応援コメント

Art work Ⅲ ― Admit ―」への応援コメント


  • 編集済

    普段はホラー系の作品やグロテスクな描写のある作品にはあまり手を出さないたちで、そういう系統のコアなファンでもないのでコメントをしたためるのは若干恐縮ではあるのですが、御作はそういうものに感じる抵抗が不思議とまったくなく、先へ先へと読み進めたくなる衝動が抑えられないばかりかこうして何か言葉を残したくなる情動まで湧いてきてなんだかもううわああという感じになっています。適当な表現が思い浮かばないのですがただただ感激です。
    倫理観も常識も知性も勘もあって、何より大事にしていた人たちへの想い入れが(たとえそれがもう人でなくとも)強く、逆にだからこそ人一倍純真な絶望に苛まれる主人公がどストライクだからかもしれません。


    余談:
    ところで哲学的ゾンビの話題の部分は今話でも特に好きな部分で、夢衣の
    『ううん、それにすらなれない、人を完全に真似することすら出来ない半端者』
    という台詞や、地の文の独白
    『哲学的ゾンビ、その出来損ない。』
    という文言には心底痺れました。

    というのははじめ「悪夢に感情がないこと」と「悪夢が感情を表出できないこと」を単純に結びつけたいのかなと早とちりしてしまったからで(真の哲学的ゾンビは感情がなくとも感情があるように振る舞えますからね)、「創作ものに良くある哲学的ゾンビの都合の良い解釈なのかな」と勝手に肩を落としかけた感情が直後これらの言葉で見事にひっくりかえされ感動のボルテージが一気に跳ね上がったからです(もちろん自由創作なので語の誤用があっても目くじらをたてるつもりは毛頭ないのですけれど、個人的に嬉しくなってしまったのです)。
    語の言わんとするところがきちんと把握された上で、かつそれが悪夢たる夢衣の(あるかもわからない)内面の悲壮感にも繋げられていて。個人的に勝手にとても満足してしまうフレーズたちでした。すみません完全な余談でした。

    あ、ツボがズレてるのは承知しております。ヾ(⌒(_'ω')_ (長文乱文大変失礼いたしました)

    作者からの返信

    初めまして はまなすなざき さん。
    ご丁寧な感想、本当にありがとうございます。

    あまりホラー系に手を出さないとのこと、その様な中で感想を書いて頂けるまでに心を動かせたこと、大変嬉しく思うと同時に感謝しております。
    本作は、普段ホラーを読まない人にも、そして読む人にも、皆の心を揺さぶれる事が出来ればと考えて執筆したので、この様な感想を頂く事が本当に励みになります。
    これからも頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。


    『哲学的ゾンビ』について
    ここは実は結構悩んだところです(笑
    もちろん、言葉そのままで使うつもりはなかったのですが、逆に分かりにくさが出ないかとか、むしろもう使わない方がいいのではないかとか、いろいろ考えた上での演出でした。
    この箇所もびしっと伝わり、かつ感動のボルテージをあげられたとなって、いま小躍りしている最中です。
    本当に、この演出にして良かったと思います。