第6話

『おはよー』


『おはよー! ねー、聞いてよ晴翔!


翔太がねー、たまごやきにマヨネーズ


かけるんだって! 信じられないね⁉︎』


『おい、信じられないのはお前の方だ!


たまごやきにケチャップはないだろ‼︎』


このくだらん会話をしてるのは


俺が高校生になってできた友達


畑中千夏と神村翔太だ。


ちなみに幼なじみらしい。


仲が良いわけだ。


『お前ら、朝っぱらからうるせーな


俺は醤油派だ!』


『『それは、絶対にない‼︎』』


ハモるほどの仲らしい。


『晴翔、その手に持ってるものに?』


『あ、これか? 柊の葉っぱだよ』


『葉っぱ? 初めて会った時も


そうだけどお前やっぱ変わってんな』


『なんで葉っぱ持ち歩いてるの?』


『ひ・み・つ♡』


『…晴翔、きもいぞ、ガチで。』


『そのワードは女の子限定だと思う…』


『別に男が使ったっていーだろ!』


そんなこんなで俺はいたって普通の


男子高校生だ。


と言いたいところだが…


俺はなぜか、


あやかしとか幽霊とかいうものの類が


見えてしまう体質になってしまった。


まあ、なんでこんな体質に


なってしまったのかは大体予想はつく。

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