第3話

売店につきいつものように

オムライスを頼んで席についた。


『夏梨またオムライス?笑』


『売店のオムライスおいしいん

だもん〜♩』


とろとろ卵に鳥肉と野菜やっぷりの

ケチャップライス。

これがたまらなく好きで…。


『いただきまーす♩』


大好きなオムライス。

早く食べたい。


と、その時…


『おい!あぶねぇ!!』


ドンッ!ガッチャーン!!


『な…夏梨?!?!』







しばらくして目が覚めた。

『え、ここ…』


『夏梨〜〜〜〜!!』


声がする方に向くと泣いてる奏と

知らない男の子が立っていた。


『すまねぇ…。大丈夫か?』


『え…あ、うん…。大丈夫』


とは言ったものの…

めっ!ちゃ!いっ!たっ!いっ!!


何この頭の痛み!

何気なく頭を触るとたんこぶが

できている事に気がついた。


『私…何がおきたの?』


『え?覚えてないの?』


私がオムライスを食べようとした時

友達とふざけてテニスボールを

投げていた藤ヶ谷遥歩(ふじがやあゆむ)

は手を滑らせて私の方にボールを

投げてしまったらしい。


私は腹が立った。

頭いたいし、それよりも

大好きなオムライスを食べれ

なかった事に…。


『オムライス…』


『ん?オムライス??』


遥歩は腹を抱えて笑っていた。


『オムライスくらい

明日俺がご馳走してやるよ。笑』


(あ……)


その時わたしはその笑顔に

惹かれてしまった。


これが恋の始まりだ。

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