそれに気付けず、自分が連れ去られつつあるにも拘らず、アキラは未だ彼女の機体にしがみ付いたままだ。
サクラの機体にしがみ付くしかないアキラではあったが、その成す術無くサクラに振り回されるアキラの様に上級生達はようやく気付いて、懸命に回避を続けながら何発か被弾しつつも、せめて声だけでもとアキラに向かって叫んでくる。
『…ジ、ジルバード。ジルバード!』
『アキラ君っ、その機体から離れて! その機体はっ――』
『止せ、そいつを捕虜にでもするつもりか!』
上級生達は悲鳴染みた声を上げつつ、どうにかアキラの元へ駆け寄ろうとするが上手くいかない。…近づくどころか、アキラを捕まえたサクラの機体は遠ざかっていく一方だ。
やがてサクラの機体は目視出来なくなり、レーダーからも消えて追跡すら不可能となる。すると地上からの攻撃は止んでしまい、落とされずに残っていた戦闘機もまた進行方向を変えて姿を消していく。
灰色のラグマ・アルタを相手にするほど馬鹿ではない。…つまりそういう事だろう。
今回のように敵部隊のラグマ・アルタと接触を試みていた場合は別だが、彼らスクールの訓練機だけが戦場に取り残されたという事は交渉決裂、もしくは彼らは味方では無かったと判断したのだ。
そんなスクールの訓練機を撃ち落せばどうなるか。それが判らないほど彼らも馬鹿では無かったという事だ。
炎上する都市上空に残された学生達は暫く呆然としていたが、この場に残っている意味が無いと判ると苦渋の想いで身を翻していく。
仲間を守れなかった。彼はまだ一年生だったのに。ただラグマとの適合率が高かっただけで実戦訓練に投入され、教官からも目を掛けるよう言われていたのにっ!
でも自分達の中には、彼女に…サクラに対抗できるほどの適合率を誇る者は居なかった。このラグマ・アルタはコックピットの中にあるラグマへと己の意思を伝達する事によって操縦を可能としており、その意思を伝達する為に着けている物こそ、彼らが額に着けているコントロール・サークレットに他ならなかった。
そして適合率が高い者ほど自らの意思を瞬時にラグマ・アルタへと伝えられ、自らの手足以上に自由に操る事が出来るのだ。だからこそ、彼らアルヴァリエにとって適合率の高さは己の生命線と言っても過言ではない代物だった。
そしてラグマが発生させる特殊な細胞に耐え得る肉体を持つ事。それこそアルヴァリエと成り得る資質であり、必要不可欠なものであった。
自分達はただコックピット内に立ち、コントロール・サークレットを介して頭上のラグマへと念じれば良いのだ。…それだけでラグマ・アルタは己の手足のように動くのだから。
適合率の高さに応じてラグマ・アルタの戦闘力もまた変わる。…非常に悔しいことだが、残された四人の中にサクラを凌ぐほどの適合率を誇る者は存在しなかった。
だからこそ、彼らは身を翻して戦闘区域を後にする。…それ以外に無かったからだ。
彼らが遠ざかっていくのを見越したかのように、先ほどまで彼らが助けようとしていた小学校から爆発音が聞こえてきて、夥しい絶叫の数々が上がったのが判った。
おそらく地上部隊が小学校を攻撃したのだろう。…アキラを連れて戦線離脱した桃色のラグマ・アルタもそうだが、何故そこまでして小学校を潰そうとするのか。
その理由が判らず、そして何も出来ない無力な自分を呪いながら、彼らは涙だけは絶対に流すまいと唇を噛み締めて脱出するしかなかった。
何も出来なかった。目の前で後輩が連れ去られたのに、目の前で小学校が潰されたのに。何も出来ずこうして逃げる事しか出来ないのだ。
『チクショーーっ!』
やがて上がった絶叫に、彼らはついに耐え切れず薄らと涙を滲ませる。…何一つ出来ず、誰一人助けられずに、彼らは人々の断末魔から逃げるように見えない翼を羽ばたかせる。
余りにも惨めで、そして救世主と呼ぶには余りにも情けない姿だった。ただ逃げる事しか出来ない。…そんな現実を受け止められず、彼らは涙しながら戦場を離脱するのだった。
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