五 登録名提案

 応接室は、窓が大きめに作られ、風通しがよいにもかかわらず、なにかわからない不快な臭いがかすかにする。そして、本が多すぎる。この部屋の主は応接室を書庫代わりにしているらしい。

 しばらくしてイサオを呼びとめた助手が食事を運んできた。料理はよかった。飯粒の多い粥と甘辛く味付けされた燻製肉。みずみずしくて甘い果物。城の住人は皆毎日このようなものを食べているのだろうか。

 腹がおちつき、あらためてまわりの本の背をながめる。主題は様々だ。魔法、ゴオレム、数学、工学、歴史。大きさや色はまったくそろっていない。でこぼこと見苦しい。俵や樽には規格があるのに、書物にはないようだ。

 本の背の見物にも飽きたころ、がちゃがちゃいう音が近づいてくるのに気付いた。扉の前で止まる。

「遅くなった。わたしはサノオ。軍のゴオレム技術者たちを束ねている職長だ。君がイサオ君だね。軍での経歴については教官に聞いてきた。記録をとりよせてもよかったんだが、作成した当人がいるんだから本人に聞いたほうがはやいしな。ああ、食事は済ませたようだな。茶でも飲みながらわたしと話はどうかな」

 作業着に身分を表す最低限の装飾をつけただけの浅黒くて背の高いやせた男は、身振り手振りで工具が触れ合う音をさせながらいっきにこれだけまくしたて、助手に茶を命じるとイサオのそばに椅子を引き寄せて座った。腰にぶらさげた工具が椅子の脚にあたってがちゃんと鳴る。

「茶が来るまえにひとつ確認しておきたいが、君は十七だったな」

「いえ、十六です」

 イサオはきまり悪そうに答えた。そこまで調べられているのか。

「いや、十七で、もう成人している。収容所の記録もそのはずだ。いや、そうなるといったほうがいいか」

 サノオはいたずらっぽく笑みを浮かべる。

「おどろかなくてもいい。軍は必要とあれば少々のことは目をつぶる。そして、いま君が必要なのだ」

 茶がとどき、助手が注いで出ていった。苦い茶は口中の脂をさわやかに洗い、かすかな甘みをのこした。サノオは、茶をふくむように飲みながら言う。

「いまから詳細を説明するが、せわしない言いようだったらゆるしてほしい。まわりくどい言い回しをしている時間がもったいないのでな。それと、ここから先は機密保持を誓ってほしい。国家の安全がかかっている。誓えるか」

「誓うのは機密保持のみですか。話を聞いてから機密保持以外のなんらかの義務を負ったりしないですか、また、それを拒否したりできますか」

「君は頭がいいな。条件を明確にするのはいいことだ。ああ、誓いは機密の保持についてのみ。それ以外のなんの義務も負わないし、拒否もできる」

「では、機密保持を名誉にかけて誓います」

 イサオは右手を胸にあてて誓った。

「よし、では君にはゴオレムに搭乗してほしい」

 イサオはわずかに首をかしげた。

「操作兵になれ、ということですか」

「搭乗兵だ」

「意味がわかりません」

「君は機密保持を誓ったし、これからの話はわたしの実験室兼工房で行いたい。さ、行こう。案内する」

 サノオは立ちあがり、イサオがついてくるかどうかなどふりかえりもせず歩き出した。イサオは不安と疑問をかかえたまま、こわばった顔でついていく。ゴオレム技術者の実験室兼工房というのは城の北側の塔で、なんとも言えないいやな空気がただよっている。応接室のを濃くしたような臭いだ。サノオは警備兵と話をし、イサオとともに正面の大扉わきの通用口から塔に入った。

 扉は二重で、内扉を抜けるとゴオレムが一体、片膝をついた姿勢で安置されていた。あたかも貴人に拝しているような姿勢だ。そのまわりには木で足場が組んであり、複数の滑車からは綱がたれさがっている。床は掘り下げられて半地下になっており、土がむき出しだ。もとは三階あったのだろうが、一、二階がひとつにされているので樽のなかにいるようだ。サノオは作業中の助手たちに手をあげて挨拶し、イサオを片隅の作業机にすわらせた。卓上の図面は食べかすののった皿や水差しで端をおさえてひろげられている。図には帝国単位がつかわれていた。

 その位置からゴオレムの背中が見えた。

 人間でいうと肩甲骨のあいだあたりに穴が開いており、そばにはその穴に合うような円筒型をした厚みのある石が滑車でつるされていた。どちらかといえば蓋というより栓に見える。

 サノオは腕で図面をわきに押しやり、背中の穴を指さした。

「あそこに君が搭乗し、操縦する。説明するが、そのまえにゴオレムについてきちんと整理しておこう」

 サノオは工具をいじりながら早口で話す。

「君は初期訓練でゴオレムはなんだと習った?」

「教科書によれば、人型の巨大兵器です。体内に核石をかかえ、おなじ核石のかけらによって遠隔操作されます」

「そうだ。第一章第一節の通りの文句だな。わたしは改訂新版にかかわったんだ。さて、だいたいこんな解説だったかな」

 サノオは講義の口調になる。経験があるのかもしれない。

「核石は人間大の大型の結晶で火山付近の地下深くで発掘される。いまのところ人造不可能。ただでさえほとんど掘りだされないのに、そのなかでにごりやひびのないものは非常にまれだ」

 手振りが入る。結晶の形と大きさを表したいらしい。

「そういった結晶から頭ひとつぶんくらいのかけらを魔法儀式で慎重に分離する。長くかかり、緊張する儀式だ。分離はひとつの結晶につき一回のみ。かけらひとつだけ。失敗すればにごりが入って全部ごみ。で、上手に分離されたかけらは直線で視線がとおればもとの結晶と連結状態をたもつ」

 イサオはうなずき、話についていっていると示す。

「さらにそのもとの結晶に魔法儀式をほどこして石を付着させ、人型に成長させる。人型以外を作る儀式は知られていないし、実験されたこともない……はずだ。核石は貴重だからな」

 サノオは言葉を選ぶように遠い目をする。

「ゴオレムの体を構成する石は硬いが粘りもあり、通常の道具では破壊は困難で、ゴオレムに対抗できるのはゴオレムのみ。そうして、儀式でできる限界まで成長させると標準的な大きさのゴオレムの完成だ。動力の源や理由は不明だが、人の形を保ってさえいれば動く」

 イサオは言葉を切り、学生にするように質問した。

「さて、わが国は何体のゴオレムを持っている?」

「三体です」

「あれはそのうちの一体だ。背中に穴を掘ってなにをしようとしているかわかるか」

「いいえ、でも搭乗することに関係するのでしょう」

「そうだ。君はなぜゴオレムは遠隔操作なのだとおもう? なぜ乗りこんで直接操作しない? 君も訓練したが、遠隔操作は視線がとおらないといけないのでつねに妨害される可能性があるうえ、ゴオレム本体だけではなく操作者も狙われるからよけいに兵を割いて護衛しなきゃならん。そんな弱点をもっていていいのかね」

「しかし、それは子供の考えることです。ゴオレムに乗ったりしたら揺れで精神集中できません。集中できなければ絵を描く操作は無理でしょう? それに危険すぎる。ゴオレムのなかでふりまわされたら生卵の中身みたいにぐちゃぐちゃになります」

「それは第二章の記述だな。ゴオレムの操作は頭のなかに動作の絵を描いて行う。集中していなければ動作させられるほどの絵は描けない。あの例えはわたしが考えた。でも、揺れをなくせたらどうだ。すくなくとも集中をとぎらせないていどに揺れをへらせたら」

「できたのですか」

 サノオは得意げに手をひろげる身振りをした。やけに芝居がかっている。

「できた。制振結界と名付けた。外部からの振動を大幅に減少させる結界だ。これにつつまれていれば、田舎道を車軸のゆがんだ荷車で旅しても、二枚重ねの布団の上のごとく快適でいられる」

「まだわかりません」

「なにが」

「なぜ、わたしなのですか」

「ち……あ……ちいさい体格だからだ。われわれの作りうる制振結界では十歳くらいの子供が体をうんと曲げてやっとおさまるくらいの空間しか影響範囲にできない。さあ、実際に見てみるか」

 ふたりは足場を登って穴を見下ろす位置に立った。搭乗口の奥が丸くくりぬかれており、床にあたる部分から核石が凍った炎のように一部分をのぞかせていた。壁には金属の細い線が鳥かごのように埋めこんである。

「あの線が結界を作っている。君はあそこにもぐって両足で核石をはさむように座り、両手をのせて操作する」

「待ってください。まだ搭乗すると決めたわけではありませんよ」

「すまない。誓いを立ててもらったときに拒否はできるといったが、君は拒否しないんだよ」

 サノオはやさしい口調だった。いつかの教官のようなやさしさだった。

「コウエキケ山でキョウ国の挑発、いや、侵略を見たんだろう? 時間がない。これからすぐ訓練をはじめて基本動作を習得してもらう。状況によっては即実戦もあり得る」

 ふたりは足場を降りて作業机にもどった。イサオはあきらめたように言う。

「まえもそうだったんですが、わたしはわたしの人生について重要なことは選択の余地なしに決まってしまう。変ですね」

「運命だな。しかたない」

「運命があると考えておられるのですか」

「ああ、未来は運命が三分、自由な意志が七分くらいで決まると思っている。君を見出したのは運命だろうな。負傷兵の輸送に協力したのは君の決断で、その結果感状を授与されることになった。これは君の自由意志によって起きたことだな」

 サノオは調子づき、歌うように話す。

「でも、わたしが授与式にとおりかかり、君と教官の立ち話を耳にして君が軍に属していたと知った。そうしてわたしたちの人生がからみあったのはだれの意志でもない。運命だ。流れにはさからえない。その意味では、キョウ国の行為はわれわれふたりの自由意志はひとかけらも関係しないところで起きた大きな流れだな」

「もし、運命がわたしたちを引き合わせなかったらどうなっていたんでしょうか」

「そういう、もし、について考えても意味はない。そんな空想的な問いではなく、もっと現実的な質問をしなさい」

「軍に復帰した場合、待遇はどうなりますか」

「搭乗型ゴオレムは実験兵器なので当面はわたしの直属だ。待遇は、そうだな、操作兵相当になると思う。部下は持たなくていい。ああ、経歴については特別扱いで中断期間はなかったことにしよう。感状は取り消しになるがな。恩給で有利になるから」

「もうひとつ質問しますが、わたしを見つけられなかったらどうなっていたんですか。あの結界の大きさはどうにもならないんですか」

「なぜそんなことを聞く?」

「だって、いままでの話だと、わたしは核石以上に貴重なんでしょう? 成人しており、かつ、軍の初期訓練をほぼ修了していながら、これほど……ちび、なのは。待遇についてはもっと配慮がいただきたいですね」

 サノオはそれを聞くなり大笑いした。助手たちがなにごとかと注目する。

「こやつ、急に現実的になりおった。よし、わかった。階級については経歴も実績もないのに上級兵の待遇というわけにはいかんが、わたしのほうから実験協力に対する手当をつけて、給与と兵舎は上級兵相当にしてやろう。これでどうだ。あまりかけひきをせずにこのあたりで手を打っておけ。それに、結界については広げる手がないわけではないのだぞ」

「どうやって?」

 サノオの陽気な顔は消えた。声が聞こえる範囲の助手たちは知らぬふりをする。

「いけにえをつかった魔法儀式がある」

「すみませんでした。よけいなことを聞きました」

 サノオはうなずく。

「では、協力してくれるな」

「ええ、はじめましょう」

 ゴオレムの中は思ったよりひんやりとしていた。直立していないうえ、イサオの体格でさえぎりぎりの空間なので安定した姿勢をとるのに苦労したが、教えてもらって、壁に埋めこんである金具と革帯で腹から下を固定した。両手はまだ核石に乗せず、浮かしたままにしておく。開口部は密封されず、サノオが後ろから指示してきた。

「ちょっとつらいが感じをつかむまでそのままだ。ここもあけたままにしておく。核石に両手をのせて。目はつぶるなよ。どうだ、ゴオレムの視点に切り替わったか」

「はい、見た目より高いですね」

「よし、順に、前、右、後、左、前と見回してみろ。ゴオレムの首は回らんが、頭の位置から周囲すべてを見られるようになっている。それから、上、下、遠くや近くを見ようとしてみろ。外じゃないからたいした景色は見えんがな」

「ちょっとくらくらします。でも、すごい。机の図面が手に取るように見えます」

「おまえの頭は回さなくていい。それと、遠近を切り替えるときにめまいのようになるかもしれんが、それは当たり前だから気にするな。よし、いったん出て来い」

 イサオはねじるように這いだすと、助手のひとりが体を測りはじめた。特製の革鎧を作るのだという。サノオが水を持ってきたのでひとくち飲んで返した。

「つぎは直立と手足の動作を試してもらう。それからこんどは密封するぞ。あの円筒型の石が密封用の封印石だ。開口部にはめて所定の呪文を詠唱するとすきまなく密封される」

 サノオはイサオの表情を見て笑う。

「心配するな。空気はとおる。そのうえよけいなものは濾過するから、煙塊につつまれても大丈夫。新鮮な空気が吸える。ただし、水中では濾過は機能しないから長時間もぐるなよ。それと、熱。これについてはゴオレムは石でできてるからしかたない。石窯みたいなもんだ。炎の中に長くいると蒸し焼きになるぞ」

「中から開けられるのですか」

「いいや、開けるときも専用の呪文の詠唱が必要だ」

「ああ、なるほど」

「そうだ。われわれでなければ開けられない」

「光と音は?」

「暗がりは苦手か? 核石と結界発生用の金属線がぼんやり光るから暗闇にはならない。しかし、音はまったくとおらない。内外の会話は無理だから手か旗の信号になる。初期訓練でやったはずだ。得意か? 成績はどうだった?」

「あまり。中ぐらい」

「なら、完璧にしておけ。命令は信号しかないから誤解すると修正がきかないぞ」

「遠隔操作は?」

「可能だ。おまえになにかあったと判断したら遠隔操作を行う。しかし、操作の優先順位はおまえが上だ。さあ、質問はそのくらいにして、もういちど乗れ」

 イサオはうなずいてまたもぐりこみ、下半身を固定する。サノオは確認すると助手とふたりで封印石をはめこみ、呪文を唱える。外からの音がまったくなくなり、あまりに静かなときに聞こえる、耳の底のうなりを感じた。あかるさは手のしわがわかるかわからないか程度だったが、核石に手をのせてゴオレムの視界になると気にならない。

 樽がならべられ、そばに黒板が置かれた。樽をつかんで持ち上げてみろと指示が書かれている。

 一回目は、つかんだつもりが手の中をすべり落ちた。二回目は強すぎて箍をゆがめ、ひびを入れてしまい、三回目でようやくこわさずに持ち上げられた。

 イサオはいやな汗をかいた。つかんだ感覚がまったくなく、見た感じだけで操作しなければならない。思ったよりむずかしい。冷静に落ち着いていればなんということもないだろうが、実戦でまちがいなく操作できるだろうか。これは慣れるしかない。

 その日は左右の手の操作だけで終わった。

 翌日は足場をはずして屋内で足踏みや、寝た姿勢から直立までをすばやくおこなう訓練をした。制振結界があるので予想されるゆれがなく、起立時にいきおいをつけすぎてしまう。かといってそっと動こうとしすぎると前のめりに転げそうになる。ゴオレムは人型をしているが人とは異なる反応をする。この石でできた人形には姿勢をたもとうとする反射的な運動がない。骨があって、肉でささえている人間とは根本的にちがうという点を、イサオは自分に叩きこもうとしていた。

 サノオの命令により、睡眠や食事は塔内でとった。体より頭がつかれる。イサオは、粥をすくいながら軍用信号の教科書を開いていた。

「熱心だな」

 サノオがとなりに腰をおろした。

「ええ、あやふやなところがまだあるので。ところで、城内の感じからですが、もう戦争はさけられないんでしょうか」

「まあな。はっきりしたことはわからんが」

「キョウ国の使者は遺体を送ってきただけではないんですよね」

「そうだろうな」

「すぐ出動ですか」

「開戦すればそうなる。おまえと随伴する騎馬隊が主力だ」

「騎馬隊?」

「搭乗型ゴオレムは馬を狂乱させない。これはわたしの推測だが、遠隔操作型が視線の妨害で操作不可になることと、蹄のある動物を狂乱させることとは関係しているようなんだ。われわれには感じられない光線のようなもので結ばれていて、有蹄動物はその光線で狂乱するのだろう」

「じゃあ、敵のゴオレムに会わないかぎりは騎馬隊と一緒に進撃できるんですか。搭乗型は」

「ああ。そう考えるとおそろしい兵器だろう?」

「なら、ほかの二体も搭乗型にしてしまいましょう。わたしなみの体格の者など探せばいるでしょう。そいつにも志願してもらえばいい」

 イサオは、重要な事実であってもこちらから聞かないかぎり、また、すこしずつしか教えてくれないことに腹が立って、ちょっと皮肉を混ぜて言う。サノオはにらんだが、気持ちはわからないでもないなと思った。国家の非常事とはいえ、この青年は人間ではなく、なにかの部品のようにあつかわれてきたのだ。

「実験兵器だからな。まだわからないこともある。たとえば、制振結界が核石にあたえる長期的影響とか。うかつなことはできん」

 人間にあたえる影響もな、とサノオは思い、目のまえの青年に憐れみを感じた。イサオはにらまれたので話を変える。

「外での訓練もしたいですね」

「これからやる。まずは塔のまわりを一周だ」

 助手が木箱をかかえてやってきた。サノオは箱を叩いていう。

「そのまえに、これを着てくれ」

 革鎧だった。イサオにぴったり合わせて作ってある。

「やわらかい革ですね。それに、ぶあつい内張りだな」

「防御より衝撃吸収を主に作らせた。内張りは絹を数層重ね、綿をかためにつめてある。いくら制振結界があっても、急にゴオレムがひっくりかえったら壁に頭をうちつけるとか、それなりの衝撃があるはずだからな。着る布団みたいなもんだ」

 着てみるとサノオをふくめて皆変な顔になる。どうやら笑うのをこらえているらしい。革鎧は関節部分以外は内張りでふくらんでおり、兜部分は頭部保護のためほぼ球状になっている。なので、ちいさい体格と相まって操り人形にしか見えない。軍の紋章が型押ししてあるのが、玩具職人の商標印のようで、なおさら大型の人形の感を強めている。

 イサオだけは姿見の自分を見てかるく不機嫌になった。これが運命というものか。

「それと、勉強しながらでいいから、名前を考えておけ」

「名前?」

「軍というのは一種の役所でな。書類上の名前がいるんだそうだ。いつまでも新型とか搭乗型ゴオレムと記載するわけにはいかんし、遠隔操作型はそのつど操作兵の名前で記録してたんだが、こいつは事実上おまえ専用になるから、おまえが登録名をつけていいぞ」

「イサオ号、では?」

「それはよせ」

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